2012年11月13日

音楽の話92 エリスマン邸生演奏、聴いてきました 2012.11.13 曇りのち晴れ

エリスマン邸、紫で飾られて…
テーブルには紫の布が敷かれ、その上には蝋燭や食器が置かれ、何やら華やいだ雰囲気が溢れていました。夏子の演奏には何よりの演出、彼の時代を偲ばせる風情の中での演奏、今回は大変楽しいものになりました。

但し、残念ながら、今回は調律の狂いが甚だしく、ピアノのコンディションは最悪でした。ここで透明なブリリアントなピアノの響きが得られたなら、雰囲気と相俟って願っても無い最高の魅せ場、聴かせ場だったのにね…。まあでも、ショパンもモーツァルトも良い演奏でした。

天才・モーツァルトのアンダンテカンタービレ、その中間部の転調の素晴らしさは、正にこれこそ天才の産物ですね。このような素晴らしい転調はシューベルトにも見られますが、モーツァルトのような悲喜こもごものまるで秋の空のような替わり身の早さの妙技はないでしょう。今泣いた烏がもう笑う、モーツァルトの音楽は、思い遣り溢れる感情の瞬間芸なのですね。愛しい音楽です。
posted by 三上和伸 at 18:45| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする