2011年03月10日

音楽の話39 映画「ショパン 愛と哀しみの旋律」を観て

 珍しく映画を鑑賞してきました。私が新聞の広告で見付けて決めた訳で、妻を誘ったら喜んでついて来ました。

 美男美女のオンパレードで男にしても女性にしてもそれなりに楽しめました。但し内容はマザコンの親子・ジョルジュ・サンド親子とショパンの激しい嫉妬による相克…。まあ、物語を物語として劇的に盛り上げるにはこのような手法は致し方ないと思われますが、余りにドロドロしていて気持ちの良いものではありませんでした。普通はもう少し誇り高い尊厳があると思うのですが…。特にサンドの描き方が汚らしかったです。私が思うには本当のサンドはもう少しいい人であった気がします。さもなければショパンは病身であれだけの量の傑作をものになんかはできません。きっとショパンはサンドに病の体を癒されていたと思われます。気持ち良く曲作りが出来るようにと…。何がどうなって二人は別れたのか本当のところは謎でしょう。しかし、別れて直ぐにショパンは死んでしまいました。如何にショパンには守護女神が必要であったか分かろうと言うものですね。残念な事です、別れずにいたなら、もう少し名曲が増えたであろうに?と思われます…。

 音楽は全編に亘り素晴らしいものでした。プレイエルその他のピアノで奏でられるコンツェルト、ワルツ、ノクターン、マズルカ、プレリュード。そして何よりも素晴らしかったのがエチュード。「革命」、「黒鍵」、「エアリアン・ハープ」。ピアノだけが持つ音の魔術、誰をも虜にする旋律の歌い回し、完璧なまでの完成度。正に不世出の天才ですね。改めて驚愕しました。 
posted by 三上和伸 at 00:20| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする