2017年02月13日

音楽夜話24 内田光子、歌曲共演で、グラミー賞 2017.02.13

お目出度い事であり、日本人として誇りに思う出来事がありました。ピアニストの内田光子が、ドイツ出身のソプラノ歌手ドロテア・レシュマンと共演したアルバム「シューマン・リーダークライス、女の愛と生涯、ベルクの初期の7つの歌」がグラミー賞・最優秀・クラシック・ボーカル・アルバム賞を受賞したそうです。内田は2011年以来の2回目の受賞であり、その多才な実力が評価されたようです。

ソロ活動では、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトのオーソリティーとして認められている内田ですが、今回は歌曲の伴奏に依っての受賞となりました。但し、伴奏と言えどもシューマンの歌曲は歌よりも伴奏部が重要であり、その表現内容の多くをピアノが担っています。シューベルトやブラームスの歌主体の歌曲とは一線を画す表現手段を持った歌曲なのです。従って今回のアルバムもそこのところを評価されたようで、内田のピアノの高い芸術性がものを言ったと言って良いのでしょう。

グラミー賞は音楽に与えられるアメリカ最高の賞。映画はアカデミー賞、舞台はトニー賞、テレビはエミー賞。グラミー賞は、これらの各賞と同格に扱われるそうです。

*シューマンのリーダークライス=歌曲集と訳せます。但し内容に一貫性のある物語歌曲とは異なるもので、同一の詩人の詩を使い作曲されたものです。リーダークライスは作品24と作品39の2集あり、作品24がハイネの詩、作品39がアイヒェンドルフの詩が使われています。
posted by 三上和伸 at 22:36| 音楽夜話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする