2016年11月24日

雑記帳 映画「この世界の片隅に」を観て来ました 2016.11.23

この世界の片隅に…のポスター
一部の芸能関係者との軋轢により、まともな仕事が無かったのん、ここに来て初めて主演で仕事をしました。「この世界の片隅に」、アニメーションの吹き替えの主演の仕事、見事にこなしたと私は思いました。

太平洋戦時下の広島とその隣の呉での物語、平凡な漁民の家で育った主人公すず、のんはそのすずを演じました。

兎に角、何の誇張も無く、正しく戦時中の広島・呉を描いたアニメです。昭和十数年代の日本の人と田舎が美しく描かれていました。

広島の海寄りの漁村で育ったすずには兄と妹がいました。すずは絵が得意で、漫画を描いては妹のすみを喜ばせます。昭和の何処にでもいる優しい女の子でした。

海苔の製造卸しの家業を手伝って、町に卸す海苔の配達をした折に、ひょんなことから後にすずの夫となる男の子と出会います。

時は移ってすずが十八歳になった折、すずを嫁に貰いたいと訪ねてきた親子がいました。見合いをし婚約を済ませた相手は、嘗てすずが海苔卸しの配達の際に出会った成長したあの男の子でした。婚約者となったこの男は、あの出会いの際のすずの優しさが忘れられず、伝手を頼って方々を探し回ってすずを見付け出したのでした。

広島から呉へ嫁に入ったすず、馴れぬ異郷での生活、それでもすずの天然な仄々とした活きようは、周囲を和ませ、夫と夫の両親、出戻りの夫の姉とその娘(すずの姪)と平和に暮らし始めました。

ところが時は太平洋戦時中、そして呉は戦艦大和を造船した軍港にして日本の軍事拠点、次第に空襲が襲い始めます。防空壕を造って避難したり、日々貧しくなる食卓を工夫で凌ぎ、近隣とも助け合い、何不満を募らせることも無く、すずは家族と共に静かに暮らしました。

しかし、姪を連れて町へ出た際、空襲が襲いました。すずと姪は避難し、難事は終わったかに見えましたが、不発弾の時限装置が作動し、その場で炸裂しました。必死で姪を探すすず、右手で姪と繋いでいた右手首から先、姪の姿も己が右手も跡形もなく消え失せていました。ここですずは、自分の右手と姪の命、その大切な宝物を失ったのです。

私は唯々涙を流しました。涙に濡れながら、私はすずとその一家の大切な命を胸一杯に受け止めました。そして心底戦争を憎みました。

今後、のんさんのさらなる活躍を期待しています。
posted by 三上和伸 at 15:39| 雑記帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする