2012年07月18日

雑記帳19 蜩(ひぐらし)が鳴き出しました 2012.07.18

 とうとう待ち望んでいた蜩が鳴き出しました。嬉しい…、そしてその哀切の唱に心揺れ、もの悲しい…。ヒグラシの漢字は虫偏(むしへん)に周(めぐる)の旁(つくり)、これは恐らく鳴き方から導かれたもののようですね。トレモロ(同音を小刻みに連呼する演奏法)の形で、冒頭はフォルテ(強く)で始まり、次第にディミニュエンド(だんだん弱く)をし、リタルダンド(テンポを落とす)して最後はピアノで終わります。大きく弧を描くような揺れる歌い回しです。そのトレモロが周回を表わして聴こえるので蜩の名なのでしょう。しかも群れなして鳴けばとてつもなく音楽的に聴こえます。何匹もが一斉に鳴くのではなく、一鳴き一鳴き受け継いで連続的に鳴くのです。それはまるでカノン(輪唱)のように…。名にし負う一流の作曲家が書いたどんな名旋律にも勝ると私は思います。
posted by 三上和伸 at 19:47| 雑記帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする