2008年10月06日

自然通信52 紅葉の先に穂高

 秋と言えば紅葉、私にとって紅葉狩りは欠かせない秋の行事であり、大いなる楽しみです。その情景の中に佇めば、幸せが溢れ出し私は秋色に染まるのです。

紅葉の先に穂高
中央に吊り尾根が弧を描き、右に前穂が見えます。この日は残念ながら雲が消えず、左の奥穂は幽かに見えるだけでした。
 自然通信52 紅葉の先に穂高 乗鞍岳より 2008.10.04
 私と妻は、この秋の真っ先の紅葉を愛でようと、中部山岳国立公園の乗鞍岳を訪れました。ここは本州で一番早く紅葉を楽しめる山で、それは標高二千メートルを超える高山の紅葉です。麓の乗鞍高原でシャトルバスに乗り替え、山頂に向かいます。お洒落な白樺の林や樅の一種の神聖で夢幻的なシラビソの素晴らし森を抜けると、八合目の冷泉小屋に至ります。この辺りになると樹木の様相は一変し、シラビソの間にダケカンバやナナカマドが目立つようになります。シラビソの深い緑にダケカンバの黄やナナカマドの赤が混ざり、正に錦織り成す美しい秋の山の情景が展開されて行くのです。やがて木々の背丈はぐんと低くなり、這松が現れ、いやが上にも高山の雰囲気が増して行きます。四方が見とうせるようになり、思うが儘の眺望を手にした私たちは、九合目の位ヶ原山荘(2300米)でバスを降り、歩いて山頂を目指しました。メタボの私には高山の上りはきつく、荒い息遣いをしフラフラでしたが、眼下の絶景と抜ける青空に励まされ、やっとの思いで山頂の畳平に辿り着く事ができました。途中、天を衝く鋭鋒・穂高を望めた幸運が、この旅の充実を実感させ、それは何よりの恵みとなりました。
posted by 三上和伸 at 07:13| 自然通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする