店構え
どんな店でも良かったのですが、以前TV取材を受けていた事を思い出し、Nちゃん家にも近い事で、このとうふ屋うかいを選びました。門を潜り玄関前に立ち玄関を観ただけで、程々の店であると感じ入り、入店しました。何気ない鬼灯のお出迎えと玄関ホールの氷柱デコレーション、季節に拘る店と痛感しました。
中庭
案内されたのは二階の広い座敷、そこにテーブルと椅子が十基ほど設えてあり、私達は一番奥の壁際の席に通されました。途中の窓からは中庭が見渡せ、見事な滝がある日本庭園が造られてありました。『成程清々しい…、気持ち良く食べられそうだな』と私は料理も食べていないのに、内心ほくそ笑みました。
青豆とうふ
ほんの少し…、一寸上品過ぎませんかね。美味しいのですがもの足りない。薄味の食べ物なのでもう少し口中を飽和させて頂きたいですね。
季節の盛り合わせ
左上:素麺、左下:つる菜芥子浸し、右上:鱧きゅう、右下左:もろこしのかき揚げ、右下右:おくらの味噌漬け。何れも季節感漂う逸品。私はモロコシのかき揚げが気に入りました。
江戸味噌田楽
左:揚げ、中:甘獅子唐辛子、右:海老真薯(えびしんじょ)
このネーミングが上手いですね。ただの味噌田楽では普通で、「あああの味?」てな感じですが、そこに江戸の二文字が入ると「うーむ江戸、渋い美味そう…」と相成ります。ネーミングはイメージ、そこからもうひと味が加味されます。
お造り
これは秀逸、縞鯵の生き生きとしたプリン(コリン)感と上品な脂の美味さが引き立っていました。でももう二切れはいきたかった。
二ツ井とうふ
出汁の中に豆腐が泳ぎ、蓴菜がちりばめられています。これは素晴らしい、この豆腐料理を食べさせるがために、この店は存在しているようなものでしょう。この二ツ井(ふたつい)の名は蓴菜の産地名だそうです。市町村合併で今はその名が地図上では無くなったそうですが、二ツ井とは秋田県にある蓴菜の名産地だそうです。故に豆腐は端に置いといて、蓴菜が主役となり、名に二ツ井が幅を利かせたのです。出汁、蓴菜、そして豆腐、絶品でした。
じゃこ飯
チリメンジャコの飯、まあ普通ですね。但し量が少ない、元町“梅林”までとは言いませんが、客に腹一杯食わせるのも料理屋の責任ですよ。ご一考を…
あんみつ
これ一口で終わり、おやゆび姫のデザートですね。
楊枝
楊枝は立派、使い勝手もよい、いいものです。私等紋次郎派には有難いもの!
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