2013年10月14日

野の実22 秋酣、野の実華やぐ 多摩丘陵 2013.10.13

多摩丘陵の一角にあるNちゃん家こと娘夫婦の家。そこをもう直ぐ引越すのだそうで、私達夫婦はKさんの引越し荷物整理を捗らせるべく、Nちゃんお遊び係を買って出ました。私達がNちゃんと遊ばせて貰って?いる内に、その隙をついてKさんは整理整頓をする、一石二鳥のグッドアイディアでした。

 その内、Nちゃんのオッパイタイムとなり、お邪魔虫の私は近隣にお散歩へ。山辺伝いに揺ら揺らと、彼方此方にある野の実・野の花を愛でて歩きました。小一時間の寛ぎ、僅かに残る多摩丘陵の自然を楽しみました。

カラスウリ 
カラスウリ(烏瓜)別名:タマズサ ウリ科カラスウリ属
人間の他の生き物への蔑視が表れた命名“カラスウリ”。これは人の食べられる良い品の瓜ではなく、カラスか何かが食べる代物…。そんな意味が籠められた名です。でも良いじゃないですか、カラスも瓜も大切な生き物、況してやカラスウリは素敵な植物。赤い実も綺麗ですが、その花が美しい、正に真夏の夜に咲く真夏の夜の夢の如き幻想の花…。来年こそ紹介致しましょう。藪の中、闇が訪れないと開かない花、闇に紛れて撮るのが困難な花…。

ゴンズイ
ゴンズイ(権萃、野鴉椿《生薬名》)別名:キツネノチャブクロ(狐の茶袋)、クロクサギ(黒臭木) ミツバウツギ科ゴンズイ属
魚のゴンズイ(権瑞)とは同名ですが、漢字ではズイ違いです。されど命名の経緯は関係があるようで、材が役に立たない事を食べられない魚・ゴンズイに例えたとか…。別名の狐の茶袋は実の形から、黒臭木はこの材の臭みから名付けられたと謂われています。目立つ美しい実であり、遠くからでもその彩は確かな存在感で垣間見えます。森の中腹にあり、ズームを大きく使い写しました。

ムラサキシキブ 
ムラサキシキブ(紫式部)別名:ミムラサキ クマツヅラ科ムラサキシキブ属
日本の誇り・文豪・紫式部を名に持つ樹木。恐れ多いと恐縮しているかと思いきやとんでもなく、庭に植えばそれなりに蔓延ります。されど野にあれば、他の木々や草々と馴染み合い、程良く清楚に実ります。この季節、何処の山にもこの式部は存在します。光源氏は何処にいるかしら…

ヒヨドリジョウゴ
ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)別名:ホロシ ナス科ナス属
上戸とは酒好きを指した言葉。そこから何かを愛好する事やその愛好者を上戸と言い慣わすようになりました。野鳥の鵯が好む実にこれがあり、狂ったようにこの実を食べるとか、正に上戸の体…、故にこの草はヒヨドリジョウゴの名となりました。青い実も赤く熟した実も美しい光彩が照り映えます。まるで珠玉の様…。私は大好きですが、この宝玉、実は毒の持ち主でもあるのです。まあ毒くらい持たなければ何にせよ、艶美の域には達せないのかも知れません。よくぞそこまでこの艶美を…、私は歓喜します。
posted by 三上和伸 at 19:35| 野の実 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする