ビャクダン科ヤドリギ属
強剪定されたケヤキの木、全て葉が落ちて裸になった木、それでも緑が見えますが、これがヤドリギです。ご覧のように、葉が落ちた後の冬に目立つのがヤドリギです。半寄生の常緑小低木で、ケヤキやエノキ、ブナやミズナラなどの落葉樹の樹幹に寄生します。雌雄異株ですので、実が生るのは雌の木です。しかしこの日は、実を見つける事は出来ませんでした。ヤドリギは、早春に咲き、晩秋に実るとされています。実の表面には粘液があり、鳥のくちばしや体に付いた果実が別の幹に運ばれたり、鳥に食べられたタネが、粘液を残して糞と共に幹に付くと、落下せず、着床します。そこから芽を出し、樹上で生育するのです。