2021年10月25日

音楽歳時記 ブラームス交響曲第4番初演の日(1885.10.25) 2021.10.25

ブラームスの第4交響曲は、第1交響曲のように、長い年月を掛けたものではありません。しかし少なくともその数年前から着想を持ち、計画を立てていたようです。当時読み耽っていたギリシャ悲劇にも影響を受け、それまでのヨーロッパで起こった多くの戦争・紛争を顧み、戦争と平和を想い作曲されたようです。

ブラームスは若い頃から、音楽史上に成すべき道を模索していました。西洋音楽はバロック期から隆盛を極め、古典・ロマンへと変遷を重ねてきました。ところがブラームスが活躍を始めたロマンの時代は、受け狙いの虚飾に満ちたエンターテイメントが持て囃されるようになり、ソナタもバリエーションも衰退していました。華美に偏り、表面的な効果ばかりが追い求められていました。古典復興を願うブラームスは、当時の作曲家とは袂を分かち、過去の偉大な音楽を学び直し、そこに新しい可能性を見付け出したのでした。バロックのバリエーションと古典のソナタを多用し、確固たる形式美と人間的な精神の表出を両立させたのでした。ブラームスの価値は何だ?と問われれば、節度を守った形式の中に、人間の善意と優しさを籠めたことです。アカデミックだけで無い、人間本来の優しさが全作品に籠められたことです。

交響曲第4番ホ短調は、そんなブラームスの思いが100%表された曲です。四つの交響曲の中で、私が一番に挙げるブラームスの最高傑作の一つです。古典とバロックを見詰め直し、ソナタ(1・2・3楽章)とバリエーション(第4楽章、バロックに多く見られるバリエーションのシャコンヌのフィナーレ、バッハから主題を借用したバッハの主題による変奏曲)で作られた交響曲です。第1楽章は戦争の悲惨、第2楽章は葬送行進曲、第3楽章は喧噪と第4楽章への繋ぎ、第4楽章は平和への希求と人間への絶望、虚無と諦観が溢れます。但し、フィナーレは力強く感動的です。それはどんなに悲しくとも人間への励ましに溢れています。傑作の中の傑作です。

1885年のこの日、ドイツのマイニンゲンで、初演されました。ブラームスの指揮、マイニンゲンオーケストラの演奏でした。聴いても解らなかった人が多くいたそうです。そう、地味でありますし、複雑で難解でしたからね。でも百回聴いて、一回でも解れば好い音楽です。解った時は、あの第九と同じような感動があると実感するでしょう。明の第九と暗の第四、第九と並んで、交響曲史上の宝です。
posted by 三上和伸 at 22:36| 音楽歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前奏曲 ⛅→☂ 世界パスタデー 2021.10.25

横浜は陽が射しています。それでも今日は下り坂、雨雲が迫っています。二つの高気圧の狭間にある気圧の谷が迫っているためで、そこに低気圧が発生し、夜には☂が降るそうです。明日午前中は雨で、午後から晴れて来る見込みだそうです。

〇世界パスタデー
年取るとタンパク質・脂肪系の食べ物が苦手となり、炭水化物(糖質)の食べ物が美味しくなりますね。でも糖質ばかリ食べていると肥満となり、健康を害します。私もその典型で、年取るに従い、炭水化物が好きになりました。パスタも美味しいですね。まあ、パスタは強力粉を使うため、タンパク質が多く、老人に不足しがちなタンパク質が摂れる食品です。昔はナポリタンやミートソースくらいしかレパートリーが無かったスパゲッティですが、今では様々な味で食べらます。たらこスパゲッティなどはタンパクも食べられて好いですね。
posted by 三上和伸 at 08:24| 前奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする