2012年04月10日

音楽の話68 ネクスコ中日本のCM音楽は交響詩「フィンランディア」

 画面には高速道路を疾走する車、その背景に勇ましく流れる行進曲風の音楽。ネクスコ中日本の新東名高速道・御殿場三ケ日間開通を知らせるCMですが、その映像に見事に合致した音楽が素晴らしい効果を上げています。これはフィンランド近代の大作曲家・ヤン・シベリウスの出世作にして代表作の交響詩「フィンランディア」(1899年)で、クライマックスに至る前の経過句(パッセージ)の部分ですが、北国の冷涼な響きながらワクワクする力強いダイナミズムを感じさせます。不思議な事に、現代のコンクリート文明の映像にも、この曲のダイナミズムは良くマッチしているようです。

 曲はこの後、讃美歌にも載せられた彼の有名な旋律の合唱歌が始まりますが、これには、当時のロシア圧政へのレジスタンスの意味合いが濃く出ており、その名「フィンランディア」の名の如く、シベリウスの愛国の精神が爆発しています。当時のフィンランド国民はこの曲に勇気を貰い、やがてロシアを打ち破り、フィンランドは独立(1917年)を果たしたのです。
posted by 三上和伸 at 21:52| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする