2008年11月04日

自然の風景8 秋の美ヶ原

 秋の風景が大好きな私は、ここ数日の好天にまたしても旅心を刺激され、今期三度目の秋の旅に出掛けました。今回は新雪纏う北アルプスの山岳観望と、この地の美しい樹林の今を楽しもうと、旅先に信州美ヶ原を選びました。ここ美ヶ原は標高二千メートルを超える溶岩台地で、その頭頂部は広大な草原をなして遮る物が無く、絶大な眺望を誇っています。本州のほぼ中央にあり、西に日本アルプスと乗鞍火山帯、南北に富士火山帯(美ヶ原も富士火山帯の一つの山です。)が連なり、東に関東山地、那須火山帯、鳥海火山帯があり、ここは日本の高山の殆ど全てを望む事ができるのです。北アルプス(穂高岳・3190m、槍ガ岳・3180m、白馬岳・2933m、鹿島槍ガ岳・2890m、五竜岳・2814m他)を筆頭に、乗鞍岳(3026m)、御岳(3063m)、中央アルプス(木曾駒ケ岳・2956m他)、南アルプス(白峰北岳・3193m、間ノ岳・3189m、仙丈ヶ岳・3033m、甲斐駒ケ岳・2966m、鳳凰山・2841m他)、富士山(3776m)、八ヶ岳(赤岳2830m、蓼科山・2530m他)、浅間山(2542m)、四阿山(2333m)、そして北信五岳(妙高山・2446m他)が眺望可能です。正に360度、見遥かす山また山の山岳展望の聖地です。また美ヶ原は夏のお花畑と並び、その草原の下に広がる広大な森林の美しさでも際立つものがあります。特に白樺は見事な樹林帯があり、純林と言っても良い程の林があります。

 1、北アルプス、槍・穂高連峰 美ヶ原・王ヶ頭より
槍・穂高連峰
 中央の鞍部大キレットを挟んで左が穂高連峰(左から前穂高、奥穂高、唐沢、北穂高)、右が槍連峰(右端の尖塔が槍ガ岳)。この山塊が北アルプスの核心です。
 美ヶ原は北アルプスの選れた展望台です。特に素晴らしいのが槍・穂高連峰と後立山連峰です。この日は空気の透明度がいま一つであり、私の憧れる白い山岳の期待は完全には果たされませんでした。また次の機会に譲る事といたします。

 2、浅間山 王ヶ頭より
浅間山
 写真を拡大して頂ければ、浅間の頂に白い噴煙が見えると思います。
日本有数の活火山ですが、ここからの眺めは穏やかに見えます。その白い噴煙すら長閑な山の一風景にしか見えません。

 3、白樺の樹林
白樺林
 美ヶ原の草原の直下は、広範囲に熊笹が密生していて、その上に夥しい数の白樺が生育しています。それは純林と申しても良いくらいの真に素晴らしい群生であり、一見の価値は十分にあります。優しく清らかな美しい樹木で、その白い幹と白い細枝は落葉のこの時期に最も優美な姿を現します。思わず溜息が出てしまうロマンティックな光景は、見る者を有頂天にさせ、やがて優しく包み込んでくれます。
posted by 三上和伸 at 22:47| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする