2013年10月14日

野の実21 クヌギのドングリ 横浜市旭区 2013.10.13

クヌギ(椚) クヌギの若い実 クヌギのドングリ
クヌギの木          若い果実       クヌギのドングリ、中央にあるのが殻斗(カクト) 
クヌギ(櫟、椚、橡、櫪)別名(古名)ツルバミ(橡) ブナ科コナラ属
クヌギは国ノ木(クノキ・クノギ)が訛ってクヌギとなったとされています。漢字名も数種ご覧のようにありますが、普通は“椚”が多く使われます。古名は“ツルバミ”で、こちらは橡と書き、これはつるばみ色に繋がっています。このドングリ(団栗)の殻を煮出した汁で染めた色を言い、黒染色、にびいろ(鈍色)とも言います。濃い鼠色(淡い黒色)で、古の喪服に用いられたそうです。

写真は同日に撮ったもので、まだ青いドングリ(写真・中)が枝先に写っていますが、これは本年受粉された果実で、今年は熟さず落ちません。来秋に完熟を果し落果するのです。ここが同属のコナラとの差異で、コナラは一年(同年)で受粉・完熟を果しますが、クヌギは二年掛かるのです。クヌギのドングリはその姿形から“オカメドングリ”と愛称されています。

またクヌギは薪炭(シンタン、たきぎとすみ)としては、同属のコナラやウバメガシ(高温の炭・備長炭の材)と並んで最高の材料と言う事です。特にコナラやミズナラの炭は湯炭(茶の湯の釜炊き用)として珍重され、その見映えから菊炭の名で親しまれています。茶道界になくてはならぬ逸品と言う事です。
posted by 三上和伸 at 10:37| 野の実 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする