2020年04月13日

終曲 暴風雨、一歩も家を出ず 2020.04.13

かなり酷い暴風でしたね。コロナ禍もあり、今日は一歩も家を出ませんでした。主にやった事は、念願だったムソルグスキーの「展覧会の絵」の紹介文が書けた事、マウス故障のパソコンで四苦八苦の文献漁り、大変でした。それにしても「展覧会の絵」は巨大な傑作、ホロヴィッツの編曲も更なる傑作、このCDは私の宝物です。但し、もう一つの義父のトスカニーニとやったチャイコフスキーの第1ピアノコンチェルトは✖、頂けませんでした。

昨日は麒麟がくる第13話”帰蝶のはかりごと”を観ました。勿論ビデオも撮っていますので、明日にでももう一回観て、感想文を書きたいと思っています。帰蝶と信長の閨(寝屋)のシーンが良かったですね。夫唱婦随とはこう言ったものですかね。熙子は普通の主婦になっちゃって、あの初々しさが無くなって、詰まらないですね。可哀想なのは駒一人ですかね。好い男が現れますように…
posted by 三上和伸 at 22:19| 終曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブラームスの名曲34 4つの歌 Op.17-3 第3曲:「花作り」 2020.04.13

「花作り」 ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ詩
どこへ私が行き、どこを眺める時も、
野原でも、森でも、谷間までも、
山から牧場へくだっても、
いとも美しく気高い女性よ、
私はおん身に千回も挨拶をおくる。

私は自分の花壇の中で
きれいでやさしい花をたくさん見つけ、
その花でたくさんの花冠を編み、
千の思いと挨拶とを
その花冠に編みこむのだ。

そのひとに花冠を捧げはしない、
そのひとはあまりに気高く、美しくて
あらゆるものを色あせさせるだろうから、
ただ、愛だけはほかのものとちがって
永遠に色あせずに心の中にとどまる。

私は陽気な男と思われていて
いつもせっせと働いている、
たとえこの胸がはり裂けようとも
私は掘りつづけ、掘りつづける、
そしてもうじき自分の墓を掘るのだ。

切ない歌ですね。それでも不変の愛は、気高い人に届くでしょう。そして幸せな人生の最後を迎えます。永遠の愛を胸に、死んでゆけるのです。長閑な愛の田園歌、そうありたいですね。
posted by 三上和伸 at 21:37| ブラームスの名曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ピアノ曲を聴きましょう17 ムソルグスキーの展覧会の絵

19世紀にロシアの作曲家が作ったピアノ曲は少なく、現代まで残っている曲は、チャイコフスキーの組曲「四季」とこのムソルグスキーの「展覧会の絵」くらいです。勿論20世紀に入れば、ラフマニノフやスクリャービン、プロコフィエフにショスタコーヴィチなどが輩出し、優れたピアノ曲が沢山生まれています。

フランス・ドイツ・イタリアの文化圏に属していたロシアでしたが、19世紀後半になると、ロシア独自の文化を押し出そうとする動きが湧いてきます。音楽で言えば「ロシア五人組」の国民楽派が台頭してきた時代です。五人組(M・バラキエフ、T・キュイ、モデスト・ムソルグスキー、A・ボロディン、N・リムスキー=コルサコフ)は、西ヨーロッパの文化を否定し、ロシア独自の文化・音楽を創造しようと集まった5人の素人作曲家たちでした。

その中でも、最もロシア的な表現をしたのがモデスト・ペテロヴィッチ・ムソルグスキーで、飛び切りの天才でした。但し、精神的な脆さも併せ持ち、アルコール中毒を患い、惜しいことですが、早世しました。本職は武官であり、音楽活動は余技でした。殆ど独学で作曲を学び、歌曲やオペラを中心に作曲活動をしていました。音楽史上に残る傑作は、歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」、管弦楽曲「禿山の一夜」、そして大傑作「展覧会の絵」です。

1874年作の「展覧会の絵」は、19世紀のロシアが生んだ最高のピアノ音楽で、その音楽的資質は膨大であり、後の世にラヴェルにより、管弦楽組曲に編曲されました。そしてこの管弦楽版が最初にヒットをし、世に認められ、やがて原曲のピアノ版も認知されて、今日では多くピアノ演奏会の曲目に取り上げられています。

友人の画家・ヴィクトル・ハルトマンが亡くなり、その遺作展が開かれたそうです。ムソルグスキーは、400点にも及ぶ絵の中から、特に印象に残った作品(11作品)を、音で表したいと思い、ピアノ曲に纏めました。構成は11の作品の隙間を埋めるため、プロムナードと名付けた間奏曲を曲の前後に入れ、絵画展覧会の雰囲気を作っています。

@プロムナード
一つの主題を変奏して、各絵の繋ぎに使われています。

Aこびと(グノーム)
グノームとは、地底を守る小人の事。地底を素早く動生きまわる土の精の事だそうです。ネットで絵も観られますが、ムソルグスキーの想像の翼は大きく飛翔します。暗黒の土の世界を彷彿とさせます。

Bプロムナード
前プロムナードに比べ非常に静かな音楽です。

C古い城
中世イタリアの城のようですね。メロディーがエキゾチックです。深い陰影に彩られて立つ城です。

Dプロムナード
元気で明るいプロムナード。

Eテュイルリー(遊びのあとの子供たちの口喧嘩)
パリの中心部のルーヴル宮の前にあるテュルリー公園で、子供を描いたもの。音楽はこの口喧嘩をものの見事に活写しています。ムソルグスキーの風景描写力が際立った作品です。

Fブィドロ(牛車)
直ぐに同じような音型を使って、正反対の重々しいブィドロの音楽が展開していきます。ポーランド語のブィドロには二つの意味があるそうで、一つが「牛車」、もう一つが「家畜のように虐げられた人々」だそうで、ムソルグスキーの皮肉を込めた社会批判が感じられます。表現主義・自然主義・現実主義の側面が垣間見えます。

Gプロムナード
暗い少し陰険なプロムナード

H殻をつけたままのひよこのバレエ
題を読んだだけで、想像がつきますよね。可愛く?て滑稽!な絵。それを巧妙に音で表します。

Iザムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
傲慢な金持ちザムエル・ゴールデンベルクと貧乏で卑屈なシュムイレの会話を映しています。これは二人のユダヤ人の絵をつなぎ合わせ、音にしたものです。当時のロシアでは、ユダヤ人は虐げられていたそうです。ここでもムソルグスキーの正義感と、社会批判が頭をもたげています。

Jリモージュ市場
中部フランスの都市・リモージュの市場の風景を捉えた絵、忙しないけれど明るい音楽です。ムソルグスキーは、ここでは女たちが喧嘩をしていると言っています。

Kカタコンブ(ローマ時代の墳墓)
カタコンブとはローマ時代に作られた墳墓、パリの地下に広がっています。絵の作者・ハルトマンが語ったところによれば、この絵はヴィクトル・ユーゴの「レ・ミゼラブル」の中のカタコンブの描写から想像して描いたのだそうです。夥しい頭骸骨が描かれているそうです。ムソルグスキーは、ハルトマンの死を悼んで、この絵に曲を付けたようです。強い慰霊の念が感じられます。

L死者たちと死せる言葉で
カタコンブの続き、もう一度、ハルトマンの霊に同情と別れを告げています。

Mにわとりの上に立つバーバ・ヤーガの小屋
何とも奇怪な伝説上の魔女・バーバ・ヤーガが住むと言う、鶏の足に見立てた柱の上に立つ小屋。不思議な魔界に住む魔女を著した原始の激しいピアノが咆哮します。これは彼のストラヴィンスキーに通じる原始の音で満ちています。血沸き肉躍る、人間が生の根本に持つ、抑止しがたい欲求を表出した音楽です。

Nキエフの大門
かつてあった黄金のキエフの大門、破壊された大門を再建すべく、この当時再建コンテストが行われました。画家で建築家のハルトマンは、それに応募をしました、しかし、残念ながら再建は中止になり、ハルトマンは無念の涙を流しました。されどその精密な設計図と図柄は残り、遺作展に飾られました。それを観たムソルグスキーは、渾身の思いで、その絵に音楽を付けました。「展覧会の絵」の最後を飾る「キエフの大門」、不滅の名作になりました。

演奏:編曲(ピアニストでなかったムソルグスキーのピアノ技法上の欠点を補ったホロヴィッツの編曲で、このピアノ曲は蘇ったのです)
ピアノ:ウラディミール・ホロヴィッツ
posted by 三上和伸 at 17:16| ピアノ曲を聴きましょう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前奏曲 ほぼ一日雨の予報 2020.04.13

昨夜から☂、今朝も本格的に☂、少しずつ弱まるようですが、一日☂の予報が出ています。日中の最高気温も13℃止まりのようです。憂鬱な一日になりそうです。それでも明日は綺麗?に晴れるそうで、暖かくなりそうです。散歩は明日までお預けのようです。今日は音楽三昧と行きますかね? 小説ですと時間が掛かりすぎますからね。でも読みたい本も出て来ました。まあ、気分次第ですね。読み始めれば最後まで行くと思いますが…
posted by 三上和伸 at 08:59| 前奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする