2020年10月10日

ブラームスの名曲65 歌曲「涙の慰め」 Op.48-5

「涙の慰め」 詩:ヨハン・ウォルフガンク・フォン・ゲーテ
きみがそんなに悲しげなのは何故なんだ、
すべてのものが楽しげに見えるのに。
きみの眼を見るとよくわかるんだが、
きっと、きみはないていたんだね。

「ぼくがひとりで泣いていたとしても、
それはぼく自身の苦悩からなのだ。
そして涙はやさしく流れて、
ぼくの心を軽くしてくれるんだよ。」

陽気な友だちがきみを誘うんだ、
ぼくらの仲間に入りたまえ!
どんなものをなくしたとしても、
その失った気持ちを打ち明けたまえ!

「きみたちはそうぞうしく騒いで、
哀れなぼくの苦しい胸中をわかってくれない。
いやいや、何もなくしたわけではない、
どんなに物足りない気持ちだとしても。」

それならさっさと元気を出したまえ、
きみはまだ若い人じゃないか。
その年頃には力もあるし、
何かを獲得する勇気もでるよ。

「いやいや、それを手に入れることは出来ない。
ぼくからあまりにも遠く離れていて、
ちょうどあの空の星のように、
高い所で美しく輝いているのだ。」

星か、星はこいねがうのではなく、
そのきらびやかさを楽しむものだ。
晴れた夜空を見上げると、
いつも大きな歓びにひたれるよ。

「うれしい昼の間はたいてい、
うっとりして空を見上げているよ、
夜にはぼくの気のすむまで、
泣くにまかせてくれたまえ。」

前出のOp.47-5「恋する女の手紙」と同様に、この「涙の慰め」も、1858年のアガーテと恋をしていたゲッティンゲンで書かれた作品です。「恋する女の手紙」は女歌で、ソプラノのアガーテが歌ったであろうことは自明の理ですが、こちらの「涙の慰め」は男歌で、翌年にはアガーテと別れているので、ブラームスの失恋の心境を表しているのではないかと思われます。2段が1節の詩で、全部で4節8段の詩で書かれています。「」無しが友人の言葉であり、「」ありが本人の言葉です。上下で対話の形を持って作られています。友人の上段の曲は長調で書かれ、本人の下段の曲は悲しい短調で書かれています。それでも激高する場面は皆無で、淡々と歌われていきます。沈んだ空気は極めて憂鬱です。

この曲集は1868年に出版されたものです。この二つの曲は、10年も前に作曲したアガーテとの恋歌ですが、ブラームスは捨てられなかったのですね。思い出が一杯詰まっていますから…。アガーテも曲の存在は知っていたのでしょう。歌ったこともあった歌でしたから…。でも10年も経ってから出版した事はアガーテも驚いた事でしょうね。ブラームスには愛着があったのですね。


posted by 三上和伸 at 19:41| ブラームスの名曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

間奏曲 日テレ火サス・前田亜季 2020.10.10

今、台風14号チャンホンは紀伊半島の最南端潮岬の南にいます。これから八丈島へ向かい、その後は南下する見込みです。関東は明日まで雨が降ります。横浜は今の所、暴風は無いですが、比較的強い雨が降り続いています。暗くて寒い土曜休み、昼ご飯の間、BS日テレで、前田亜季が出ていたサスペンスを観ました。現在の前田亜季は昭和60年生まれの35歳ですが、再放送のサスペンスですから幾らか若い前田でした。片岡愛之助や水野真紀などが主役で、在り来たりのサスペンスドラマでしたが、亜季は一際、謎めいた愛くるしいオーラを放つ存在で、ドラマに華を添えていました。姉の愛は歌舞伎役者夫人で、ほぼ引退の身柄ですが、亜季は様々な仕事をこなしているようで、存在感がありますね。ここは一つ、ゴールデンタイムのドラマに出演して欲しいですね。きっと亜季の新しい顔が生まれるでしょう。期待しています。



posted by 三上和伸 at 14:47| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前奏曲 ☂ 90%→90%→70% 19℃ 2020.10.10

先日、テレビ台風情報でやっていた台風進路予想図には、各国の気象予報官の様々な進路予想図が掲載されていました。その中に、正しく(まさしく)今日の時点の台風14号チャンホンの進路予報にピッタリ合致する進路図がありました。ホント感心しましたね。つまり小笠原の南の火山列島付近で発生したこの台風は、火山列島ー南大東島―屋久島―足摺岬―室戸岬ー関東沿岸と進み、愈々回り回って八丈島を越えて南下し、円を描いて、小笠原諸島に向かうようです。太平洋上を一回り円周運動をしようとしているのです。大陸・日本海・太平洋に渡って大きな高気圧の帯があるのです。この高気圧帯に頭を押さえつけられた台風14号チャンホンは円運動の迷走をしているのです。哀れな台風ですが油断大敵、被害が少ない事を願います。

今日10月10日は記念日の多い日です。*目の愛護デー*缶詰の日*まぐろの日(山部赤人が明石で鮪釣り風景を詠んだ日)*釣りの日*世界メンタルヘルスデー*銭湯の日など

*奈良東大寺大仏殿二度目の全焼
麒麟がくるでもお馴染みの将軍義輝を暗殺した三好三人衆が、松永久秀に攻められ、立て籠もった大仏殿を放火し、逃亡しました。1567年、永禄10年の10月10日の事でした。後に京へ上洛した織田信長に依り三人衆は滅ぼされました。

*斎藤福、春日局になる(1629年、寛延6年10月10日)
江戸幕府3代将軍徳川家光の乳母だった斎藤福が朝廷の命により春日局の称号を賜りました。斎藤福は、明智光秀の家臣の斎藤利三の娘で、母は麒麟がくるで馴染みの稲葉良通(一鉄、演者:村田雄浩、初め土岐頼芸、次に斎藤道三、その次に斎藤高政、最後が織田信長の家来)の娘だったそうです。明智に縁の武家の女性でした。

*東京オリンピック開始日
1964年のこの日に、最初の東京オリンピックが開催されました。私は14歳でした。勿論、テレビ観戦もしましたし、映画も観ました。新しい日本の原点になった大イベントでした。
posted by 三上和伸 at 10:14| 前奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする