2012年09月24日

音楽の話85 ブラームス、アイラブ!!! 2012.09.24

 根っからのブラームスファンである私は、“ク−クー”のフランス音楽に魅了されている時間でも、ブラームスを心の底で意識していたようです。『こんなに美しく書けなかっただろうし、こんなにお洒落にフレーズを処理できなかっただろうな、ブラームスは…』などと思ってしまっていたのです。“クークー”の二人には失礼極まりない告白ですが、この思いは何処からか私の心の内部に突然やって来て、駆け巡り、自分ではどうしようもなかったのです。

 不器用でダサく垢抜けなくて芋っぽいブラームス、こんな雑言を言えば、他のブラームスファンからは、石を投げ付けられかねませんが、これは私の正直な実感です。ブラームスはとても貧しい出で、粗野?な田舎者でした。されどブラームスには、他の作曲家の誰もが持ち得なかった素晴らしい性質(性格、信条)がありました。それは嘘をつかず正直な事。聴衆の受けを狙わず、むやみに大袈裟に飾り立てない事。己を失わず等身大の自分を表現する事(気取らない事)。中心に据える題目(命題、表現の目的)は、官能(感覚)の美しさで無く、精神美である事。愛さずにいられない強い使命感がある事。未来の人類のために仕事をした事。

 こんなに素晴らしい愛の伝道師・ブラームス。私は愛して愛して止みません。ブラームス、アイラブ! あのイギリス館のサンルームで、私が若き音楽家達に伝えたかったのは、この事です。
posted by 三上和伸 at 23:59| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

音楽の話84 “クーク−”、リハーサルの後の一寸した会話 2012.09.22

 ゲネプロ(ゲネラル・プローゼ≪独語≫=最終リハーサル)の後、イギリス館のサンルームで皆が休んでいる間に、一寸した会話がありました。私、「フランスもの(フランスの作品、今回はラヴェル、ドビッシー、ビゼー)はお洒落だね…、聴いてて美しく心地よい、ウットリしちゃうネ!…ドイツのブラームスとは訳が違うね、ブラームスはダサくて芋っぽい! でもそこがいいんだけどネ!僕としては…」。皆は、「微笑い…」、「笑い…」、「嗤い…?」、「苦笑い…!」。そこで夏子が空かさず「また始まっちゃった、ブラームス談義が…、語り出すと長くなるから、パパ、今日はそこまでにしてネ!」と割って入り、私は釘を刺されてしまいました。『仕方ない、皆との音楽談義はこの次にするか…』と私は傷心の内にすごすごとサンルームを退散しました。心に大粒の涙を抱えて…
posted by 三上和伸 at 08:52| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする