もう暫く経てば、キャロライン・ケネディー駐日米国大使の任期は切れてしまうのですね。私を始め多くの日本国民は、お別れを残念に思っています。顧みれば、功罪相半ばする大使のお仕事のようでしたが、功としては、広島・真珠湾の日米首脳の相互訪問に尽力なさった事ですね。この外交成果、明らかにキャロラインさんの努力が実った歴史的な出来事でした。日米親睦の新たな証を、確かに実感させて貰いました。オバマ大統領の陰で、キャロライン大使は大きな美点を残されました。
それでも罪の方、こちらもかなりの頻度でありましたね。キャロラインさんはネットでは、炎上大使の仇名が付けられていたそうです。その幾つかを列記して、お茶目なキャロラインさんを偲びましょう。キャロラインさんはTwitterで硬軟を問わず、様々に発言されていたそうです。「逃げ恥」の恋ダンスも披露したそうです。
炎上1、着任早々の皇居での信任棒定式での事。礼服で列席された天皇以下の関係者の前で、平服で式典に参加されたとの事。普段のご自分を晒そうとの思い込みの強い勘違いの所為で、無礼を働いてしまいました。オッチョコチョイ?でしたね。私ら平民にとっては微笑ましい限りですが、真剣な関係者には無礼極まりない行為だった事でしょう。
炎上2、安倍首相の靖国参拝へのクレーム。近隣諸国を刺激してはならないと言うアメリカ主脳の思いを代弁したもの。されど日本の政界には神道を建前と位置付ける右寄りの人々が多いのですね。キャロラインさんは、そう言った日本の国民を逆に刺激してしまいました。キャロラインさんの意見も大いに頷けますがね…
炎上3、和歌山県太地町のイルカ追い込み漁への批判。伝統への理解を欠いた批判をされました。それで生活をしている漁師たちは怒り心頭、その漁師に肩入れする一部の日本国民は激怒、またしてもキャロラインさんのTwitterは炎上したそうです。キャロラインさん、やはり駐日の大使になられたのですから、もう少し日本の事情と文化を理解して欲しかったですね。世界世論とは真逆であったとしてもね。
炎上4、NHKインタビ―拒否。太平洋戦争について講じたNHK関係者の日本より発言に業を煮やしたキャロライン大使は、毅然と反対の意を表してNHKのインタビュー取材を拒否されました。その一部の南京大虐殺に関しても、亡くなられた三笠宮さまもその悲惨を証言されていました。曰く付きのこの関係者、これは当然の結果でしょう。
炎上5、都議会男性議員の女性蔑視のセクハラ野次に怒り、被害を受けた女性議員の肩を持ったり、フィギュアスケートの真央ちゃんのソチでの演技の肩を持ったり、中々の正義女子振りを発揮されました。ホント微笑ましく愛らしい女子力を見せ付けました。
セレブ中のセレブキャロライン・ケネディー大使、それでも庶民感覚を持たれ、正義感もありました。私の私心ですが、何か憎めない可愛い女性でしたね。皺くちゃは整形美容をしない自然体の気質の現れと言われています。