2010年10月22日

野の花88 ヤマトリカブト 鎌倉十二所 2010.10.22

 昼休みに少し時間があったので鎌倉十二所(じゅうにそう)を散策しました。谷戸伝いに滑川の支流が入り組み、住宅の縁は直ぐ山や谷川が迫る自然の色濃い所です。そんな細谷戸の路地を甞めるように歩き、素敵な野の花を見付けて来ました。
ヤマトリカブト
ヤマトリカブト(山鳥兜)、別名・カブトギク・カブトバナ・ウズ(烏頭)キンポウゲ科トリカブト属
ご存じの名高い毒草、その毒は河豚と並ぶ神経毒で極めて危険な猛毒です。即効性の青酸化合物とは違い遅効性の毒なので、中毒すれば長く苦しむ事になるそうです。昔は矢じりや太刀に塗り殺傷能力を高めたとか…。

 それでも、毒と薬は紙一重であり、このトリカブトの毒も神経痛やリューマチスの鎮痛薬として使われています。それは根を乾燥生成したもので草烏頭(そううず)と言うそうです。

 流石に極め付けの毒草、美しい花ですがどこか怪しげな風情を残しています。舞楽に使う鳥兜に似て特異な形をしているからなのか、見慣れないからなのか、毒草と知るからなのか…、何故だか分かりませんが恐ろしく怪しげです。しかし慣れてくると怖いもの見たさも手伝ってか不思議とその紫の色に心惹かれてしまいます。そうすると最早、怪しげが妖しげとなり、もう会いたくて会いたくて堪らなくなるのです。実に妖しくて美しい花です。
posted by 三上和伸 at 21:40| 野の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする