2011年12月31日

横浜漫歩9−4 夜の山手散策 山手234番館 2011.12.23

1、山手234番館
山手234番館
漸く夜の帳が降り闇が深くなり、イルミネーションの効果も表れました。実はこの写真はここを充分に見学した後に撮影したものなのです。見学中にやっとの事で闇が降りたのでした。イルミネーション、中々良いでしょ…、この先エリスマン邸とベーリックホール、それにイタリア山のキャンドルイルミネーションは何とか撮れたのですよ。

2、ピノキオが差し出したプレゼント
ピノキオ 
山手234番館はイタリアのクリスマスを担当。イタリアと言えばピノキオ、子供と言ってもピノキオ、何と言っても世界中の子供達の周知のアイドルですものね。この山手234番館もピノキオは欠かさず登場させていました。可愛いピノキオがプレゼントを差し出しています。否、貰っているのかな? 

3、プレセピオ
人形ジオラマのプレセピオ プレセピオの説明
イタリアを始め西洋では人形ジオラマでイエス・キリストの降誕の場面を再現するのが盛んだそうで、これをプレセピオと称するのだそうです。隣の説明書きには24日まではイエスは飾らず、聖母マリアを始めとした周囲の人々や馬草(飼い葉)桶を飾るだけにし、25日になると初めてイエスを飼い葉桶に入れて飾ると書かれてあります。仮想ですがリアルタイムでイエス・キリスト降誕を共に体現し、イエス・キリスト誕生をお祝いしたのです。まあ、私もキリスト教の幼稚園児の頃、ライブプレセピオと言われるイエス・キリスト降誕の聖劇で、三人の博士の内の一人を自分の体で演じましたので、同じような事をしていたのです。

4、山葉8号
山葉8号
常設で展示されていると想われるリード(足踏み)オルガンです。正にレトロ、私が通った(46年前)カトリック(マリア)幼稚園にも同様のストップ付きの足踏みオルガンがありました。それを伴奏にして毎日讃美歌を歌ったものでした。無断で触って園長(神父)にこっ酷く叱られた思い出もあります。

これは昭和13年頃の制作と言われるヤマハ製で、通称「山葉8号」と呼ばれていたそうです。足踏み式でリードと言われる音源の歌口に風を送り発音させます。さらに各ストップを押せば音色が変えられます。
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横浜漫歩9−3 夜の山手散策 山手111番館と聖公会のリース 2011.12.23 

1、山手西洋館世界のクリスマス2011のポスター
山手西洋館世界のクリスマス2011のポスター
イギリス館の次は直ぐ右隣の山手111番館を訪ねました。ここには今回のクリスマスイルミネーションを実施する西洋館がポスターで紹介されていました。勿論、案内のパンフレットも用意されており、私達はそれを頼りに各西洋館を順に訪ね歩いたのです。

各西洋館はそれぞれに与えられたテーマの国のクリスマスの飾りや食卓などの模様を紹介しており、イギリス館は当然ながら英国のもの、そしてこの山手111番館は日本がテーマ国となっていました。洋館で日本のクリスマスと言うのも日本の庶民には極めてかけ離れたもの、しかし誰しも憧れはありましたよね。クリスマスの習慣はキリスト教伝来と富裕層が建てた洋館が出来始めた頃に伝わったもの…。明治大正のロマンを感じさせてくれていいものでした。

2、日本をイメージしたクリスマスツリー
鶴のクリスマスツリー
折鶴を螺旋状に飾って造られたクリスマスツリー、シンプルで気品があり、日本の良さが表れていました。恐らく西洋人ではこうもあっさりと淡く造る事はないのではありませんか。控えめだけど確かな技と存在感、日本人の特性ですかね。

3、大倉陶園の陶磁器
大倉陶園のティーカップ
これもやはりシンプルの妙技、英国・エンズレイ等の西洋の重厚な豪華さに比べ日本の軽やかな晴れやかさ、どちらも捨て難い味わいがあります。

4、山手聖公会のリース
聖公会の玄関のリース
山手111番館を出て暫く山手本通りを西に歩くと左手に山手聖公会がありました。聖公会はケルト・キリスト教やイギリス国教会の流れを汲むカトリックともプロテスタントとも異なる宗派で、世界中に教会を有しています。日本ではこの山手聖公会が最初であり、ここから日本の聖公会の布教の歴史が始まったのです。

玄関の閉まった扉にはクリスマスリースが一つ飾られていました。何とも質素ながら様になった良い光景でした。信仰の確かな在り処が感じられました。

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2011年12月28日

横浜漫歩9−2 夜の山手散策 イギリス館 2011.12.23 

アメリカ山から始まったクリスマス前々夜の山手散策、未だ夜には間があり、イギリス館はイルミネーションは灯っていなかったのですが、中に入り、展示されていたイギリス風のクリスマス飾りや食卓の様子を観覧しました。

1、イギリス館
イギリス館
ご覧のように、まだイルミネーションは点灯されておらず、残念ながら隣の山手111番館とともに光の饗宴には早すぎたようでした。ただイルミネーションの電球はたいした数はなく、その華やぎは推して知るべしでありましょう。

2、窓辺のクリスマス飾り
窓辺のクリスマス飾り
二階に伝う階段の踊り場にはクリスマス飾りのリースや花のオーナメントが飾られていました。恐らくプロの製作品であろうと想われました。確かな技が美しい仕上がりを魅せていました。

3、ダニエルの揺り椅子と英国エインズレイの陶花と食器
ダニエルの揺り椅子 エインズレイの陶花と食器
英国ロイヤルウェディングを祝い英国王室御用達の窯元・エインズレイの陶花と器が並べられていました。豪華絢爛の中にも溢れる気品があり、英王室の気位の高さが偲ばれました。そして豊かな宴の後には揺り椅子での寛ぎが…。イギリス人ゴールマンが伝えた元町ダニエルの家具、確かな造りにエレガントが薫って観えました。
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2011年12月27日

星空ウォッチング26 地球照の三日月に宵の明星接近 2011.12.27

 絵心がなく下手くそで大変恐縮ですが、上手く撮れない写真の代わりに私の絵をご覧ください。今夕の珍しくも美しい天体の模様をお知らせしたく思い、描きました。

地球照の三日月に接近する金星
寒波の空は凍てつくも透明に澄み、圧倒的な星灯りの饗宴となっています。今の時期は早くも夕方から天体の大スターたちが出演するので、気が抜けないものがあります。今夕は地球照の三日月に宵の明星・金星が接近すると言う出しもの?…。光度マイナス4等の明るい一番星・金星が月とランデブー、鮮やかに照り映える黄色と影の月の仄暗さのコントラストが素晴らしい…、大いに楽しめました。

地球照=新月を挟んで約六日間(月例27〜3、新月では見つからない)に観える月の影の部分の淡い像。地球の反射光が月を照らしてぼんやり見える。
posted by 三上和伸 at 19:07| 星空ウォッチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月26日

間奏曲498 真央ちゃん 2011.12.26

 浅田真央ちゃん、美しくなりましたね。写真や映像に映るお顔は何時も何かを物語っているように観え素敵です。特にフリーの演技を終えて腕で胸を包み天を仰いだ顔は、お母さんに何かを語っているように観えました。本当に美しい眼差しでした。「直ぐ傍にお母さんはいるので、優勝の報告はしません。お母さんはもう判っています」。正しく真央ちゃんが言った通り、そこでお母さんとコンタクトしたのですね。その信頼の愛、そして今の不幸、私は泣けてきました。しかし真央ちゃんは一切泣きませんでした。真央ちゃんは一皮剥けて大きくなりましたね。壮絶な脱皮をしたのですね。

 真央ちゃんのお母さんの生前の言葉に「真央は、天才ではないのですよ。努力しているから今があるのです」があるそうですが、正しくそれは私が想うところでもあります。確かに、ジャンプに長けた素晴らしい運動神経があるようですが、それと音楽とは完全に合致していないように最近の演技を観て感じるようになりました。音楽に仕込まれた力をパフォーマンスとして己の感性と想像力を働かせ体で表現する、キムヨナや鈴木明子のようなパフォーマンスが自然と滑りに表れたなら、その時こそ真央ちゃんの天下になるでしょう。音楽の魔術?を体得する事、もう一息、でもそれが難しい?…。まだまだ、教え込まれているように観えます。
posted by 三上和伸 at 22:07| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月25日

横浜漫歩9-1 夜の山手散策 アメリカ山から山手カトリック教会を望む 

 今回は義母とご一緒したので車を使い、中華街の駐車場に終日駐車をしました。終日(24時まで)で2000円だったので、三人の交通費を考えれば大分お得です。シメシメと内心ほくそ笑み、さあ出発と歩き出しました。笑顔の三人?で元町商店街を寄り道(二人のご婦人があちこちのお店に捕まりながら…私は閉口渋面…)しながら、元町中華街駅のアメリカ山行きエレベーターに乗り、楽チンでアメリカ山に昇りました。

アメリカ山からの展望
大好きな山手、その麗しい山手の内でも、このアメリカ山からは、私が最も愛して止まない山手カトリック教会が望めます。もうここに立てば私は有頂天となり、暫しここからは飽かずに眺め動きません、連れの者がどんなに待ち侘び迷惑をしても…(ここでさっきの商店街の仕返しを…)。この日も連れの妻と義母が迷惑顔に、しかしそれは馴れっこなので、遥か?山手本通りの港の見える丘公園辺りまで私を置き去りにして進んでいました。私は慌てて競歩の速さで追い付き追い越し、イギリス館へと馳せ参じたのでありました。

横浜漫歩9の山手クリスマス散策の幕は切って落とされました。 
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間奏曲497 一日だけのクリスマスブログデザイン、そして師走、アイラブブラームス 2011.12.25

 折角のクリスマスですから、クリスマス用のブログデザインに変えてみました。もっと数日前に変えてやれば良かったのですが、あれこれと気忙しくしていましたので…、一日だけのクリスマスデザインになりました。シーサーブログの新作のようで、私の大好きなブルー、私は気に入りました。皆様も楽しんでください。明日からはまた元に戻しますから…。

 今朝は8時に起きて今、昨夜妻から取り返したパソコンでブログを書いています。 気忙しい師走、でも起きぬけくらい、少し静かに音楽を聴きたいですよね。本来は夜の音楽なのですが、ブラームスのインテルメッツォを聴いています。大好きな悲しみ?、胸が締め付けられるようです。でも朝だからそれが少し軽味を帯びています。爽やかささえ感じさせ、私の心を温めてくれています。悲しみは悲しみでも、軽妙端麗なショパンに比べれば重い情念のブラームス、でも、アイラブ…ブラームス。
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間奏曲496 ブログ遅延のお詫び? 2011.12.24

 いやはや、妻の年賀状制作でこのパソコンを取り上げられてしまい、ブログが書けず、従って山手洋館のイルミネーションの紹介もできませんでした。御免なさい。しかも悪い事に夜の撮影の難しさもあり、写真の出来栄えが今一つでありました。それでも、何とか出来の良いものを選んで、明日以降に掲載いたします。それに大ヒットだったクリスマスの晩餐で使った洋食屋の紹介もしますね、美味しかったのですよ!兎に角! それでは、お休みなさい。
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2011年12月23日

私の歳時記 2011.12.23 クリスマスイルミネーション観てきます

 寒い朝ですね。今し方、休日の私のお約束事・ゴミ出しに出て来ましたが、雲が多く風もありシバレました。まあ、もう少しすれば晴れて来るでしょう。

 これからの今日の予定は、先ずウォーキングに出て、その後はお昼ご飯を食べて、午後はお出掛けをします。クリスマスイルミネーションに彩られた横浜山手の異人館を観て来るつもりでいます。まあ、妻に誘われたのですが、山手は大好きな場所でもあり同行する事にしたのです。大の男?イルミネーションには余り興味はありませんが?、夜の山手界隈も良いものでしょうから?楽しみです。

 夜には、漫歩シリーズでお知らせします。
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2011年12月22日

私の歳時記 2011.12.22 冬至の夜

 今夜の私は何と一人飯…。妻は仕事場のクリスマスパーティーに出掛け、一人暮らしの長女は他の仕事で来ず、次女はお友だちと会食だそう…。先程、嫌いなレバーの入らないただの韮炒めを作り、一人寂しく?夕飯を食べました。付け合わせは、冬至に因み妻が作り置いてくれたカボチャの煮付、そして汁物は栄養たっぷりの豚汁でした。韮炒めは我ながらしゃっきり上手に出来ました。、満足至極! たまの一人飯も自由気ままで満更でもありませんね。食後直ぐ、調理器具や食器を洗い、後かたづけも手早く済ませました。何か良い気分でした。そして一人の夜長の時間を活用して年賀状書きに勤しみました。

 冬至の夜を締めくくるのは何と言っても柚子湯ですね。今漸く、紅い実・イイギリの年賀状も書き終えたので、柚子湯に浸かって休む事に致します。お休みなさい、どうぞお健やかに。因みに明日からは少しずつ、昼が長くなるのですね。嬉しいです。
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2011年12月20日

自然の風景44 横須賀線から日本(南)アルプスを観る 2011.12.20

 いよいよ、寒波の来襲が頻度を増してきました。もう直ぐクリスマスですが、例年のように今年もクリスマス寒波がやってくるようです。寒波は北国の方々には大変な事、誠に同情すべきですが、されど、太平洋側に住む我々にとっては有難い恵み、僅かな寒さを除けば、素晴らしい快晴の青空と陽光をプレゼントしてくれるのです。申し訳なく思いますが、私にとっては冬は掛け替えのない季節、毎日の雪の富士と毎夜の煌めく冬の星座、それらが楽しめる絶好の冬なのです。

 今日は有ろう事か、横須賀線新川崎駅手前の高架線の上から南アルプス白峰三山が観えたのです。東京の仕事に向かう途中の八時半頃、初めは丹沢山塊の上に白い富士が鮮やかに観え、私は『もしやあれが観えるのでは?』と淡い期待を抱きました。目線を右にとると、やがて丹沢山塊が高度を下げ途切れる辺り、そして秩父山地が上昇を迎える僅かの狭間に、くっきりとしかも威風堂々と、白峰三山は観えたのでした。富士山と観比べても少しの遜色が無い山の威容、真に立派でした。

 この見事な風景の描写は彼の深田久弥の名著「日本百名山」の♯80北岳の項に掲載されています。そこにはやはり横須賀線の中からの展望として、「東京(武蔵の国)から観える日本アルプス」と紹介されていました。私もこれに触発されて、冬の快晴の朝、横須賀線に乗り東京へ向かう事があると、何時も車窓から西の彼方に目をやる事を怠る事はなかったのです。今日、とうとう、その本懐を遂げました。何時かは是非写真を?…。
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2011年12月19日

間奏曲495 金正日死す 2011.12.19

 驚きました、今日突然の訃報…。とうとうと思った方もいらっしゃれば、意外だ、思ったよりも早かったと思われた方も多かった事でしょう。私も思ってもいなかったのでびっくりしました。親子二代に亘り北朝鮮を己達の理想国家とし治めてきたのでしょうが、そのために、自国民を始め韓国や日本の拉致被害者などに多大の犠牲を強いてきました。道を誤って袋小路に迷い入ってしまったのですね…。ニュースの中で金正日の独白を伝えていましたが、「国民は私を嫌っているだろう」や「国民の反旗の事を考えると夜も眠れない」などは痛ましいものがあります。国権を継ぐと言う事は大変なプレッシャーとストレスが掛かるものなのですね。だから大酒を飲み、贅を尽くす等々、様々なはけ口に奔ります。けれども決して幸せではなかったようですね。ストレスと贅を尽くした結果、メタボリック症候群に落ち入りやがて発病する、結局命を縮めたのですね。武器を捨て、南北統一を果たす、新しい指導者の役目ですよね。
 
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2011年12月18日

音楽の話62 リクシルのCM、ショパンのノクターンが素晴らしい 2011.12.18

 どうも私はテレビ鑑賞の際のCM音楽に惹かれてしまう傾向にあります。先だっての日本生命の「瑠璃色の地球」や「ケ・セラ・セラ」、一代前のドコモの「ブラ一終楽章」、二年前のアリコの「フォーレ・ドリー」と「ブラ・ワルツ」等々、CMプロデューサーの面目躍如たる選曲の妙が感じられ感心します。そして今度はリクシルの家庭電化機器?に使われているショパンのノクターン一番。松下奈緒扮する若く美しいお嫁さんを心の中で弄くって罵倒する木村多江の小姑。妙に切なく、しかし余りにも美しいショパンのピアノはこの嫁の美と小姑の屈折を見事に表していると申したらショパンは草葉の陰で怒るかしら? しかし切なく美しい! 理想のピアノ曲、ショパン…。ノクターン一番変ロ短調に乾杯!
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星空ウォッチング25 観えました、火星と月のランデブー 2011.12.18

 昨夜の夜更けに観える筈だった火星と下弦前の月とのランデブー、ぎりぎり掛かっていた雲に邪魔され拝めませんでした。それでも日が替わり暫くすると雲は消え失せ、東の空に赤い火星とお椀のような半月が現れました。しかしもうこの時間ですと別れ際で、真の再接近ではなかったのですがね…。ですから今宵の二人(火星と月)はかなり離れて見える事でしょう、以外にも…。それにしても火星は赤かったですね。まるでルビーのよう…。お椀の月、これは普段余り見掛けない月、深夜に昇る月は神秘的でした。
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2011年12月17日

星空ウォッチング24 しし座に逗留中の火星が下弦前の月に接近 2011.12.17

 「一番星みつけた…、カラスが鳴くから帰りましょ、明日天気になーれ」などと唱えながら、子供の頃は遊び場から家へ帰りましたね。一番星、小さい頃の馴染みの星ですね。薄暗闇に一番に光の矢を放つ明るい星、大抵は木星か金星ですが、それは少し大きくなってから習う知識、その頃はあくまで一番星でしたよね。

 今日のウォーキングで一番星を見付けました。南東に木星、西の空低く沈んだ太陽を追い掛けて見える金星、見事に明るい光線を投げ掛けていました。一時間のウォーキング中、私はしばしば、この二つの星の在り処を目で追い続けました。

 今夜の天体ショーの主役は火星と月です。23:30頃、しし座のエリア内にいる火星と下弦前の月が接近し並びます。惑星の火星は瞬かない赤い星なので直ぐ判ります。春の星座のしし座ですが、初冬の今でも夜更けになれば東の空に昇ってきます。因みに、8月生まれの私は生まれ月の星座がしし座です。そいでもって寅年生まれなのです、しかも五黄の寅…。強運なんですと! 荷が重い?、嫌ですね…。
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野の実15 クサギ 横浜市 2011.11.13

クサギは野の実のカテゴリでは、二回目の登場です。また先月に撮った写真で日にちが前後してしまうのですが、美しい実でしたので掲載させて頂きます。

クサギ
クサギ(臭木)クマツヅラカ科クサギ属
花の頃、まだ筒状だった紅色の萼片が、実の頃になると星形に開陳します。そしてそこには黒碧色の丸い実が結実しています。何と個性の際立つ、美しい果実なのでしょうか…。何回出会っても感動します、素晴らしい…。

さらにクサギの名の起こりとなった茎や葉にある悪臭が、若芽を摘んでしばらく置くと臭みはなくなり食用(美味しいらしい)になる、面白いですよね。また果実は灰汁で煮出すと草木染めの染料になり、美しいあさぎ色(浅葱色・みずいろ)に染まるとの事。古来から親しまれてきた有用な植物だったのですね。自然と人の交わり、調べれば調べるほどに新たな発見があります。感心してしまいます。

参考:広辞苑、山溪日本の樹木
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2011年12月16日

野の実14 イイギリ 横浜市 2011.11.17

イイギリ
イイギリ(椅)イイギリ科イイギリ属
椅子の椅と書いて“イイギリ”と称します。特段、椅子とは関係はないようですが、材は器具類や下駄に使われるそうなので、何らかの係わりはあるのかも知れません…。花は花と言える程のものではなく地味なのですが、実が素晴らしい…。微妙にくすんだ紅の、しっとりと落ち付いた色調が何とも言えず眼に染みて来ます。しかも大木に幾百もが鈴なりに実る様は、何はさて置き、圧巻と賞して偽りはありません。食用とはなりませんが、秋の実りの豊かさを実感させてくれる得難い果実です。

この実のこの写真を、年賀状のテーマに使う積もりです。
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2011年12月15日

野の実13 カラスウリ 横浜市 2011.11.13

カラスウリ
カラスウリ(烏瓜)ウリ科カラスウリ属
晩秋になると突然目立つのが、このカラスウリです。散歩やハイキングで郊外を歩いていると、葉が落ちて裸になった林や藪の縁に、よくぶら下がっています。楕円球の丁度良い大きさの赤い実、愛くるしくていいですね。人間は食べないカラスの実だからカラスウリ。でも果肉は化粧水になり、タネは食べられるそう、昔は有用な植物だったようです。まあ、現代には他に良い物が沢山あるので、殊の外、この実に頼る必要はないようです。

特筆すべきは夏に咲くこの草の花。でも、実物を見た事がある人は、そう多くはないでしょう。この花は闇に咲く花。それはそれは美しい闇に息づく日影の白花。真に夜の花であり、陽光の下では観られないからです。もし観ようとするなら、懐中電灯をぶら下げて、真っ暗闇の藪の中を歩かなければなりません。余り気持ちの良いものではありませんよね。何時か…、来年には?…、写真でご覧に入れられるかも知れません。でも私に写真が撮れるかしら。私は真っ暗闇が怖いのです。まあ、図鑑で調べれば出ていますけどね。 
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星空ウォッチング23 ふたご座流星群、観望後記 2011.12.15

 
 後一つ、後一つと止められず魅入られてしまった流星観望…、しかし結局、あれからは一個も発見できず、今年のふたご座流星群観察の成果は、合計20個とあいなりました。ただ、数は足りましたが、一瞬で消える小さい流星が多く、長く尾を引いて流麗な流れを作る雄大な流れ星は数個に留まり、やや残念に思いました。それでも風のない比較的暖かな夜であり、午後10時過ぎから翌2時までの長丁場を頑張れたのは、その恵まれた天候のお陰でした。終了後、沸かし直したお風呂に10分ほど浸かると、私の体は充分な熱を回復し、安らかな眠りに就く事ができました。

 それにしても、快晴の夜空に浮かぶ冬の天体の美しさはどうでしょう。それは下弦前の月を中心に、冬の星座の星星がダイアモンドの輝度を成し瞬き合う、正に夢幻の世界へと私を誘います。私の魂は宇宙の彼方に吸い込まれ、そして浮遊し、遠く紀元前の羊飼いのように、星座の者物共に混じって遊戯を重ねました。
posted by 三上和伸 at 10:38| 星空ウォッチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月14日

星空ウォッチング22 ふたご座流星群、期待濃厚 2011.12.14

 ただ今、夜の9時半過ぎ、あんなに曇っていたのに、今の横浜は快晴です。何か、想い通りに事が運んで怖いようでもありますが、私は正直ほくそ笑んでいます。15日未明の2時ごろがピークと予想されているので、私は午前3時まで頑張るつもりです。生憎、満月過ぎ・下弦前の月がもう出ていて星星の光度を抑えてしまっています。でも、ふたご座の兄弟の二つ星は東の空に確かに昇っています。オレンジ色の一等星がポルックス(弟星)で、白く瞬く二等星がカストル(兄星)です。二つ並んで美しく輝いて観えています。流れ星が発射される輻射点は白く輝く兄カストル辺りで、ここを辛抱強く凝視していれば、数個から十数個は観られる筈です。お試しください。私は既に時折、眺めています。いまのところ確認はされていませんが…。

 22:35
 一つ目が観えました。かなり明るく短めですが尾も引いていました。今夜は期待大です。

 22:42
 二つ目が観えました。見事な直線、長い尾でした。

 23:47
 空を仰ぎ観ているので首が痛く、休み休み観察しています。軍手にジャンバーを着てベランダからの観望で、寒さはそれ程でなく大丈夫です。時より石油ストーブに当ったり、ブログを書いたり、お茶を飲んだりで結構忙しい…。今までの首尾は都合5個観られました。内、二つが明るく長い尾を描いて素敵でした。

 12月15日 00:38
 とうとう、10個まで見つけられました。しかし、明るく長い尾のものはなく、少々沈滞ムードが漂ってきました。大分冷えてきました。少しストーブに当って体を温め、もう一頑張りします。

 01:28
 今、ふたご座は丁度真上、中天に昇り詰めました。従って仰ぎ見るのに首を90度に曲げなければならず、非常に辛い…。しかし、驚くなかれ、否、驚いてくだされ、見付けられた流れ星は遂に20個に到達しました。20個目は長い尾を持ち鮮やかで素晴らしく、感動しました。もう病みつきになりそうですが、夜も更けて来ましたし、首も痛いので、後もう一つ長い尾の明るい流星を観たら止めにしようと思います。お風呂でよく温まって休む事に致します。それでは、お休みなさい。

 
posted by 三上和伸 at 21:54| 星空ウォッチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

その他6 ドリス・デイ90歳の誤りとふたご座流星群? 2011.12.14

 昨日の音楽の話61で、ドリスの年齢をもう直ぐ百歳と誤って申してしまいました。御免なさい…。1924年4月3日生まれなので、今年で87歳になられたのですね。私の親と同じ位の年齢なのに、まるで解っていない数字音痴の私、お恥ずかしい…。
 しかしあの歌「ケ・セラ・セラ」、今日でも少しも色褪せない魅力を持ち続けています。素晴らしいですね…。日本の由紀さおりが再ブレイクしたのも当然と言えます。良いものは永遠です。

 横浜は、今日未明に雨が降ったようです。今は道路が濡れており、空には分厚い雲が…、鬱陶しい限りです。今夜のふたご座流星群はどうも怪しく成って来ましたね…。まあ、天体観測は快晴頼りのお天気次第ですから仕方ありませんが、残念な事です。15日夜に希望を託すと致しましょう。
posted by 三上和伸 at 09:26| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月13日

音楽の話61 秀逸、日本生命のCMソング 2011.12.13

 今、私が一番楽しみにしているCMに、綾瀬はるかが出演している日本生命の二つがあります。勿論、綾瀬は大好きな女優で、しなやかで美しく極めて魅惑的です。しかし、私がもっと惹かれるのはこの二つのCMに使われている二曲の歌です。

 一つは、以前に松田聖子が大ヒットさせた「瑠璃色の地球」で、松本隆作詞、平井夏美作曲の傑作です。これをここでは手嶌葵(てしまあおい)と言う若い歌手がカヴァーをして歌っています。柔らかく透明感に満ちた美声を持ち、色香の勝る松田とはやや異なる雰囲気を漂わせています。その透明感が綾瀬の甘美な映像にものの見事に合致して美しいものです。気が付けば、私は綾瀬に見惚れ、更に手嶌に聴き惚れているのです。

 もう一つは、何方でもご存じの永遠の名曲、ドリス・デイの「ケ・セラ・セラ(Que・sera・sera)」で、これが流れると私は満面に笑みを浮かべ、思わず歌い出してしまいます。「ケ・セラ・セラ…」って…。弾むような調子の良さ、歯切れのいいシャープな発音と歌い回し、ドリス、絶品です!
「ケ・セラ・セラ(Que・sera・sera)」はスペイン語に由来するフレーズだそうですが、真のスペイン語の語彙ではないそうです。“おまじない”もしくは“掛け声”みたいなものですかね。英語の歌詞に「Whtever・Will be・Will be)」があり、これが「なるようになる」だそうです。
ドリス・デイは1924年生まれの存命だそうで、もう直ぐ90歳になるのですね。
posted by 三上和伸 at 22:24| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月12日

食べ歩き・昼餉 横浜・野田岩の鰻重 2011.12.11

一寸した用足しをした後、折角義母と会ったので、チョイと贅沢をして、横浜野田岩に鰻を食べにいきました。

レトロな店内
東京麻布が本店の野田岩ですが、有難い事に横浜西口にも横浜店があります。住所としては横浜市西区北幸ですかね。こじんまりとした瀟洒な店で、店内もレトロな落ち着いた雰囲気が床しく、私は気に入りました。美味しい鰻と共に、ゆったりと静かな時間が過ごせました。

鰻重
ここは老舗の鰻の名店、天然ウナギを供するお店です。最初から食べる気は更々ありませんでしたが、興味本位に仲居さんに聞いてみました。「今日は天然ウナギはないのかしら?」、「生憎、漁期も終わりになり、今日はございません」。「ああ、そうですか、それは残念!」と返答している最中に、妻が指差したメニューの断り書きには、天然ウナギの漁期の終了と入荷が無い事が書かれていました。「ハハハハハー、恥掻いちゃった…」と赤い顔をし高笑いをして取り繕い、その場をしのぎました。

一番安価なものを注文した時、仲居さんが「ご飯の量は如何致しますか?」と尋ねて来ました。「はて、如何なものか?」と、皆一瞬戸惑いましたが、それは食べ始めたのち得心がいきました。かなり多めのご飯の量、ご婦人にはチト重た過ぎたかもね…。でも妻も義母もあっと言う間に残さずたいらげました。ふわふわとろーりの鰻に絶妙のタレ、素晴らしい川魚の香りがご飯を美味しくさせ、人を夢中にさせ、食べ尽くすまで逞しい食欲を維持させていましたね。

今となって(食べた直後でもそうでしたが)一つ残念な事は、ご飯の中にもウナギが入っている中入れ丼を注文しなかった事。野田岩は天然ウナギも然る事ながら、この中入れ丼が名物だとか! 残念!
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2011年12月11日

星空ウォッチング21 素晴らしかった皆既月食、今夜は十六夜の月、そして次はふたご座流星群 2001.12.11

 本当に素晴らしい皆既月食でした。久々の見事な天体ショー、心ゆくまで堪能しました。そして今夜の十六夜の月。昨夜より格段に透明な快晴の空、今その眩く光輝な十六夜の月は、冬の大六角形のど真ん中にものの見事に納まっています。巨大な六角形の大宇宙を形成し、惚れ惚れと見惚れるばかりです。

 次に訪れる天体ショーは、14.15日に極大を迎えるふたご座流星群です。満月後の明るい月があるので条件は悪いですが、観察は期待できるようです。ふたご座は天中に昇るので視界が広く見易いですが、少々首が痛くなるのが辛いところです。寝て観るのが最高ですが難しいですね、我が家のベランダでは、休み休み観る事にいたしましょう。15日は仕事を入れてないので、私は未明まで粘る積もりです。

 
posted by 三上和伸 at 23:30| 星空ウォッチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月10日

音楽の話60 ブラームスの歌曲「霜が置いて」について 2011.12.10

 今朝の降霜で想い浮かべたブラームスの歌曲「霜が置いて(降りて)」。素敵な歌なので紹介します。燻し銀のような渋い歌ですが、そこに凍てつく冷涼な空気とその反対の切なくも優しい心の温もりが感じられます。嘗て北国に住んでいた人間の故郷を想う歌です。

 作詞者のK・グロートと作曲者のブラームスは共に北ドイツのホルスタイン地方の出身、そこの冬は雪と氷の世界。秋の終りに霜が降るともう冬はそこまでやって来ています。長く辛い遣る瀬ない冬、作者二人の冬に対する想いが重なりあい、無常観を醸し幻想的に綾なして行きます。

霜が置いて クラウス・グロート詩 ブラームス曲 OP106-4

ぼだいじゅの木に霜が置いて,
銀のような光を放っていた。
夢の中で明るく輝いている
妖精のような, きみの家を見た。

そしてきみの部屋の窓が開いていたので,
きみの部屋の中を見ることができた。
すると, きみは陽の光の中に歩み入った,
妖精の中でいちばん暗い感じのきみよ!

ぼくは幸せな歓びに震えた,
春のように暖かく, すばらしい気持ちで。
そのときぼくはすぐきみの挨拶に
霜と冬の気配を感じとっていた。 志田麓 訳詩
posted by 三上和伸 at 23:34| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

星空ウォッチング20 皆既月食 2011.12.10

 残念ながら、今の横浜の空は薄雲が広がり、薄く満月を覆っています。雲越しに月は観えていますが、これから始まる皆既月食は如何なものでしょうか、いささか懸念されます。恐らく、月食に限っては見られるでしょうが、今回の月食の一つの醍醐味は、隠された月の周りを彩る冬の星座の星星の煌めきにあると言われているのです。丁度、皆既に達した月は、カペラ(ぎょしゃ座)、ポルックス(ふたご座)、プロキオン(こいぬ座)、シリウス(おおいぬ座)、リゲル(オリオン座)、アルデバラン(おうし座)の六つの一等星を線で結んだ冬の大六角形の中に進むのです。果たしてその絶佳の光景は観られるのでしょうか、雲の存在が心配です…。

 21.58
 あっ、東側が欠けてきました。ただ今、シリウスとプロキオンは観えています。

 23:20
 雲は失せ、今、皆既月食の満月は赤くぼうっとくすんで観えます。その周りを取り囲む色取り取りの一等星の何と美しい事か! 遂に絶佳の光景は我がものとなりました、幸運でした。
posted by 三上和伸 at 21:56| 星空ウォッチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

私の歳時記 2011.12.10 霜が降りる

朝霜
皆様お久し振りです。お元気でしたか? 私は長い感冒を患い、しかも十年に一度の憂鬱に陥り、仕事以外、無為な日々を過ごしていました。しかしここに来て風邪も漸く治癒し、気も上向きに向かい、先一昨日からウォーキングも再開しました。お陰で鈍った体はあちこち痛みが出ており、特に前脛骨筋と呼ばれる膝から足首に架かる外側の筋肉の痛みが酷いです。でも今は何だか良い気分…。気の落ち込みも、先ずは体を動かす事が肝要ですね、歩き終えた後の清々しさは格別のものでしたから…。

今朝起きて、先程プラゴミを出しに行ったら、何と庭に霜が降りていました。思わず背中の辺りがゾクゾクとし悪寒が奔りました。寒くなったのですね、そこで「くわばらくわばら」と思いきや、私の好奇心が復活したようで、寒さなんか何のその、空かさず家にカメラを取りに戻りました。そして写したのがこの霜の写真です。

そう言えばブラームスの歌曲に「霜が置いて(降りて)OP106-3」と言うのがありましたっけ…。あの同郷の詩人のクラウス・グロートの詩による美しい燻し銀の歌曲が…。正にこの季節の歌ですね、しみじみとします…。今、聴いていたのですよ…。
posted by 三上和伸 at 10:03| 私の歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月01日

間奏曲494 十年に一度の憂鬱 2011.12.01

 ちょっと大袈裟な言い方をしますが、今の私に、十年に一度の憂鬱が訪れています。ブログも書く気になれないほどの気の落ち込み、その要因は様々ありますが、最も悩ましいものにピアノ調律依頼の減少があります。震災以降のお客様の減少は甚だしく、ガッカリする事ばかりでした。他の斜陽の職種と同じく、将来の展望に不安を募らせていたのです。兎に角、ピアノ業界は不況の真っただ中にあり、しかもこの先再び上向きに転じる要素はなく、八方ふさがりの状態です。もはや日本の市中に出回っているピアノは粗大ごみ化が進み、不要ピアノはブローカーの手で外国に輸出されています。ドンドン日本にピアノがなくなっているのです。更にピアノに取って代わる電子ピアノの急激な普及に、ピアノ調律師は成す術なく、じっと指をくわえて虚しく眺めるしかないのです。日本のピアノ(ハンマークラヴィーア)文化は絵に描いた餅だったのか、誠に情けない…。


 どうも我らピアノ調律師は、ここで思い切った発想の転換を図るしか、活路を見いだせないでしょう。私の場合は少ない収入を無駄使いせず倹約に務めて将来の生活の安定を見据え、反対に技術力の徹底した向上を目指し、そこに喜びを見出す事。後二十年(八十歳まで)、最後のお客様を失うまで完全無欠のピアノ調律師になる夢に全精力を捧げます。
posted by 三上和伸 at 22:50| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする