2010年09月12日

音楽の話24 世界の小澤は大丈夫か

 大病をして復帰する矢先、今度は腰痛に祟られてしまいました。二度の停滞…、疾風の如く走り続けてきた小澤征爾にとっては悔しいものがあった事でしょう。でもそれは新たなステップと前向きに考えるべきでしょうし、休んで自分を振り返るいい機会になると私は想像していました。先日のNHKニュース9で青山キャスターの取材インタビューに答えた小澤も、やはりそのような前向きの心境を述べていました。

 その心境とは、「今まで世界を忙しく廻り、走り続けてきて長い時間じっくり音楽を考える事がなかったが、今回大病をしたお陰で時間が持て音楽と向き合えました。そして今は改めて音楽を素晴らしいと想い益々大好きになりました」。

 この言動は驚くべきものであり、この時、私は初めて小澤の演奏を聴いてみたいと思いました。音楽の極意を悟った生まれ変わった小澤の演奏が…。そうです、音楽とはただ音楽的に美しく見事に演奏すればいいものではありません。絶え間なく演奏活動をしていれば、そんなものはすぐ上達するのです。そうではなく、そこに人の心のあらゆる感情と精神が表せなければならないのです。考えを尽くし想いを尽くして演奏されなければ面白く聴けない音楽も沢山あるのです。感動で打ち震え打ちのめされる最高の音楽が…。その稀有の音楽の奥義の存在が、今回の小澤の言葉の端々に感じられたのです。

 まあ、チャイコフスキーもいいですが、何よりもベートーヴェンとブラームスの最高のシンフォニーが聴きたいですね。「英雄」「運命」「第九」、そして「ブラ一」「ブラ四」、何れその機会がある事を念じています。

posted by 三上和伸 at 22:43| Comment(0) | 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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