2010年12月18日

音楽の話32 オペラ座の怪人

 昨晩はオペラ座の怪人を視聴し時間切れでブログが書けませんでした。まあ、書こうと思えば書けましたが、昨今の私は疲労困憊の体、お風呂に入って休みました。腰も痛いし…。それでも妻と娘に風呂の争奪戦で敗れて床に就いたのは日が変わってからでしたが…。トホホホ…。

 そのオペラ座の怪人、面白かったです。

 パリオペラ座ガルニエ宮(建築士ガルニエの設計)を模したセット?は広大深遠で素晴らしく、正に自分がそこに迷い込んでしまったかのような臨場感がありました。私は一人ではとても入って行けそうにないと恐怖しました。実際にも竣工当時、様々な怪事件が起こりました。一つは地下水脈を破り抜き、一部の部屋が水浸しになったとか、また一つには巨大なシャンデリアが落ちると言う事故もありました。その奇怪さも手伝ってか広大な地下空間には怪人が住むと言う噂までが広まったのだそうです。そうです、この物語はそんな話をヒントに生まれたのです。

 この映画での物語の中心は怪人のエリック、女優のクリスティーヌ、更にラウル・シャイニー子爵の三角関係にあります。何時の世も嫉妬は人間の棄てられぬ業、その苦悩と怒りが劇的な展開を生みます。ハラハラドキドキ、二人の男は剣を振り回し対決します。クリスティーヌの選ぶ男はどちらに転ぶのか? 観てる我々にも予断を許しません。しかし、最後はクリスティーヌの清純な思いに屈し、エリックはクリスティーヌを諦めます。怪人にも人の心はあったのでした。
 
 人間の愛と業、数十年後、それを見詰め直すラストシーンが意味深長でした。

 音楽は言わずと知れた優れたもの、オルガンの全奏による怪人のテーマに始まって美しい歌が目白押しです。まあ、レチタティーボ(叙唱)の違和感は私の好みではないのですが、オペラやミュージカルでは仕方のない様式なのでしょう。劇団四季のメンバーによる日本語の歌でしたが、怪人、クリスティーヌ、ラウル子爵、それにプリマドンナ、総じて歌手は素晴らしかったです。特に美しかったのは前半のクリスティーヌと先生?の娘との二重唱で、二つの繊細な声が見事に重なりました。そして見事だったのは、怪人、クリスティーヌ、ラウル子爵の息もつかさぬ歌い回しの水際立った三重唱でした。 
posted by 三上和伸 at 14:20| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする