2013年04月15日

音楽の話96 “みをの会”コンサ−ト、見事でした 2013.04.14

 娘・夏子も大関先生の伴走者として出演した“みをの会”の演奏会。数えればもう20回目だそうで、大変目出度く記念すべき音楽会でした。今回は10名の方々が出演なされましたが、ここでは、大関はるみ先生の歌唱と三上夏子のピアノ伴奏、そして山田小夜子先生のピアノソロ演奏を紹介させて頂きます。

大関はるみ先生の歌曲及びオペラアリア、伴奏:三上夏子
声楽家・大関はるみ先生と三上夏子

1、私は安らぎを失い    G・ヴェルディ
2、ああ、悲しみの聖母様  G・ヴェルディ
3、オペラ「仮面舞踏会」より 私の最後の願い G・ヴェルディ
4、オペラ「道化師」より 大空を晴れやかに  R・レオンカヴァルロ

何と言っても「仮面舞踏会」の「私の最後の願い(死にましょう、でもその前に)」が圧巻でした。夫の上司との不倫を疑われた妻・アメリアは、夫に死ねと言われてしまいます。アメリアは「私は死にましょう。でもその前に一度で良いから息子と会わせて欲しい…」と夫に哀願します。この悲劇の女性の子を想う悲しい願いをはるみ先生は、激しい情念を籠め劇的に歌ってくれました。正にアメリアがはるみ先生に乗り移ったかのように…。三上夏子もよく先生を下支えして、優しい美音で包んでいました。聴くうちに、私の心は次第に感動で押し潰され、涙腺に衝撃が走りました。度々、目頭を熱くしうろたえましたが、寸でのところで落涙を止めました。人間を劇的に描くヴェルディのオペラ、素晴らしい…

山田小夜子先生のピアノソロ演奏

二人のピアニスト、山田小夜子先生、三上夏子

1、ダンス(スティリア風タランテラ) C・ドビュッシー
2、タランテラ(順礼の年「ヴェネチアとナポリ」bR) F・リスト

今回の演目は二曲のタランテラ。タランテラとはイタリア・ナポリに発祥した舞曲だそうです。その名の由来も面白く、大昔、“タラント”と言う町に伝わる“タランチュラ”伝説に始まるとか。毒蜘蛛タランチュラに噛まれると、その毒が回らないように踊り続けなければならない言伝えがあるそうで、それが舞曲・タランテラに繋がったようです。因みにタランテラとはどんな踊りかと申せば、8分の3乃至8分の6拍子の早いテンポで踊られるもので、一人で踊るのではなく、二人以上が輪になって踊る群舞だそうです。最初は右回りに、次は左回りに、そしてその後はその繰り返しに。しかもそのテンポは時間を経るに従って次第に速度を増し落後者が相次ぎ、最後は誰一人踊れなくなる速さに達するとか!。面白そうですね、何時かその場面を観てみたいですね。

リストのタランテラ、超絶技巧を駆使したもの凄いピアノ曲。並のピアノ弾きには歯が立たない音楽のつわものです。リストは、長年研鑽した己のピアノ演奏テクニックを世に問う為、次々とこう言ったテクニック重視のピアノ音楽を書き連ねました。時は下り現代、何とこの難攻不落の城塞に挑んだのがか弱き女性、二児(大人ですが)の母(お孫さんあり)。母は強かった、渾身の瞬発力、透徹の集中力、そして絶え間ない努力の賜物。私の肌はゾクゾクと泡立ち、エンタテイメントの魔力に打ちのめされました。ブラボー!
posted by 三上和伸 at 00:28| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする