2011年05月20日

野の花107 チゴユリ 下栗の里 2011.05.14

チゴユリ
チゴユリ(稚児百合)ユリ科チゴユリ属
蕎麦処はんば亭の周りのそこかしこに咲いていました。ところが大抵の人はその存在を知る事もなく、歩き去るのみのようでした。折角せっせと咲いているのにね、足を止めている人はいなかったものね…。しかし私はちゃんと観ていましたよ。その確かな自然の務め振りを…。

幼子のように小さい百合だから稚児百合と呼ばれます。でもその佇まいは決して何も知らぬ無垢なものとは私には思えません。そう清らかですが何処となく微かな色気と媚態が感じられます。やはり花は子供の風情ではなく、乙女乃至は成熟の女性の写絵と言うのが相応しい…。私には切にそう思えるのです。

チゴユリは私の愛する花です。好きな花を数えた事はありませんが、もし数えたなら十本の指に入るでしょう。この透明感、この優しさ、そして微かですが、紛れない色香…。私は片思いをする若人のように胸を焦がします。愛しくて幸せなのに観れば観るほど胸が熱く切なくなるのです。
posted by 三上和伸 at 23:03| 野の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする