2009年10月16日

今宵の宿 棧(かけはし)温泉 2009.10.10

今宵の宿に選んだのは木曾の棧(かけはし)から名をとった棧温泉…、ここの湯は温泉は温泉でも摂氏13度の冷泉であり、二酸化炭素泉の肌に柔らかい優れた泉質です。浴槽は二つあり、一方が冷泉の源泉のもの、もう一方が加温して温泉としたもの。冷たい源泉に入るのは一寸した勇気が必要で、私はいっぺんに源泉に入らずに、加温した湯で充分に温まり、やおら源泉に入りました。最初は冷たさが身に染みましたが、暫くすると慣れてきて、とても安らいだ心持ちになりました。何故か体が軽くなる気がしたのでした。そして十分浸かった後、再び加温の湯で体の芯まで温まりました。またその後の湯浴みでは交互に何回も出入りを繰り返しましたが、それはそれで中々の入り心地で面白かったのでした。皮膚に効くようで痒み肌の私でも、その晩の睡眠時には肌は痒くはならず、快適な睡眠が得られました。流石に名湯の名はだてではなかったですね。

 棧温泉温泉旅館の夕餉
棧温泉旅館
 子持ち鮎の塩焼きがふっくらと温かで絶品でした。板前が腕を振るった料理ではなく、主人の家庭的な味の趣向が反映した私の舌に合ったものでした。美味しかったですよ!
 
 女将とは色々あり多くを語り合いました。私はこう述べました。「これからは観光の時代、海外からも沢山のお客がみえますよ…前途洋々ではありませんか、足踏みなんかしていてはいけませんよ! 至れり尽くせりの良い仕事をして繁盛させてください。」これが私のこの女将への願でした。


 木曾の棧 芭蕉の句碑
芭蕉の句碑
 棧とは川にかける橋ではなく、川の断崖に沿った板の道の事。15世紀はじめに造られた波計桟道であり、後の明治の頃には石垣で造られました。現在もその石垣は残っているそうですが、私には良く見えず分かりませんでした。
 木曾川を挟んで宿の向かいに木曾の棧があり、宿の前にはその棧を吟じた芭蕉の句碑が建っていました。遥かなる昔がそこにありました。
 
 棧や いのちをからむ 蔦かづら  松尾芭蕉

posted by 三上和伸 at 23:39| 今宵の宿・食べ歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする