2011年09月29日

野の花126 ハマゴウ 伊豆黄金崎 2011.09.11

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ハマゴウ(浜栲、浜香、浜這)クマツヅラ科ハマゴウ属
一部は琵琶湖にもあると言われるハマゴウは、海浜特有の落葉灌木で主に暖地の砂浜に自生しています。その名・ハマゴウは独特の響きがありますが、そこに使われる漢字それ自体にも意味があり、中々興味深いものがあります。まず浜栲の栲(コウ)ですが、これは訓では“たえ”と言うそうで、木の繊維で作った衣を指すようです。例えば白い衣を白栲(しろたえ)と言うとか…。あの百人一首(万葉集・持統天皇)の“春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山”の白妙(しろたえ)は真っ白を意味すると言われますが、もしかしたらそれは白栲(白い衣)を指すのかも知れません。しかし浜栲から繊維が作られたかどうかは確証はありません。また浜香は、この花や枝葉に特有の芳香があり香の材料となったために…。そして浜這(這はコウとは読まず当て字)は砂浜を這って繁殖をする様を見立てて…。それぞれに然るべき漢字が当てはめられたのです。それにしても葉も花も美しい、見事な植物体ですね。



posted by 三上和伸 at 23:58| 野の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする