2008年10月22日

自然の風景7・日光、奥日光 2008.10.18

 日光は東照宮に代表される歴史と宗教の聖地であり、世界遺産にも登録された日本文化の拠点でもあります。しかし、それらの遺産にも増して遥かに素晴らしい宝は、この土地の自然にあるのです。巨大な日光火山群が並び立ち、そのマグマの噴出により中禅寺湖や湯ノ湖などの堰止湖が現れ、戦場ヶ原の湿原や草原も存在します。そこには清冽な谷川が急流を刻み、名だたる瀑布も点在しています。このように広大な領域に変化に富んだ風物が列居しており、正に日光は自然の宝庫と言えるのです。そしてそこには貴重な動植物が繁栄し、豊かな生態系を形作っています。

 1、男体山 明智平より
男体山
 世界遺産の日光神社仏閣群散策(大切な目的)に長時間を費やし、金谷ホテルの食事をゆったりと楽しみ(これも当然)、おまけに途中のいろは坂の名にし負う破格の渋滞(これは想定外)に遭遇し、私達の自然探勝は大幅に削られる危機?を迎えたのでした。そしてやっとの思いでこの日の紅葉狩り第一の目的地・明智平に辿り着けました。この時、ロープウェイの窓より写したのがこの写真です。色付き始めた裾模様の上に巨大な山体が覆い被さり、その光景は尋常ならざる力感に溢れ、私は思わず驚嘆のうめき声を発してしまいました。これこそが日光の守り神、二荒神社の御本尊の男体山(二荒山)でありました。

2、中禅寺湖の樹林
中禅寺湖の樹林
 中禅寺湖の岸辺は美しい樹林に覆われています。その岸辺の道路を通過する際、午後の西日が湖面に反射し林間へと差し込み、林は輝いて見えました。光る葉はまだ緑を保ち若やいで見え、ここだけが夏の名残りを残しているように錯覚しました。私は暫し季節を行き来したのでした。

 3、湯ノ湖
湯ノ湖
 北に湯元温泉街を控える行楽の中心地と言う事ができます。しかしそこから目を逸らせば全く異なる神秘の湖が開けています。原生の山と清らかな水、この山と水の風景こそが山紫水明の発祥であり、日本人の心の故郷なのです。そしてそれは私の自然愛好の原点です。
 温泉を含んでいるようなトロリ?とした湖水は滑らかに滑り、私の気持ちまで滑らかになる気がしました。深い満足の潤いが私にありました。
 
 後記:世界遺産探勝と食事、それに想像を絶した渋滞により、この日の主題の紅葉狩りは大幅に短縮され残念に思いました。秋の日は釣瓶落としの言の如く、秋の旅は時間との勝負であり、それを誤ればこの様な結果になるのは必定でした。秋の日光の素晴らしい瀑布群や戦場ヶ原の原風景、そして金精峠を彩る紅葉などはじっくり観察できず、遠望や車窓風景頼みとなりました。不満足ではありましたが、これらは来年の楽しみとし、この旅の総括と致しましょう。
posted by 三上和伸 at 22:29| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする