2020年07月25日

ブラームスの名曲47 傑作合唱曲2編 2020.07.25

先日の歌曲集「ティークのマゲローネのロマンス」の終了で、初期(前期)の歌曲の大半の紹介をし終えました。中期・後期に移る前に今しばらくは、30歳代に沢山書かれた重唱・合唱曲を紹介してゆきたいと思います。ブラームスの30歳代は、管弦楽曲は無く(伴奏としては多く使う)、室内楽は4曲、それにピアノバリエーションがパガニーニ変奏曲の1曲と、器楽曲よりも声楽曲に偏った年代でした。特に大傑作「ドイツレクイエム」に費やされた時間は長く、その副産物の合唱曲が数多作曲された訳で、この時代はブラームスの合唱曲の黄金時代と言ってよいでしょう。壮大深遠な「ドイツレクイエム」は後回しにして、ここでは「愛の歌ーワルツ」Op.52と「アルトラプソディー」Op.53の2曲を紹介したいと思っています。

この2曲に限定したのには訳がありまして、この2曲の陰には、ブラームスの私生活面に大きな影響を及ぼした、若く美しい娘がいたからでした。その名はユーリエ・シューマン、シューマン家の三女で、母クララ似の上品な娘でした。いつの間にか、このシューマン家の三女に恋心を抱いたブラームスは、大好きな詩人・ゲオルク・ダウマーの詩集『ポリュドーラ』(主にイランの詩人・ハーフェズなどの翻訳詩集)を選び、この詩を使い、無上の幸福感の中で、ユーリエのために、18曲の愛の歌を作曲しました。インクの匂いが鮮烈な刷り上がったばかりの楽譜を、ブラームスはユーリエに捧げました。ところがどうしたことでしょう、ユーリエは困惑するばかり。この時、ユーリエはイタリアの貴族と婚約を済ませたばかりでした。ブラームスは失恋したのです。

失恋したブラームス、普通の男なら焼けになって酒を煽るだけですが、ブラームスは根っからの作曲家、こんな日のために、ある素晴らしい詩を仕入れて温めていたのです。その詩の名は、ゲーテの「冬のハルツ紀行」、ブラームスは自らに怒りを込めて傑作を書きました。「アルトラプソディー」、嘆きと憂い、そして慰めに満ちた真の傑作です。

陽の「愛の歌」、陰の「アルトラプソディー」、とんでもない両極端の性格を持つ、二つの傑作を作らせたユーリエ・シューマン、音楽史に貢献した素敵な女性です。

曲紹介は、次回から…
posted by 三上和伸 at 19:42| ブラームスの名曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新とっておきの花・盛夏3 サルスベリ(百日紅) 2020.07.25

サルスベリ(百日紅)
サルスベリ(猿滑・百日紅)
先日紹介したミソハギのミソハギ科のサルスベリ属の落葉中高木です。幹のコルク層が脱落するため、常に艶々した美しい幹をしています。従ってこれを猿も滑る木としてこの名がありますが、猿は滑り落ちる事は無いそうです。百日紅の名は、花期が長く、百日は咲いていられると誇張しての名。百日、3カ月ですよね。測った事が無いので分かりませんが…、今度、確かめてみます。兎に角、美しい花で、庭木として愛好されています。
posted by 三上和伸 at 19:15| 新・とっておきの花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

音の風景 ヒグラシ・カノン、始まりました 2020.07.25

薄日が射したり、暗くなったり、雷が鳴ったり、雨が降ったり、変わりやすい目まぐるしい天候です。午後2時半、辺りが闇に包まれると鳴き出しました。夏と秋の狭間の風物詩・ヒグラシのカノン。ここ数日で、数を増したヒグラシゼミ、とうとう輪唱を始めました。正に森のカノン、ニイニイの通奏を従えて、頻りに鳴き交わすハーモニー、決死の極上の音楽がここにあります。
posted by 三上和伸 at 14:43| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前奏曲 ☁|☂ 50%→50%→40% 南の風 29℃ 日本最高気温記念日 2020.07.25

今月の28日に名古屋から西の地域は、一挙に梅雨明けをするようです。それ以東以北の梅雨明けは、ハッキリ予報が出来ず、済し崩し的な梅雨明けとなりそうです。横浜の梅雨明けの話は今日で終わりとします。今日も雨です

1933年のこの日、山形市で、日本最高気温の40.8℃が記録されました。2007年の8月16日に、熊谷市と多治見市で、40.9℃を記録し、山形市の記録は破られましたが、長らく日本最高気温記録地の称号を持っていました。

そのおこぼれで、夏氷(7な・2つ・5ごおり)=(かき氷)の日が制定されました。更にまたそのおこぼれで、冷たく歯に染みるこの日にシュミテクトが知覚過敏の日と決めました。
posted by 三上和伸 at 08:17| 前奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする