2015年06月07日

音楽の話105 稀代の名旋律・G・F・ヘンデルの”私を泣かせてください” 2015.06.07

今宵の名曲は、ヘンデルの歌劇〈リナルド〉から”私を泣かせてください”を紹介しましょう。

大分前、孫のNちゃんにプレゼントしたCD・ヒーリングボイスの中にあったこの可愛い歌(アルミレーナのアリア)、私はこの歌を聴いて、心底歌の素晴らしさに目覚めました。

勿論、私の中ではブラームスの歌曲が最高の歌ですが、そこに無い本来人間の声だけが持つ魅力に目覚めたのです。優しい肉体から発する絹の声、楽器の冷徹とは違う人間の血の暖かさが感じられる恋人の声、否、母の声、私はそれに惑溺したのです。

もう離れられません、ヘイリー・ウェステンラが歌う”私を泣かせてください”、私は全身全霊で聴き惚れます。全身全霊で溺れます。こんな歌の聴き方もあって好いでしょう。

バッハと並ぶバロック音楽の巨星・ヘンデル。但し、謹厳なバッハとは違い、劇的且つ明朗闊達、美しさに溢れています。今日に於いて、バッハに比べ一般的でないのはヘンデルの持ち味がオペラに偏っていることです。されど次第にヘンデルのオペラも上演の機会が増え、ヘンデルの新たな側面が浮き彫りにされつつあるようです。ヘンデルの”私を泣かせてください”、バッハには書けない、おおらかにしてしなやかな正に稀代の名旋律です。

ヘイリー・ウェステンラはニュージーランド出身のアイルランド系のソプラノ歌手。美声の持ち主で、未だ若い美人歌手です。私は好きですね、惚れ込んでいます。女の優しさ、女のしなやかさを感じさせてくれます。
posted by 三上和伸 at 22:51| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする