2020年07月09日

新とっておきの花・梅雨55 ヤマユリ(山百合) 2020.07.09

ヤマユリ(山百合)
ヤマユリ(山百合)ユリ科ユリ属 百合の王とも言われていますが、花の王と言っても少しも過言ではないでしょう。日本特産、巨大輪・美花、超絶の芳香、ユリ根はご馳走、生薬としても使われる。絶対の植物ですが、美味のユリ根を持ち、あらゆる動物から食用として狙われています。従って、なまじの場所に生えても食べられてお終いです。ですから何処の山や野でも断崖の岩棚に生えるしか生き残る手立てがありません。ヤマユリを見つけたければ、断崖を探せばあります。タネは一花に数百できます。この凄まじいタネ繁殖で、今日まで生き残っているのです。

ヨーロッパ園芸界で、センセーションを巻き起こした花で、百合王国日本を代表する宝です。
posted by 三上和伸 at 21:52| 新・とっておきの花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブラームスの名曲46-D 歌曲集「ティークのマゲローネのロマンス」Op.33 第4曲「愛は遠い国から訪れた」 2020.07.09

あらすじC
部屋に籠ったマゲローネは謎の騎士(ペーター)への恋心に思い煩い、乳母に相談する。乳母はその申し出に驚いたが、姫の思いにほだされて、謎の騎士(ペーター)に会いに行く事にする。翌日、乳母が教会を訪れると、騎士は祭壇の前に伏し、祈りを捧げていた。乳母からマゲローネ姫の思いが伝えられると、ペーターは名を名乗らず、身分だけを伝え、母から預かった三つの指輪の中の一つを乳母に差し出した。そしてそれをマゲローネ姫に渡すように頼んだ。

マゲローネの元に戻った乳母は、ペーターの言葉を伝え、ペーターから受け取った指輪と羊皮紙(羊の皮で出来た紙)を渡す。その羊皮紙には、ペーターがマゲローネへの思いを籠めた詩が綴られていた。(その詩の歌が第4曲「愛は遠い国から訪れた」)。その詩に心打たれたマゲローネが、その指輪を紐に通し、首に掛けて眠りに着くと、彼の騎士(ペーター)がマゲローネの指に、指輪をはめる夢を観る。

第4曲「愛は遠い国から訪れた」
愛が遠い国から訪れて、
それに続くものとてなかった。
さて女神がわたしに目くばせして、
快い絆をわたしに絡ませた。

するとわたしの心は悩みを知り、
涙が目をくもらせた。
ああ!愛の幸とは何というものだろう、
このたわむれは何ゆえだろうか。

その姿は愛らしくのべた、
「このあたりに見かけたのはあなただけ、
常に人の心をとらえていた、
愛の魔力を知りたまえ」と。

わたしの願いはすべて風そよぐ青空にただよい、
ほめ言葉も暁の夢か、
潮騒の音さながらに思われる。

ああ、誰が今わたしの鎖をといてくれるのか。
この腕はかたくしばられ、
憂いがわが身に群がるものを。
わたしを助けようとするものは誰もいないのか。

希望がわが前に建ててくれる
鏡を見てもよかろうか。
ああ、この世の何とまやかしなことか!
わたしはこの世に頼ることはできない。

おお、さりとておまえに力を与えてくれる
確信のゆるがぬようにせよ。
唯一の女性がおまえを愛していないなら、
悩める者に残されたのはにがい死のみだから。

少し屈折した詩なので、判り難いかも知れません。クドクドと憂いや悩みを綴るのが西洋文化のようです。青二才の恋かも知れませんね。丁度あの「逃げ恥」の平匡のように…。それでも最後の一節に思いは現れています。ブラームスの歌と伴奏は明快で、撫でるように優しく、ペーターのマゲローネへの愛で満ちています。

1861年、ブラームス28歳の作。


posted by 三上和伸 at 20:58| ブラームスの名曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前奏曲 ☁|☂ 50%→40%→50% 南西の風 27℃ ジェットコースターの日 鴎外忌 2020.07.09

雨が降ったり薄日が差したり、目まぐるしい朝です。我が家の洗濯機は洗濯のみの原始的なヤツ、雨が降れば部屋干しです。今は雨が止んでいるので、ベランダに出していますが、窓際から扇風機も当てています。南風ですから、降って来れば即吹っ掛けますから直ぐに取り込んで、扇風機部屋干しとなるのです。東に逸れた(東経150°付近)太平洋高気圧、今回の九州・東海の豪雨は、この逸れた太平洋高気圧の所為だそうです。その高気圧の周囲を時計回りに回り込んだ南風が梅雨前線に吹き込み、そこに線状降水帯が発達するそうです。自然のメカニズム、脅威です。

今日はジェットコースターの日。私は大嫌いですが、好きでたまらないマニアもいることでしょう。1955年に開園した後楽園遊園地に、この日、初めて本格的なジェットコースターが設置されたのだそうです。

鴎外忌。今日が軍医にして文学者の森鴎外の命日です。1922年の今日亡くなりました。鴎外は生前、特に若い頃、医学にも文学にも周囲と物議を醸した人らしいですが、その文学は美しい文体で、見事な作品が多くあります。私が一番印象的に思うのが「舞姫」で、ドイツのベルリンに住む踊り子との愛の軋轢が題材でした。この話は真実が元にあり、踊り子・エリスは実在のドイツ人女性でした。鴎外帰国後に、この踊り子が来日をし、復縁を迫り、これまた物議を醸したのですが、和解した鴎外は、このドイツの踊り子家族の面倒を少なからず看たそうです。
posted by 三上和伸 at 09:42| 前奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする