2010年07月31日

ピアノの話16 ピアノアクション修理の段取りを立てる

 また暑さがぶり返してしまいました。覚悟はしていましたが、一寸動くと汗が滲み出てきます。辛いですね。でも今日の私は作業室でアップライトピアノのアクションを修理するだけなので、それほど暑さを気にする事はないので嬉しいです。扇風機を掛けて静かにゆったりと心落ち着けて修理をしていきます。今回はハンマーバットのブライドルテープの全換えが主な作業です。試しに今ここでその作業の段取りを書いてみます。どんな作業でも段取りが大切であり、それが確かならその後の工程はスムーズに進行します。

 ブライドルテープはアップライトピアノ特有の部品で、竪形の打弦機構の戻りの悪さを補う部分です。全部品中最も耐久力の劣る消耗部品で、二十年も経てばチップ(鹿皮ないし人口皮革)の部分はボロボロに劣化し、切れて鍵盤の戻りが悪化したり、切れずとも雑音の原因になります。

@まずはハンマーバットを取り外し机に並べ綺麗に掃除をします。同時にブライドルテープを付け根より刃物で切り取り、サンプルとして数個を残し、後は捨て去ります。サンプルは寸法を測り新品のテープ全八十八個をその数値に合わせて切断し長さを揃えます。
 なお、ハンマーバットを外した後のアクション本体は細かく掃除をして、全てのネジを強く締め付けておきます。

Aハンマーを整形します。一端取り外したハンマーは再度取り付ける際に打弦点がずれるので必ずハンマーヘッドを平滑にします。

Bテープ交換の前に、バットフレンジの動きを確かめます。異状(ガタツキやスティックと呼ばれる運動の劣化・停滞)があればセンターピンを取り換えます。

Cいよいよ、ブライドルテープの貼り付けを行います。接着剤は木工用ボンドを用い、バットキャッチャーの糊代面に十分ボンドを塗り付け、テープの裏表を良く確認し貼り付けます。そしてさらにヘラで良く抑えます。重力を考え接着の位置を上になるようにし、その後は一切触れずに放置し剥がれないように確実に接着させます。

D一晩放置し完全に乾いたらアクションに組み込みます。

Eピアノ本体にアクションを組み入れハンマーの弦当たりと隙(間隔)を調整します。シャンクプライヤー(電気熱コテ)でシャンク(バットとハンマーを繋ぐ細長い円柱の棒)を左右上下回転方向に捻じ曲げハンマーが美しい羅列を描くまで整えられれば完成です。

 では、これから早速作業に取り掛かります。夜には終わるのでまた写真を交えて報告いたします。
posted by 三上和伸 at 12:10| ピアノの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月30日

とっておきの花5 ユウスゲ 2010.7.30

ユウスゲ
ユウスゲ(夕菅)別名・キスゲ ユリ科ワスレグサ属
恐らくユリ科ワスレグサ属の中では最も美しい花と思われます。そして時筆すべきはこの花の香です。何処か河原撫子に似た仄かに甘い爽やかな香を持ちます。姿形の良さに加え香まで備わっている、正に河原撫子に匹敵する優れた名花です。

 夕菅の名の通りこの花は夕刻にひっそりと花開きます。そして翌日の午前中には早くも萎んでしまう一夜花です。人知れず闇に咲き日向に萎む陰の花。その儚さを愛すると言ったならばこの花に失礼でしょうか?

 写真は午後六時頃のもの、開いて間のない汚れない生まれたての花…。
posted by 三上和伸 at 22:09| とっておきの花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

間奏曲324 雷雨の中、ミンミンゼミ鳴く

 今は朝の七時、雷鳴が轟き雨が降っています。何か嫌な感じだなと思いつつも目覚め起き出すとミンミンゼミの声が聞こえてきました。あっヒグラシも鳴いています。こんな荒天に鳴くなんて、よほど繁殖を前にして切迫しているのですね。必死なのですね。本当にご苦労な事です。

 短い生を燃え尽きるように生きている、あんな小さな命でもその生き様が何かを教えてくれる。人間、徒や疎かに生きてはいけませんね。例え小さくても何かを成さないとね。後世に伝える何かをね…。
posted by 三上和伸 at 07:24| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月29日

間奏曲323 ほっと一息、恵みの涼しさ 2010.07.29

 猛暑も一休みという事でしょうか? 今日は時々強い雨の降る涼しい一日で、ほっとされた方も多かったのではありませんか。私も久し振りで湯気の立ちのぼったグジャグジャの顔を人前で晒さずに済んで嬉しく思っています。何と今私の部屋は窓からの風だけで涼しく、冷房も扇風機も使っていません。地球の天地が一日でひっくりかえったみたいですね。驚きです。しかし、油断は禁物、来週からはこれまでに輪を掛けた暑さがぶり返すそうです。皆様、気を付けてくださいね。
 
 さて、皆様はもう何処かへお出掛けになりましたか? 私はお盆休みまでは仕事をするつもりです。夏休みの都会は比較的道が空いているので仕事の移動が楽で稼ぎ時です。まあ、反対にお客様がお出掛けなので仕事は少なく、予定は組みにくくはありますがね。一生懸命仕事をして、そのご褒美で信州にでも出掛ける積もりにしています。

 旅の候補としては、涼しい戸隠の神社群を巡り、美味しい蕎麦を味わう旅を予定しています。そして出来れば中山道の宿場町などを訪ねたいと思っています。更に時間があれば霧ヶ峰の八島湿原に足を延ばし、取り分け美しい風露草の美花・アサマフロに会いたいと願っています。首尾よくいけば、この花で自然通信を作ろうと考えています。
 さあさあ、計画を立てなくっちゃ! これが実は楽しいんですけどね…。
posted by 三上和伸 at 20:08| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月28日

音楽の話22 ブラームスにはじまりブラームスにおわる


 釣りの世界では、よく「釣りは鮒にはじまり、鮒に終わる」と言うそうですが、私の音楽遍歴では、「ブラームスに始まりブラームスに終わる」が偽りのない所だと思います。十五歳の折に初めて買ったLPレコードはカラヤン指揮のブラームスの第一交響曲でした。それから四十五年の長い歳月、私はクラシック音楽を始め様々なジャンルの音楽を聴いてきました。ビートルズやサイモンとガーファンクル、カーペンターズにも酔いしれました。しかし歳を取るに従って多くを知り、人が解り、芸術を理解できるようになると、やはり、私を強く捕えて離さなかったのは西洋のクラシック音楽に他なりませんでした。バッハ、ヘンデルのバロック、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのウィーン古典派、ショパン、シューマンのピアノ、ワーグナー、ベルディのオペラ、ブルックナー、マーラーのシンフォニー、そしてシューベルト、シューマンの歌曲等々。どれもこれも素晴らしく私の心を捕えました。

 しかし、そうであったとしても私が最も熱狂するのはブラームス、最も愛するのはブラームスの音楽。彼の作品は人間の尊厳を衒いなく歌い上げる至高の芸術音楽です。私が今日までの長い年月に培ってきた音楽鑑賞眼で、この人の人間性と芸術を述べてみましょう。それは極めてシンプルでただ一つ、自己以外の人間のために涙を流す事です。人の痛み人の悲しみを自分の事として心で理解できる事です。そんな愛を積み重ねた末の永遠の美学・諦観をその音楽に籠められた事です。これこそが他の音楽家の誰もが掴み得なかった人間の芸術の帰結点です。私はこの音楽を知り得た事に深く感動しています。生まれてきて良かったと心底思い、その幸運を感謝している次第です。

 ただし、今の私の心には大きくモーツァルトの比重が増しつつあります。モーツァルトの音楽もブラームスと同様の稀有の美学・諦観が感じられるからです。人を愛さずにはいられないおめでたくも得難い大切な人…、真実の人…。この二人の音楽は確実に、否絶対に、私の生涯の心の拠り所となるのです。

 諦観とは: 諦はあきらかの意、観はみる事、従って諦観とは単純に言えば、ものごとをはっきりみると言う事です。また真理を表すともされています。それらを踏まえ哲学的に言えば、真理を悟るになります。それは悟りを開いて全てを許し認める事です。さらに芸術的美学的に言えば、悟りは愛に行き着き愛の真理のメッセージを与えるになります。諦観の美学は真の愛のメッセージなのです。
 諦観とは決して諦めがいいのではありません。諦めずに修行をし最後に悟りを開く、その境地を言うのです。
posted by 三上和伸 at 22:44| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月27日

日本の景色24 鎌倉の田園と茅葺の家 鎌倉市笛田 2010.07.27


鎌倉の田園 茅葺の民家

 今日の午前のお客様は鎌倉市笛田の方、そのお家へ向かう途中、美しい水田を見付けました。青々として気持ちが良く、少し眺めていたかったのですが、遅刻が怖いので仕方なく、仕事を終えた帰り道に楽しみました。路上駐車をしていたので短時間で歩き回り、道の奥の茅葺の民家まで訪ねました。辺りを見回せば二件の茅葺屋根が確認できて嬉しくなりました。まだ残っているのですね。奇跡的ですね。その上、このお家、どうやらお住みになられていうようです。本当に素敵ですね。嬉しい事です。
posted by 三上和伸 at 21:07| 日本の景色 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月26日

音楽の話21 モーツァルト「キラキラ星変奏曲」K.265

 この曲の成立には諸説ありますが、言い伝えの一つとしては、1778年、モーツァルト二十二歳の時に作曲されたものだと言われています。パリ滞在の折に当時流行っていたシャンソン「ああ、お母さん聞いて」を主題にして作られました。それも自分の演奏会用のレパートリーとしてだけでなく、この当時のパリのピアノのお弟子さん用にも考えられた曲でした。何とモーツァルトは弟子思いの良い先生だったのですね。しかもこんな名曲を…、天才の無限の創造力を感じない訳にはいきませんね。

 因みにその他の曲の成立にまつわる話では、1781〜82年のウィーン進出後の、モーツァルト二十五歳の頃の作だとの説もあります。このシャンソンはその当時ウィーンでも流行しており、これをテーマとして自分の弟子たちのために書いたとも言われています。

 ところで「キラキラ星変奏曲」の名は後世に付けられたもので、モーツァルトの生前には「トゥインクル、トゥインクル、トゥインクルスター」と歌いだされるキラキラ星の詩は存在していませんでした。ですから本来のこの曲の名は「ああ、お母さん聞いて」の主題による12の変奏曲 ハ長調 K.265です。私が馴染んだこのメロディーと言えばエイ・ビー・シー・ディー・イー・エフ・ジーと歌われるABCの歌としてのものです。聴けば思わず「エイビーシーディー」と歌い出してしまいます。

 *主題 単純明快で楽しげな主題、何だか嬉しくて歌い出したくなります。

 *第一変奏 さあ、始まるよ!とでも言っているよう…、滑らかにスピードを上げ、快活で生き生きとしています。

 *第二変奏 右手がとても力強くなってきました。左手は忙しなく動いています。楽しくて元気一杯と言う感じ。ご機嫌です。

 *第三変奏 ジャンプした歌い回しとトリルが小気味よくシャープです。日本的に言えばこぶしがきいている? 気持ちいい!

 *第四変奏 益々元気、右手のメロディーが官能的に響きます。正にピアノならではの美音です。  

 *第五変奏 一寸おどけて囁くようで思わせ振りな表情、不思議な感覚でお喋りしているようでもあり、踊っているようでもあります。 

 *第六変奏 元気でユーモラス、イケイケドンドンと言うおどけた感じがいいですね。

 *第七変奏 音階を多用して変化に富んでいます。ジェットコースターに乗っている感じ、目まぐるしくて爽快です。

 *第八変奏 突然ハ短調になりました。神秘的で謎めいています。過ぎ去った遠くを見詰めているようです。

 *第九変奏 また明るくなりました。皆で輪になって遊ぶ感じ、何かのゲームでもしているのかな?

 *第十変奏 壮麗に重厚に響くピアノ、音が天から降り注いできます。音の洪水に浸りましょう。

 *第十一変奏 これぞモーツァルトと言える纏綿とした情緒、正に天使の歌声、その天国的な美しさに思わず涙ぐんでしまいます。何と言ってもこの変奏曲の白眉です。

 *第十二変奏 元気に華やかに終曲を迎えました。どうだった?楽しかった? 残念だけれどもうお終いだよ、では元気でね、とでも言っているよう…。

 変奏曲とは作者の多様な感情の集合体、娘三上夏子の演奏はこれらの宝石のような感情を様々に弾き分けていました。快活、憂愁、諧謔、優美、官能、そのどれもが優しい音の中にありました。
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間奏曲322 土用の丑の日鰻の日 2010.07.26

 今日は夏の土用の丑の日、慣例としては鰻を食べる日です。もちろん我が家でも昨日ちゃんとデパ地下で買ってきました。サイズ的にはさして大きくないですが、美味しそうです。後一時間後位に食べる予定です。楽しみ!

 ところで今日は満月なのですが、今のところ薄い雲が出ていて観えていません。気の揉めるところですが、私はこちらも楽しみにしています。食卓に鰻が上がる頃には月も出ている事でしょう。世にも稀なる月見鰻ですからね、期待してしまいます。神様お願いです。月を出してください。

 追伸 
 鰻丼、美味しゅう御座いました。丁度雷雨で月は観えず月見鰻は残念空振りでした。でも夜半には観えていましたね。まん丸の望月が。

posted by 三上和伸 at 19:01| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月25日

間奏曲321 暑さ厳しい一日、でも7959歩歩きました

 今朝方は比較的過ごし易かったのですがとんでもない、厳しい暑さの一日となりました。今は夜の九時半、手元の温度計は32.5度を指しています。風が無いので今夜も熱帯夜になるのは確実でしょう。夕立の一雨が欲しい所ですね。

 さて朝にも申し上げた娘の出張先のピアノ教室の発表会に行って来ました。朝九時半に家を出て帰宅するまで、車を使わず電車、バス、徒歩での移動となり、誠に疲れ果てました。とにかく炎天下を約8000歩歩いた訳で、アスファルトの照り返しも相俟って茹だるような暑さで、顔面は赤熱し額は滝の汗でした。体はベタベタグジャグジャ、心はヘロヘロモーロ−。

 発表会は大盛況の大成功で、一部二部の入れ替え制にも拘わらず客席は埋まっており、盛り上がりを見せていました。比較的低年齢のお子さんが多く、その一生懸命さ、その愛らしさに私は心動かされました。レヴェル的にみても中々粒揃いで、娘を入れて四人の講師の指導力の高さも伺えました。とても良かったですよ!

 娘の講師模範演奏と曲目のモーツァルト「キラキラ星変奏曲」は明日述べます。 
posted by 三上和伸 at 22:03| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

間奏曲320 熱帯夜とミンミンゼミ、それにピアノ発表会

 先程七時に目覚めました。今朝は余り汗はかいてなく、強烈な熱帯夜も峠を越したようです。しかし油断は禁物、水分と栄養補給は怠りなく続けましょう。

 相変わらずニイニイゼミは止み間なく鳴いていますが、今、今年初めてのミンミンゼミの声が聴けました。この抑揚のある力強い鳴き振りは威風堂々として正に蝉の王者と言うに相応しいですね。暑苦しいアブラゼミや五月蝿いだけのクマゼミとは品格が違います。私はミンミンゼミが大好きです。

 さて今日は、娘夏子が出張教諭をしているあるピアノ教室の発表会を覘いて来ようかと思っています。今年は娘が模範演奏の当番にも当たり、是非聴きたいと思っていたのでした。まあ実は妻がビデオ撮影の係を娘から仰せつかっており?私はそれの荷物係でほんのお伴ですが…?。
posted by 三上和伸 at 08:26| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月24日

昼餉 亡き父を偲んでの会食

 法要納骨の後は葉山の日蔭茶屋で亡き父を偲んで会食をしました。ここは以前、父が還暦の折の祝いに使った料理屋で、父の思い出が多く残る所でしたから。入口を抜け庭を横切る間も建物や庭の佇まいが懐かしく、その時の父の笑顔、楽しい語らい、そして山海の珍味を並べた卓上の様子の僅かな記憶が思い出されました。

 会食の中頃では料理の話に及ぶと私と弟が述べる父の食の嗜好が見事に一致し、皆を感心させました。それは魚介類と麺類ですが、特に海鼠(ナマコ)の酢の物には目が無く、旨そうに目を細めて食べていた父の姿を憶えている事も一致していました。

 また、私より十五歳年上の父方の従姉が、まだ独身時代の父の写真を持参してきて卓上に置きました。そこには若き父と父の兄夫婦とその娘である従姉が並んでいました。恐らくこの従姉は父に淡い思いを重ねていたのであろうなと想像され私はフッと微笑んでしまいました。それ程に写真に観る父は小柄ながら爽やかな男前でした。

 母は静かに皆の話を聞きつつ、時には笑顔を、時には涙を浮かべ、しかし楽しげでした。私は母にこう言いました。「さあ、お父さんの事はもう忘れて最後に一花咲かせてください。お母さんが元気ならお父さんは安心するからね」と…。母は静かに頷きました。
posted by 三上和伸 at 23:57| 今宵の宿・食べ歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

間奏曲319 納骨の儀 201.07.23

 法要の祈りの後、私達は父の遺骨と板塔婆、それに抱える程の見事な一束の仏花を携えて墓地に参りました。石屋さんが開いた墓穴には、私のすぐ上と下の姉弟の水子の遺灰が二つの小さな骨壷の中に眠っていました。そして今、この度の父の大きな骨壷が納められました。それは墓穴の真ん中に、そして私の姉弟の愛らしい水子の骨壷がそれに寄り添うように傍らに並べられました。今となっては父の曾孫のような歳頃の、二人の我が子と永遠の安息を得られたのは、さぞや幸せな事だろうと察しました。「お待ちどう様…」と父は言ったかも知れません。黄泉の国で三人は再び出会い仲良く語らい遊ぶのだろうな…と私は想像し微笑ましく思いました。

 板塔婆を掲げ、仏花を飾り、線香を焚き手を合わせました。「お父さんは私に生を授け、大切に育ててくださいました。本当にありがとうございました。お疲れ様でした。どうぞ安らかにお眠りください…」
posted by 三上和伸 at 09:53| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月23日

間奏曲318 亡き父の四十九日の法要を済ませました

 今日、母と弟に私、そして妻に長女夏子、それに私の最も近しい従姉夫妻と共に、父の四十九日の法要を済ませました。この日は平日のため次女は参列が叶いませんでした。残念だった事でしょう。

 暑さ厳しい中、師の汗を滴らせながら読む読経が胸に響きました。この哀悼のレクイエムはきっと父を麗しの天の国へ導き入れたに違いありません。それと言うのも、私はその読経を音楽としてだけ聴き入りましたが、娘夏子はしっかりとその読経の言葉を聴き定めたようです。後で夏子が申すには、師は父の冥土への旅立ちの無事を仕切りと懇願した言葉を読んでいたと言う事です。私はその述懐に驚き大いに感動し、改めて安堵の思いが胸に広がりました。

 父は師の力添えと私達の願いに応えて、見事天国に入る事ができました。心から祝福します。「おめでとうござます。ご冥福を祈ります」
posted by 三上和伸 at 23:56| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月22日

間奏曲317 我が城、それはエアコンのない部屋

 実を言えば恥ずかしながら私の事務所兼作業場及びブログ執筆室にはエアコンがないのです。冬は石油ストーブで暖をとりますが、夏は扇風機が活躍をしてくれています。私共のような零細の個人事業ではエアコンは贅沢品であり、また部屋が狭いので健康的にみても今一つよろしくないように思えます。ピアノアクションのオーバーホールでは何日もこの部屋に缶詰になる訳で、エアコンでは体が冷え過ぎてしまうように思えます。そこへいくと扇風機は適度に汗をかき、適度に過剰な汗を抑えてくれます。今も扇風機を掛けながらこのブログを書いています。その風は熱風ではなく涼風でもなく温風位なのでやや汗ばんでいますが、精神の集中は損なわれません。なるべく過剰な文明の利器を使わないで済ませるのが私流です。慣れは恐ろしいもの?で、それは人間次第でどちらにも転ぶもの、より高度なものを使わなくて済むならば使わないに越した事はありません。より経済的でより自然な生き方と言えるでしょう。
posted by 三上和伸 at 22:05| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

間奏曲316 恐ろしき熱帯夜、眠り浅く

 皆様、よく眠れましたか? 私は汗びっしょりで朝の五時に目が覚めてしまいました。都合五時間しか寝ておらず、今はやや眠いです。しかも冷房渦で鼻は詰まるし、起きてからは鼻水とくしゃみが止まらず難渋しました。それでも鼻の手当て(薬を鼻孔に塗る)をして、ようやく落ち着いてきました。

 こんな日は熱中症に気を付けなければいけません。水分をまめに取り、塩分(梅干しが一番)も補給をし、日向を避け、日蔭の風が通る部屋や場所で過ごすのがいいですね。決して無理をなさらずに、この過酷な夏を賢く過ごしましょう。

 皆様、今日一日お元気で? 私も頑張ります。
posted by 三上和伸 at 06:52| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月21日

間奏曲315 暑い、でも蝉時雨が

 暑い! これが本当の暑さなのですね。一年ぶりなので忘れていました。正に温室にいる気分ですね。何もしないのにジットリと汗が滲んできます。今は開け放した窓辺にいるのですが涼しさは伝わってきません。せめてもの慰めは蝉の声です。暑さに負けずに暑さと溶け合い、芭蕉が言い表した静けさの世界に私を誘います。それは夢見るような別世界です。

 これぞ蝉時雨と言えるのはニイニイゼミです。ニーとジーの二つの音色を間断なく繰り返し、まるで通奏低音(低音ではありませんが)の如くあります。時間の流れを遅らせて(止めて)私を異次元の空間へと連れ去ります。

 さらに今日はその通奏低音にヒグラシの下降音程のトレモロが加わりました。異次元の空間にあはれの感情が覆い被さり、私は切なさに胸を焦がされ忘我の境に遊びました。

 知らず知らずの内に暑さを忘れていました。
posted by 三上和伸 at 19:01| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月20日

私の歳時記 2010.07.20 土用の入り、そして寄る年波 

土用とは立春、立夏、立秋、立冬に至る前の十八日間を言い、土公神(どくじん)が支配する期間だと言う事です。今日が夏の土用の入りで、これから十八日間、立秋の前日までが土用となります。まあ、一年で一番暑い大変な時期で、何方もご存じの土用の丑の日には鰻や土用シジミを食べて暑さを凌ぐのが慣わしです。今年は七月二十六日が丑であり、しかもこの日は丁度満月なので、月見をしながら鰻を食べるのも乙なものかも知れませんね。楽しみです。

 寄る年波には勝てないのか、土用の入りの日に最早バテテしまったのか、私は今日、バスのステップを降りた途端、大転倒をしてしまいました。遅刻しそうで急いで飛び降りようとしたのですが、右足が踏ん張れず一回転しました。周りの皆の驚きようったら大変なもので、全ての人が茫然と口を開け呆気にとられていました。でも私は一瞬バツが悪くそこで寝転んでいましたが、何処もさして痛くないのに気付き直ぐに飛び起きて歩き出しました。カックンカックンスタコラスタコラ、恥ずかしさで顔が火照り、急ぎ足で駅に向かいました。「ああ、恥ずかしかった…。でも大丈夫、痛くないしチャンと歩けた…」
posted by 三上和伸 at 22:33| 私の歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月19日

間奏曲314 織女と牽牛、そして天の川 

 今年の七夕・七月七日はお天気が悪く夜空には何も観えませんでした。従って織姫と彦星の事や天の川の素晴らしさをブログに書けませんでした。雨にたたられ易い梅雨真っ只中の七夕なんて嫌ですね。これも明治に暦が代った所為であり、東洋の人々の多くは戸惑いを隠せませんね。

 だから七夕は八月七日に楽しみましょう。織女と牽牛の簡単な伝説(童話もある)などをひもといて二人を偲びましょう。きっと空も晴れて南北に流れる天の川の西と東で二人が見詰め合っているのが観えるでしょう。そして二人を隔てる天の川の中で、かささぎ(かささぎの橋、白鳥座の事)が二人の逢瀬を助けているのも観えるでしょう。

 横浜の空は明る過ぎ天の川は観えませんが、織女(琴座のベガ)と牽牛(鷲座のアルタイル)、そしてかささぎ(白鳥座)は良く観えます。丁度夏の大三角と言って、白鳥座のデネブ(中天)、ベガ(西)、アルタイル(東)を結ぶと直角三角形が描けます。直角点はベガ(織姫)です。

 今年、私はどうしても再びの天の川を観たいと願っています。もちろん、七夕の八月七日に観られればそれに越した事はありませんが、そうは問屋が卸さないでしょう。ですから常に空に心を止め、秋の空のように透明に晴れたその晩を逃す事なく、私は三浦半島の城ケ島まで車を走らせる積もりです。

 岬に立ち漆黒の海原からやおら目を上げて満天の星空を仰ぎます。そこには北から南へ滔々と流れる乳白色の大河が横たわっています。正に星屑の大河・ミルキーウェイ、これこそが銀河系宇宙の真の姿なのです。眩く恋い焦がれた天の川なのです。
 
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2010年07月18日

自然の風景28 群青の空と薔薇色の雲 2010.07.18

群青の空と薔薇色の雲
今年の空模様は嘗てない独特なものと言えるかも知れません。この空を観ても私は驚きと感嘆を禁じ得ません。この秋深い色の空が梅雨明け直後の空だとは誰もが俄かには信じられないでしょう。

 深い群青色の空に浮かぶ甘い薔薇色の巻層雲、こんな夏の景色は嘗てあったでしょうか? それは不吉な前兆、それとも美しい地球の神秘、願わくばそれは健やかな地球の賜物であって欲しい…。美しさこそが地球の正常の証であって欲しいと私は願うのです。

 
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自然の風景27 上弦の月 2010.07.18

上弦の月
今日は今年七回目の上弦の月、梅雨明け直後だったので雲は少なくよく観えました。先月は梅雨の最中で見える事はできなかったので久し振りのお目見えとなり嬉しく思いました。相変わらず女性の横顔の如くたおやかなお顔で、私は憧憬を禁じえませんでした。ほんに美しいお月様でした。

長女の部屋から観た花火
この日は横浜港の花火大会の日。花火の観えるマンションアパートに引っ越した事が自慢の長女の強い勧めで、次女と共に花火見物をすべくこのマンションアパートを訪ねました。ところが長女はお友達のコンサートに妻とお呼ばれに与かり留守となり、私と次女で長女の部屋で二人仲良くマックの照り焼きバーガーセットを頂きつつ花火を楽しみました。前方のビルがやや邪魔でしたが、高く上がった大玉花火は良く見えました。久し振りの今時ギャル?(本当は一寸派手目の淑やかな娘)の次女とのデート、それは心時めいて楽しいものでした。
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間奏曲313 薄暗闇に不如帰鳴く

 今、朝の四時十一分、明けかけた薄暗闇の空に不如帰が鳴いています。「トッキョキョカキョク!、トッキョキョカキョク!、… …」。この鳥は暗闇を飛びながら鳴くのです。

 冷房を掛けて寝た所為で鼻が詰まり苦しくなって起きてしまった私…。その私をこの鳥は力強く励ましてくれました。「…未だ鳴いているところをみると森に行かず、都会でぶらついているのかな?…、ありがとう、君も恙無く元気でな!、幸運を祈る!」。私は思わず口ずさみました。あっ、ニイニイゼミが鳴き始めました。(04:20) 今日も暑くなりそうです。

 これから再び寝ます。お休みなさい。
posted by 三上和伸 at 04:25| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月17日

間奏曲312 オーストラリアン・シェパードのアルバくん

アルバくん
 今、ネットで調べたところによるとアルバとはラテン語で白を意味するそうで、このアルバ君は日本語ではシロの名となります。飼い主のご夫妻に貰われてきた時には既にアルバと名付けられていたそうで、お二人は殊更その名には拘らずにいられたそうです。額から鼻筋に掛けてと首から胸が白い毛で覆われており、アルバは音もよくピッタリの名前ですね。

 オーストラリアン・シェパードの種名のオーストラリアは元を探ればこの犬種とは無関係の誤りであり、この犬の本来の出身地はアメリカのカリフォルニア州だそうです。コリー犬などの流を汲む牧羊犬で、運動能力の高い丈夫で利口な犬だそうです。

 このアルバくんはそんなオーストラリアン・シェパードの特性を持つ元気で前向きな犬です。少々元気過ぎてうるさいくらいですが、その性質は真摯で粘り強くへこたれる事はありません。私を真剣に見詰め、オヤツをおねだりする様は力強く、ついオヤツをやってしまいます。私の負けですね。「美味しいかい、良かったね!」、「来年もまた調律の時に会おうね、ピアノも元気だから君も元気でね!」
 
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私の歳時記 2010.07.17 夏来る

ベランダから観た青空

 最近の気象庁は慎重なのか、未だ関東地方南部の梅雨明けを発表しません。でも明らかに梅雨は明けているでしょう。昨夜私は夢か現か幻か、判然としませんが、確かに寝床の中でヒグラシの声を聴きました。その証拠に今もその美声が私の耳奥に木霊して離れません。私は最早もう昨日の私ではなく、夏の私に変身しました。夏を愛し迎え入れる私に…。

 今朝はこの青空の下、ニイニイゼミが絶え間なく鳴き、今、早朝の清々しさは退散しムッとした熱気が私を包み始めました。この熱気この蝉の声、夏来る、いよいよ一月半の汗の季節がやってきました。恙無く過ごせるよう健康に留意して楽しく夏を賞味したいですね。旅行、花火、お祭り、そして納涼にソーメン。人間工夫次第でいくらでも楽しめますよね! 少しのお金でね!
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2010年07月16日

野の花73 ノアザミ 川崎市 2010.07.15

ノアザミ
ノアザミ(野薊)キク科アザミ属
薊は何と言ってもこの紅紫の花色がいいですね。観ると心が華やぎます。実に健康な野の花の美しさと潤いが感じられます。とても美味しそうで、私は思わず食べてしまいたくなります。…そう言えば薊は山菜でもあるのです。新芽を味噌汁や天婦羅にします。また油で炒めて味付けしたものを炊きたての麦飯に混ぜ合わせた薊飯は素朴ながら大変なご馳走であると言われています。私はまだ食べた事はありませんが、私の数少ないどうしても食べてみたい食品の一つですね。そしてさらにその根は味噌漬けなどにして観光地の土産物屋で売られています。何とその名を「やまごぼう」と称して…。

 本来のヤマゴボウは中国原産の草本で、栽培され根を利尿剤として利用されています。またキク科のヤマボクチ(オヤマボクチ)もヤマゴボウと言われ、信州ではその繊維を蕎麦粉に混ぜ、独特の腰を持つ蕎麦に仕上げるそうです。こちらの蕎麦も食べてみたいですね。信州北部の飯山辺りが本場だそうです。
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野の花72 オカトラノオ 横浜市 2010.07.15

オカトラノオ
オカトラノオ(丘虎の尾) サクラソウ科オカトラノオ属
長い総状花序の花房を持つ花を昔から虎の尾(トラノオ)と呼び習わしていました。丘に咲く総状花序の花、極めて自然に丘虎の尾の名は名付けられたようです。白い虎の尾、その傾いだアクセントの妙は遠くからでもよく目立ちます。粋でお洒落で素敵ですよね…。
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2010年07月15日

野の花71 ヤブガラシの花 横浜市 2010.07.15

ヤブガラシの花 
ヤブガラシ(藪枯) 別名・ビンボウカズラ・ビンボウヅル ブドウ科ヤブガラシ属
小さな恋の物語の作者、漫画家のみつはしちかこ氏が愛した花。愛情深い描写でこの花を紹介しています。悪名高い雑草ですが、花は中々愛らしい…。
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とっておきの花4 コムラサキ 2010.07.15

ムラサキシキブ
コムラサキ(小紫)クマツヅラ科ムラサキシキブ属
秋に美しい紫の実を生らす木、しかしその花を知っておられる方は少ないのではないでしょうか? 私もこんなに美しい花を咲かすとは知りませんでした。中々繊細な作りで華やかさもあります。これもこの公園に植栽されているものなので、真の自生ではないのですが、何れこの季節に野に入り野生の咲き振りを確かめようとは思っています。
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とっておきの花3 ヤマハギ 2010.07.15

ヤマハギ
ヤマハギ(山萩)マメ科ハギ属
昼間、仕事の空き時間に、何時もの散歩コースの自然公園を訪ねました。すると道端には二三の種類の萩が咲き始めていました。随分早い開花だなと思い今図鑑で調べたところ、萩も夏から秋にかけて咲く花のようでした。撫子、桔梗、女郎花と同様に萩も下界では七月が咲き始めの目安のようです。ほんの数輪所々で綻び始めたのですが、余りに綺麗だったので写真に撮りました。萩は種類が多く、種の見極めは難しいのですが、これは枝が枝垂れておらず、山萩と断じました。花の形が小さな蝶のようで可愛いでしょ!
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2010年07月14日

間奏曲311 歳を重ねる事

 先日のNHKテレビの番組で作詞家の松本隆氏が述べた言葉が胸に響きました。「ルビーの指輪」「木綿のハンカチーフ」「赤いスィートピー」などのミリオンセラーを連発し、今もなお作詞活動を続けている松本氏、その年齢も私と近く、その話の一つ一つが私の思いと重なり、我が意を得たりと感動しました。

 特に「この歳になると今書いている作品が最後となるかも知れない、徒や疎かには書けない、最後の作品となっても恥ずかしくないように魂を込めて書いています」と述べていたのが印象的でした。

 歳を重ねるとはそう言う事でしょう。未来はそう多くはありません。私も未来の私に甘えずに、今日の目の前の仕事に全精力を傾けようとの思いを心新たにしました。
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2010年07月13日

間奏曲310 サッカーの後は大リーグオールスター戦

 サッカーワールドカップは予想を覆して活躍した日本代表のお陰で楽しめました。終わって仕舞えば祭の後の静けさ、寂しいものですがよくしたもので、大リーグのオールスター戦が始まります。十年連続出場のイチロー選手、大したものですね。その苦労努力は想像を絶するものがある事でしょう。でも以前にも申した事ですが、十分記録に残る偉大な選手になれたのですから、今後はもっと記憶に残る選手になって欲しい! 劇場型の桧舞台で劇的な活躍を見せて欲しい、あのベースボールクラシックの決勝戦のように…。熱狂の嵐を演出して我ら日本人を奮い立たせて欲しい。そしてこれが君の新たな使命だと認識して欲しい。
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2010年07月12日

間奏曲309 参院選後記

 民主党が大敗して、みんなの党が大躍進する、この筋書きは投票の前から出来上がっていたようです。でもみんなの党の言っている事は、少し前に民主党が言っていた事と同じです。言うは易く行うは難しです。まあ、小沢や鳩山の献金問題と菅の消費税についての舌足らずが民主党の敗因でしょうが、だからと言って民主党を見限って、みんなの党が大きく成るまで待とうと言うのでしょうか。民主のゴタゴタにお灸をすえる効果はあったでしょうが、今後の政治の停滞は心配されますね。民主党よ、もっとサッカー日本代表を見習って、チームワークを結束し一丸となって頑張らなければ駄目ですよ。内部抗争で遊んでいる暇はありませんよ。精神的な拠り所となるリーダーが欲しいですね!
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2010年07月11日

間奏曲308 参議院選挙

 今日は曇りで今は比較的涼しいですね。気温が低く蝉も鳴いておらず、静かな日曜日です。この様子だときっと参院選の投票率は上がるでしょうね。どんな政党が票を伸ばすのか興味が持たれます。まあ、今の国民は気忙しく移り気で、じっくり善し悪しを見極めるのは苦手なので、雰囲気のあるみんなの党あたりが躍進するかも知れませんね。でも私の心は決まっています。もう少し民主党に政権を担わせて、その首尾を見守りたいと思っています。数年視て、次の総選挙の折に判断をしたいと考えています。断固として民主党に責任政党としての勤めを果たせと言いたいです。皆様は如何ですか?…

 娘達が揃ったら皆で投票所に行って来ます。それでは皆様良いご選択を…
posted by 三上和伸 at 10:42| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月10日

間奏曲307 夏の前触れ、ニイニイゼミが鳴きました

 今朝方私の団地ではニイニイゼミが鳴き始めました。この蝉は七月半ばの梅雨の末期から盛夏の八月に掛けて鳴く蝉です。私は毎年この蝉が鳴き出すと、ああもう梅雨も終わりだなと思い、真夏のギラついた太陽を目に浮かべます。子供の頃はそれが嬉しく、夏休みを想い心待ちにし、海水浴や昆虫採集に思いを馳せたものでした。

 しかし私もこの歳になると蝉が鳴くのは嬉しいですが、ギラ付いた太陽はご免被りたくなるのです。そこで標高の高い山や高原で涼しい森を散歩したり、花を愛でたり、また湯治などの温泉三昧もしてみたいなと思うのです。ところがそれには暇もお金も必要となります。まあ暇はかなりありますがお金が心許ない、貧乏暇ありの身分なのでそうそう贅沢もできません。仕方なく少し日帰りで遠出して、後は近場で遊ぼうと思っています。それに先日の入院渦で味を占めた読書や音楽を集中的に味わう読書三昧音楽三昧に耽るのもいいかなと…。そしてやり始めて直ぐ中断をしているブログ「交響曲列伝」を先に進めたいとも思っているのです。

 とにかく五感で楽しむが私のモットーであります。観て、聴いて、香を利いて、触れて、味わう。どんなにささやかな物でも無限の趣きがあり楽しみがあります。

 
posted by 三上和伸 at 21:39| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月09日

間奏曲306 ミニチュアダックスのクッキーくん

クッキーくん
 今日調律で伺ったお客様のお宅に住んでいるクッキー君(七歳)、お母さんの事が大好きな甘えん坊さんです。何時もお母さんのお顔を見詰めています。そしてお母さんがいなくなるとクンクン鼻を鳴らして探し回ります。でも時々は仕事をしている私の元へ摩り寄ってきて「遊ばない?」と言った風情で問いかけてきます。そんな時とっても可愛い仕草をするので私は思わずクッキー君に見惚れてしまいます。犬は雄で七歳だと言うのに愛らしい、「良いですよね、犬は見た目は歳取らないで可愛くて!、それに引き換え人間は辛いですよね」、と私が言うと、「そうですね、人間はね…」とお母さんは応えました。破顔一笑でしたがちょっと苦笑が交じっていたかも知れません。特に私が…
posted by 三上和伸 at 20:45| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月08日

私の歳時記 2010.07.08 盂蘭盆会に捧げる花・ミソハギ 瀬谷和泉川

ミソハギ
ミソハギ・ミゾハギ(溝萩)ミソギハギ(禊萩)、別名・ショウリョウバナ・センクツサイ・ミズカケグサ、ミソハギ科ミソハギ属
丁度盆の頃に咲き、盂蘭盆会に他の捧げ物と共に供えられる花。その紅紫色が仏前を一際鮮やかに彩る事でしょう。野にあっても殊の外美しく、信仰はなくともこの花の美しさは誰もが分かるところです。

 コンクリートを極力使わず、自然を活かし綺麗に改修された瀬谷の和泉川。その風情ある水際にこの花は咲いていました。もしかしたら何方かが植えられたのかもしれません。良いものを植えてくださいました。本当に楽しめました、仕事の合い間に一寸寄ってみただけなのですけどね。そしてトンボを撮影していた小父さんとも親しくお話ができました。御大層なデジタル一眼のカメラモニターを見せて貰いました。美しいヤンマが写っていました。楽しかったです。
 
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鎌倉漫歩3-4 稲村ケ崎界隈 2010.07.04

 由比ヶ浜でお喋りを楽しんだ後、いよいよ本日のメインイベント稲村ケ崎の透かし百合の下に急ぎました。咲いているか否か、果たしてそこに在るか否か、心は揺れつつそこに急ぎました。「あっ、在った!」、50m手前でオレンジ色が点々と豆電球のように輝いているのが観えました。心は舞い上がり心臓はドキドキ、この日幾度目かのそして最後にして最高の幸せを得ました。

 1、稲村ケ崎より江の島を望む
稲村ヶ崎より江の島を観る
稲村ケ崎は山が海に切れ落ちた険しい岩礁地帯ですが、その昔新田義貞が鎌倉幕府倒幕のため干潮に乗じてこの困難な岬を渉り切り、鎌倉入りを果たしたと言う歴史的な地です。ここから眺めれば、海から山が一気に競り上がっており、自然の優れた要害であった事が見て取れます。
 また現代の世ではここはサーフィンのメッカとして名高く、遠浅の岩礁帯が高波を生むそうで、地元の者を中心に多くのサーファーが波間に浮かんで見えます。噂によればサーファー達は村意識が強く排他的でよそ者を受け付けないと言われています。
 写真をクリックし拡大すると波間に浮かんだサーファーがよく分かります。
 
 2、愛しの透かし百合
透かし百合
 そんな険しい山の崖に咲くのがこの透かし百合です。その崖の岩場の僅かの土に根付き、風雨に晒されながらも見事に花開くのです。空と海の間に宙吊りになって咲く百合、それは正に野生の証明、その逞しさこそが美しさなのです。
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2010年07月07日

自然通信62 潮風に揺れて・透かし百合 稲村ケ崎 2010.07.04 

  今回の鎌倉漫歩の収穫は多く、出会った花、人、そして古の造形、これらは私に心の温みと豊かな滋養を与えてくれました。その中でも特に私を熱狂させたのはこの透かし百合で、写真も撮れて嬉しくも自然通信を作る事ができました。

透かし百合
自然通信62 潮風に揺れて・透かし百合 2010.07.04
 何時も心に温めていた事、それは野生の透かし百合で自然通信を作る事、漸くそれが果たせた今、私は大きな喜びで満たされています。
 日本は野生百合の王国と言われ、その大輪の花は昔、欧州で脚光を浴びました。それ以来多くの園芸百合が作出され、この透かし百合もその例外ではありませんでした。今や何が原種だか判らず透かし百合とは花屋で売っている百合と思っている人も多い事でしょう。観てください、この美しさこの気品…。野に咲くものだけが持つ誇り高き佇まいを…。断崖に咲き潮風に揺れるこの花を私は海上より観上げたいと切に望みました。
 因みに、この花の名の由来をお教え致しましょう。花を上から観ると花弁(外花被片)と花弁(内花被片)の間に隙間があり、地面が透かして見えます。もう皆様お分かりですよね。透かして見える百合、よって透かし百合の名となりました。

posted by 三上和伸 at 21:51| 自然通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月06日

鎌倉漫歩3-3 鶴岡八幡宮から由比ヶ浜へ 2010.07.04

明月院の佇まい、明月院ブルーの姫紫陽花、そして図らずも相見えた野の花、美の饗宴を目の当たりにした私の幸福は極まり、血潮は上げ潮の波に乗り、益々快適に鶴岡八幡宮を目指しました。

 1、藪萱草
ヤブカンゾウ
ヤブカンゾウ(藪萱草)、別名・忘れ草)ユリ科ワスレグサ属
ユリ科ワスレグサ属は美しい花の集まり、中国のホンカンゾウ(忘優草)、欧州のヘメロカリス、日本各地のカンゾウとニッコウキスゲやユウスゲなども同じ仲間でワスレグサ属です。このヤブカンゾウは低地で観られる最も代表的な八重咲きのカンゾウ(ワスレグサ)で、花は中華料理の食材(チンツェンツァイのスープ)に根は漢方薬に使われます。さらに春の若芽は山菜として食べられます。ネットで調べたところ、辛子味噌和えやお浸し、酢の物で賞味されるようです。但し若芽は食べ過ぎると腹を下すそうです。

またワスレグサの名の由来は中国名・忘優草(ボウユウソウ・ホンカンゾウ・シナカンゾウ)に起因します。中国ではこの花は、食べると余りに美味しく嫌な事も忘れるの例えから忘優草と呼ばれ、日本ではそれに倣い忘れ草の名が生まれたと言われています。因みにムラサキ科のワスレナグサは全くの別種です。

 2、折れた大銀杏
大銀杏
昨秋の暴風で根元から折れました。樹齢八百年と言われる歴史的大銀杏でその衝撃は大きく、大々的にニュースで取り上げられました。

その後何とか蘇生が試みられ、根を三分割にし、それぞれに移植されました。写真は三分割の一つの四mの幹を持つ株、元あった所から七m先に移植されました。その他の株も境内に移植されたと言う事です。


 3、鶴岡八幡宮一の鳥居
一の鳥居
若宮大路でも海に近い所に建つ大鳥居、これが一の鳥居であり、一直線の大路の先には真正面に鶴岡八幡宮が観えています。因みに二の鳥居から三の鳥居までが段かずらとなっています。

 4、由比ヶ浜の浜木綿
ハマユウ
ハマオモト(浜万年青)、別名・ハマユウ(浜木綿)、ヒガンバナ科ハマオモト属
八幡宮から若宮大路を辿り由比ヶ浜に至りました。梅雨の晴れ間の一日で、太陽が容赦なく照り付け汗だくとなり、顔面と肘下は赤く腫れあがり痛みました。

暫く海伝いを歩いていると、砂浜で小父さんが農作業をしていました。小父さんは花の苗を植えているところで、そこには浜木綿が咲き始めていました。「綺麗ですね、写真を撮ってもいいですか?」と尋ねると「どうぞ好きにお撮りください」と言ってくれました。この浜木綿は、この花の自生の北限であるここから少し南の横須賀市佐島海岸で採れたタネを蒔いて育てたものだそうです。小父さんは「温暖化でこの浜も霜が降りなくなって、この草も枯れずに花を咲かせるようになったんだ、北限が延びたんだよ!」と嬉しそうに話しました。またもう花は終わりましたが、ハマダイコンやハマヒルガオについても説明してくれました。しばし花談義に熱中し語り合いました。ありがとう小父さん、楽しかったよ! また何時か…
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2010年07月05日

鎌倉漫歩3-2 明月院界隈 201.07.04

 東慶寺の素晴らしい佇まいを楽しんだ後、私は気持ちが落ち着き晴れやかとなり、緩々と明月院への道を辿りました。大勢の人々の中に紛れて何故か心楽しく嬉しい道程となりました。

1、開山堂
開山堂
 このお堂の中には明月院の開山・密室守厳禅師(みっしつしゅごんぜんじ)の木像と歴代住持の位牌が祀られているとの事。茅葺の素敵なお堂でした。

 2、石庭
石庭
  私は今回初めて明月院を訪ねたのですが、色々情報を集めて参った筈なのに、明月院に石庭があるのは知りませんでした。しかし中々美しい石庭です。しばし眺めて楽しみました。背後の鎌倉の緑の山に分け入る谷戸に見立てた植栽造形と前面の白砂が海辺を思わせ、何となく鎌倉の地形を現したものなのだなと思い当たり、自ら納得しました。

 3、明月院ブルー・姫紫陽花
姫紫陽花
 俗に明月院ブルーと言われている姫紫陽花、深い青の比較的小さな装飾花が沢山集まって麗しい手毬形を作っています。美しい…本当に美しい…、海と空をこの一房に集めたような透明な青に私は魅せられました。来年もう一度来て、今度は盛りの青を堪能したいと切に願望しました。

 *明月院を退いてしばらく六国見山の方角に谷戸を遡りました。涼しげな水の流れる小川に沿って閑静な鎌倉の家並が続いていました。時折、側溝の脇や山の端にはこの季節ならではの野の花が咲いていて、私を喜ばせてくれました。
 また二羽の鶯がしきりと鳴いており、そこに不如帰が馳せ参じ、麗しい野の音曲が楽しめました。「ケキョケキョケキョ、ホーホケキョ! ホーホケキョ!」、「トッキョキョカキョク!、トッキョキョカキョク!、トッキョキョカキョク!、… …」。ホトトギスはウグイスの巣に託卵する性質を持つ野鳥です。ウグイスの巣に卵を産み、ウグイスに仮親になって貰い己の子孫を育てさせるのです。何とも虫のいいホトトギスですが、性質なので仕方ありません。多数派のウグイスさん、貴方同様のその妙なる調べに免じて、この少数派のホトトギスを許してやってください。

 4、合歓の木
ネムノキ
ネムノキ(合歓の木)、別名・ねむ・ねぶ・ねぶのき・ねぶりのき・こうかぎ・ごうかん、マメ科ネムノキ属
自生か植栽か区別は付きませんでしたが、合歓の木も丁度今が花時のようで、あちこちで咲いていました。やはり梅雨は美しい花の咲く時期…、梅雨こそ名花の存在を知らしめる季節…、春の桜の頃に優るとも劣りません。

合歓の木は夜になると小葉が閉じ下に垂れ下がり、眠りに就いたように見えます。従って「眠りの木」が合歓の木になったのです。花も夕方に開花します。夕暮れ時がこの花の営みのポイントなのですね。薄紅の綿毛に見えるのは花のオシベの花糸で、花弁はその根元に小さく固まってあります。マメ科なので秋に莢に入った豆(タネ)が実ります。 

 5、黄吊舟
キツリフネ
キツリフネ(黄吊舟)ツリフネソウ科ツリフネソウ属
側溝の水辺の縁を覆い隠すように繁茂していました。花はまだ咲き始めたばかりでちらほらでしたが、鮮やかな黄色が新鮮でした。この先秋の深まる頃まで咲き続けるでしょう。盛りにはきっと黄色で辺りを埋め尽くす事でしょう。

この類は紅紫のツリフネソウもあり、同じような場所で同じように時を重ねて咲きます。学名はインパチェンスであり、あの夏から秋遅くにかけて咲くお庭でお馴染みの花と親戚です。
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2010年07月04日

鎌倉漫歩3-1 東慶寺界隈 2010.07.04

 胸の高鳴りを覚えるほど、私はこの漫ろ歩きに期待をし楽しみにしていました。紫陽花、海の透かし百合、そしてあわよくば岩煙草に会えるかも知れないという切ない胸の内を抱えていたのであり、心臓が時めくのは当たり前の事でした。

 北鎌倉で横須賀線を降り、そわそわと空中を遊泳するかのごとく、先に飛んで行った心を追いかけるように私の足はもどかしく動きました。息を弾ませ東慶寺の山門を潜り、木戸銭所の小父さんに参拝料の百円を渡して岩煙草の花の状況を尋ねました。小父さんは「もう終わりました。でもしぶとい花もあるみたいだよ?」、私はにっこり笑って木戸を抜けました。

 1、東慶寺山門
東慶寺山門
 縁切り寺、駆け込み寺として名高い尼寺であった東慶寺、鎌倉幕府執権・北条時宗の妻・覚山尼の創建です。流石に女性の寺、隅々まで綺麗に整えられ、美しい花も多々植えられています。この日も花の寺の誉れ高く、数種の花が見事な咲き振りを魅せていました。
 この階段を駆け上がり山門を越えれば、嫌な男と離れられ身を守られます。確か三年をこの尼寺で過ごせば離婚は正式に成立すると言う事です。現代でも悩める女性には欲しいですね…。

 2、半化粧の花
群生したハンゲショウ ハンゲショウ
ハンゲショウ(半化粧)別名・カタシロクサ(片白草)ドクダミ科ハンゲショウ属
 余り広くない東慶事ですが、流石は花の寺、心憎い仕切りで主に野の花を見事に咲かせます。その花に対する見識と手入れの努力は大変なものがあると察しられます。本当に美しく咲かせ見事に作り込むのです。

 暦の雑節にある半夏生とこの花・半化粧は咲く時期と同一の音で混同されています。今年の半夏生は七月二日でしたが、この半化粧は丁度この頃に咲きました。でも可笑しいでしょ。半夏生とは半夏が生えると書きます。でもこの半化粧は花が咲いているのであって、生えたのは三か月前の四月なのですよ。半夏とは本来カラスビシャクと言う草を指します。寒地の中国ではこの時期にこのカラスビシャクつまり半夏が生えるので、この雑節を半夏生と名付けたのです。
 
 3、桔梗
キキョウ
キキョウ(桔梗)、別名・アサガオ(朝貌)、キキョウ科キキョウ属
 古に唱えられた秋の七草には朝貌の名があります。これが桔梗と推定され何時の日にかキキョウは秋の七草の一員になりました。但し、下界では七月に咲き出すので、撫子や女郎花と同様に秋の七草と狭い囲いに入れるのは無理があるようです。山間部の山里では一月遅れの立秋頃の開花となりますが…。一輪挿しには持って来いの美しい花で万人から愛されている幸福な花です。
 ここでは丁度咲き始めて間がなく、何一つ汚れなく清新な輝きを魅せていました。見事に作り込まれていました。

4、岩煙草(毛岩煙草)
ケイワタバコ
ケイワタバコ(毛岩煙草) イワタバコ科イワタバコ属
 イワタバコと普通に称していますが、この品種は本当はケイワタバコと言うのです。勿論イワタバコの一品種なのですが、花茎や萼、そして葉の裏側の脈上に毛があることから毛岩煙草の名となりました。さらに花期もこの毛岩煙草の方が一月ほど早く、六月の開花となっています。鎌倉の貴婦人はやや、毛深いのですかね?
 切り取られた岩壁一面を覆い尽くして生育しています。花の盛りには紅紫の圧倒的な光景を呈し圧巻です。

 5、静寂の佇まい
東慶寺境内
 遠くに六国見山の山並が見えますが、その麓あたりに紫陽花寺・明月院があります。きっと凄い混雑でしょう、北鎌倉駅からの人波は圧倒的に明月院の方を向かっていましたから。それに比べてどうでしょう?この東慶寺の静けさは…。少し待てばこんな静寂の佇まいのカメラアングルが得られます。着物姿の素敵な中年のご婦人が居られました。いいな!と思いつつ、私はこのアングルを密かに狙っていたのです。

 
 


posted by 三上和伸 at 23:28| 《漫ろ歩きの旅》漫歩シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自然通信37 鎌倉の貴婦人・岩煙草 東慶寺 2006.06.19

 私は二千六年に東慶寺を訪れ岩煙草の美しさに魅せられ自然通信を作りました。その時の感動を今一度味わいたくて、私は今日再び四年越しに訪れたのでした。しかし時期的には最早遅く盛りを逃し、それは私の入院騒ぎが原因にあり、その時行きたくても行けなかったのでした。それでも明月院の紫陽花や稲村ケ崎の崖に咲く野生の透かし百合を観るついでとして、一縷の望みを胸に抱きこの寺に詣でました。

 岩煙草はもう疾うに花時は終わっており、極々僅かに名残の花が申し訳なさそうに咲いていました。しかしそれは数輪の花でしたが瑞々しい艶を魅せて愛らしく花弁を綻ばせており、私は気に入りました。この写真ならあの四年前の自然通信を再び蘇らせると狂喜し、自信を持ってここに掲載する運びとなりました。

自然通信37 鎌倉の貴婦人・岩煙草(イワタバコ) 東慶寺 2006.06.19
イワタバコ 
 鎌倉は一方が海、三方は山に囲まれた自然の要害の地にあり、故に中世の一時代、政の都として栄華を極めました。そしてさらにこの地形は自然の保守にも都合よく、奈良や京都と同様に自然と生活が溶け合って優れた文化を育み、由緒正しい伝統が保持されてきたのです。江戸のように四方が開けた都では、やがて時代と共に狂乱の開発が席巻し高層ビルが乱立し、残念ながら昔日の面影は消え失せてしまったのです。
 鎌倉駅を過ぎ、若宮大路に佇めば山は緑に萌えており、その上はもう大空しか見えません。誠に長閑な清々しい風景を魅せています。そしていざ軽やかに歩きだせば散歩道は縦横に連なり、四季折々の花が出迎えてくれます。また周辺の山野には幾つかのハイキングコースもあり、手軽な自然探勝ができます。休日の一日を鎌倉散歩に費やせば、思いがけない発見もあり心身のリフレッシュにもなり、明日への希望も湧いてくると言うものです。
 山と海の都鎌倉では、往時少ない平地を補うために山を垂直に切り崩し敷地や道路にしました。それは現在でも神社仏閣の境内や切通と呼ばれる街道に残されています。それから歳月は流れ、やがてこの垂直の崖には鎌倉の自然の豊かさを証明する驚くべき生命が宿るのです。それは地下水の滴る湿った岩壁を棲家とする野草であり、青く艶めかしい葉の上に紅紫色の妖艶な花を咲かせます。この花こそ岩煙草であり、彼の鎌倉武者の妻の如く美しい鎌倉の名花です。一歩下がってかしずいて、貴婦人は艶やかに微笑みました。遠い古の夢の世界へ私を誘うかのように…。
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間奏曲305 これから鎌倉に参ります

 お出掛けの支度ができました。一人旅ですが、これから鎌倉に行ってきます。
 北鎌倉で電車を降り 東慶寺、明月院、鶴ヶ岡八幡宮の順で巡る予定です。更に海も観たいので由比ヶ浜から稲村ケ崎まで歩いてみようと考えています。どんな花、どんな景色、そして何が待ち受けているか、楽しみです。今、鼓動が高まってきました。
 素敵な写真が撮れたら夜に掲載いたします。どうぞお楽しみに!
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2010年07月03日

間奏曲304 読書と昼寝の雨の土曜日

 朝からどんよりとした空模様の土曜日、午後からは雨が降ると言うので、お出掛けは止めにしました。本当は鎌倉へ参り、紫陽花や百合を愛でようと考えていたのですが、残念でした。

 朝方写したアガパンサスのブログをものにし、暫くテレビを見ていたところ、鎌倉明月院の紫陽花を紹介している映像を目にしました。その参道の両側に植えられた青の紫陽花の羅列を明月院ブル−と称しているとの説明を聞き、その風雅さに俄然行ってみたいと思う次第となりました。

 明日、雨が小降りならば行くつもりでいます。雨に濡れた紫陽花は絶品ですものね! 何しろ明月院では明後日の五日に紫陽花の剪定を予定しているとの事。明日を逃せば来年までお預けとなりますからね。

 午後は読書と昼寝を交互に繰り返し、やがて夜の帳が下りました。何とも緩々とした楽チンな時を過ごしました。本は村上春樹の1Q84のBOOK2でした。でもまだ読み終えていませんが。 
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私の歳時記 2010.07.03 涼しいプレゼント アガパンサス

アガパンサス
アガパンサス(紫君子蘭、ユリ科アガパンサス属)
梅雨の蒸し暑い時期には何故か青系の涼しげな花が咲いてくれます。まるで私達を慰めるように…、そっとさり気なく何事もなかったかのように…。紫陽花もそうですし、このアガパンサスもそんな花です。正に風に揺れる様は一服の清涼剤であり、気候のストレス解消にも花は役立っているのです、有難い事に…。

南アフリカ原産のこのアガパンサスは植物分類学上、幾つかの体系の領域を彷徨った草です。過去の新エングラー体系ではヒガンバナ科、近年のクロンキスト体系ではユリ科、最新のAPG植物分類体系ではクサスギカズラ目アガパンサス科に属すとされています。ここではクロンキスト体系を採用しました。
posted by 三上和伸 at 09:56| 私の歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月02日

私の歳時記 2010.07.02 今が盛り、ノウゼンカズラ

ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラ(凌霄蔓、ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属)
見事な美名のノウゼンカズラ。ところがその名の謂れや意味をご存じの方は殆どいらっしゃらないのではないでしょうか?。私も知りませんでしたが、大変興味を引かれたので、ちょいと調べてみました。但し確実な証拠はなく、以下の説は私の推測ですので、その意味合いが正しいかどうかは保証しかねます。まあ、気楽な楽しみとして参考にしてみてください。
 勿論、蔓(かずら)は蔓性の植物を指しますが、その前の凌霄が分かりません。漢和辞典では凌は日本読み?(漢音)ではリョウと記され、しのぐとかこえるの意味があるようです。霄は同じく日本読み?(漢音)でショウであり、これは大空を指すようです。大空を凌ぐ蔓の花、それほどに驚嘆に値する花だと言う事でしょうか? 確かに素晴らしく鮮やかで美しい花ではありますが…。
 因みにこの花は中国原産なので、ノウゼンの名は凌霄(リョウショウ)を時(その時代)の中国読みでノウゼンと発音した名残だそうです。
posted by 三上和伸 at 21:43| 私の歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月01日

私の歳時記 2010.07.01 梅雨に咲くタイサンボクの花

タイサンボク(泰山木、大山木、モクレン科モクレン属)
タイサンボク
北米原産のタイサンボクですが、日本に渡来したのは明治の初めで、もう百年以上も前の事になります。それ以来しっかりと日本の風土に根付いて馴染みとなり、お庭の広い邸宅にはよく植えられています。おおらかな樹木であり、大きく伸ばした枝先には常緑の見事な葉が繁茂し、その先端には雪のように白い雄大な花を付けます。しかもなおこの花は気高い芳香までも用意し私達を楽しませてくれます。難しいでしょうが、鈎付きの竿で花を引き寄せて香を味わってみてください。極上の香が気付けとなり、梅雨の蒸し暑さを消し去ってくれるでしょう。…元気もでますよ!
posted by 三上和伸 at 22:18| 私の歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする