蔵を観て西叶神社を参拝した後、私は意気揚々と歩き出し、しかもワクワクと心弾ませ船出を楽しみに、渡し船の桟橋につきました。そこには既に船があり、乗船して船頭さんに「生憎小銭がないので千円でお釣りくれる」と尋ねたら、「御免、今、昼休みなのね、もう少し待ってくれますか?」と肩透かしの答えが返って来ました。「そーか、もう昼時か、じゃあ、僕も昼御飯にして、時間を潰してくるね」と言って、紺屋町界隈で食事処を探したのですが、さっぱり見付かりません。仕方なく小腹を満たすのと船代にする釣銭欲しさに、丁度見つけた餅菓子屋で甘味を二品買い求めました。店の女将さんに「ここら辺は食事処が全然ないね?」と尋ねたら、「昔(浦賀ドックがあった頃)に比べ寂れてしまってね、皆潰れたんだよ」と悲しそう、私は変な事を言っちゃったなと反省して「ニカッ」と笑い、「でもこうして立派に和菓子屋さんをやっていらっしゃるじゃない、凄いよ」と慰めを言ってその場を凌ぎ、ばつが悪そうに店を退出しました。それから餅を片手にブラブラしましたが、何だか紺屋町の町そのものまでが悲しげに見えて閉口しました。鹿の子餅と桜餅、渡し船の待合椅子で食べました。甘くてほんのり桜葉の良い香り、美味しかった!
A海の観えるパン屋さん“ワンこぱん”の自家製天然酵母のパン
窓越しの風景 “ワンこぱん”のパン
東叶神社のご近所にあるヨットハーバーのクラブハウス・サニーサイドマリーナ浦賀の二階にあるのがこの海の観えるパン屋さん“ワンこぱん”。若いパン職人の女性オーナーが切り盛りしています。
餅菓子二つで我慢してた私もここらが限界で、海の観えるパン屋さんの看板を目にしては最早我慢ならず、イートインの綴りを見てはこのパン屋さんに飛び込んでしまいました。商品棚には沢山のパンが並んでおり、若き女性オーナーに案内されてアンパン(手前)、クリームパン(左)、シナモンロールの三点とクリームスープを選び、海の観える窓辺のテーブルに席をとりました。先ずはおもむろにアンパンを手に取り「パクリッ、モグモグ、うーむ、ずっしりの餡子、甘くて美味しい!」、次にクリームパンを「パクリッ、モグモグトローリ、カスタードのまろやかさがいいね」、最後にシナモンロール「大好きなんだよね〜シナモンの香りが…、あっ、天然酵母と小麦の香りも混ざっていい感じ」と独り言を言いながら美味しく食べました。全体にはしっかりとした噛み応えのあるパン、窓越しの海の景色を観ながらゆっくり咀嚼して満腹となりました。空腹後満腹イコール大満足!
お勘定を済ませ帰りしなに女性オーナーと交わした会話は「如何でしたか?、また、宜しくお願いします」、「うん美味しかった、景色も良いしまた来るね、繁盛を祈っていますよ、頑張って!」。最後は激励の言葉を投げ掛けていました。
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