2019年08月25日

ピアノの話 センターピン総取り換えC ハンマーバット組み 2019.08.25

ハンマーバット88本分のセンターピン交換を終え、ウィペンセンターピン交換前に、ハンマーバットをアクションレールに組み始めました。高音部88鍵目から組みます。バットフレンジに−の木ネジで止めます。ネジ締めはしっかり捩じらないと、後でガタツキの原因になり、雑音を発します。

ハンマーバット組み上げ ガイドワイヤー落下防止のテープを取る
バットフレンジを正確に止めるには、ガイドワイヤーが必要です。材質は主に真鍮で出来たものを使っています。アクション分解の折には、このガイドワイヤーの脱落を防ぐ意味で、止めるためにテープを使います。組み上げる際には、テープを剥がします。一通りハンマーバットを組み上げて、次の工程、ウィペンのウィペンフレンジとジャックフレンジのセンターピン交換をします。
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ピアノの話 センターピン総取り換えB ハンマーバットフレンジのセンターピン交換 2019.08.25

ピアノアクションは、梃(テコ)の原理とそれによる円運動で作動しています。その運動の中心(支点)がセンターピンです。これがスムーズに動くことが、弾き易いピアノの条件です。センターピンが経年の変化で錆びたり、ブッシングクロス(フェルトを編んだもの)の過湿による膨満のため、この円運動が阻害されるのがステックです。ステックを解消するため、センターピンを交換するのです。

ステック・運動不能
これがステックです。スプリングがバットフレンジを引っ張っているのですが、フレンジは動こうとしません。センターピンとブッシングクロスホールがステック(粘る)しているのです。これではハンマーが定位置に戻らず、鍵盤も戻りません。次の打鍵が出来なくなるのです。ハンマーバットではフレンジの1か所に一本のセンターピンが使われているので、これを新しいセンターピンに取り換えれば、ハンマーバットのステックは解消します。

新しいセンターピンの摩擦(きついかゆるいか)加減をみる センターピンとブッシングホールの摩擦調整・右 ブッシングホールとセンターピンの摩擦調整
ブッシングクロスホールに新しいセンターピンを入れて、キツさユルさを確かめます。

キツければ、リーマでホールを抉り(こじり)、丁度良いキツさユルさに調整します。ユルければ、センターピンの番手を上げて、再び調整をします。出来たらバットにフレンジを取り付けガタツキがないかを確かめ、余ったセンターピンをセンターピンカッターでカットします。右が出来上がり。

ハンマー整形
全部のセンターピンが取り替えられたら、ハンマーの整形をします。使われていたハンマーには弦の溝が掘れています。外したハンマーを再び取り付けるのに、この溝が邪魔するのです。ハンマーの弦当たりが不揃いになるので、必ずハンマーの溝は無くし、滑らかに成形します。

posted by 三上和伸 at 07:13| ピアノの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする