2008年08月17日

自然の風景4 谷川岳・一ノ倉沢

 自然の風景4 谷川岳・一ノ倉沢 2008/08/08
一ノ倉沢
谷川岳・一ノ倉沢の巌壁と山麓のブナの樹林
 谷川岳は二つの顔を持っています。その一つは旧名の“耳二つ”に纏わる山の形の面白さやその名の興味深い謂われ、そしてその稜線上を辿る自然満喫の山旅などの歓喜の側面。もう一つは“魔の山”と呼ばれ、多くのロッククライマーを飲み込んで遭難死させた悲嘆の側面、その二つの顔の険悪の側面のその最たる真因がこの一ノ倉沢の大巌壁にあるのです。毎年冬季になると谷川岳はマスコミを賑わせました。それはこの巌壁で止む事のない遭難事故が相次ぎ死者が続出したからです。正に魔の山であり魔性の巌壁であり、どんなに悲惨な事故が過去に数多起ろうとも名うての登山家達は足繁くこの山に通い、命を落とすのです。まるで山に絶世のヴィーナスが住んでいてその魔性の色香に魅入られたように…。
 そんな悲しい山ですが、ここ国道 291号線の終着点・一ノ倉沢観望地から眺める巌壁は見事に私の期待に応えて見えました。その厳めしい岩鎧の岩稜は神々しい光輝を放ち、裾のブナ林の鮮緑に映えて冴え渡り、真に美しいものでした。
  
posted by 三上和伸 at 15:36| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする