2017年07月02日

音の風景…築地本願寺ランチタイム・コンサート 2017.06.30

昼食の満足に酔いつつも、妻の御朱印帳に新しい朱印を捺するべく、私は妻を本願寺参拝に誘いました。ところが妻は御朱印帳を持参しておらず、しかもこの築地本願寺は朱印捺印を請け負っておらず、私の心ばかりの気遣いは敢え無く反故の運命を辿りました。

しかし、昼食の後が幸いしたのか、何とこの寺院は仏閣ながらパイプオルガンを保有しており、直ぐに本堂でパイプオルガンを使ったランチタイムコンサートが始まるとの事でした。私も妻も驚きの次は好奇の心がもたげ、すっかりこのパイプオルガンの響きが如何ばかりか、執心したのでした。即座に時間を見計らって午後のコンサートには充分に間に合うと踏み、30分余りをこの本堂での西洋音楽を楽しむ積りになりました。何とも偶然の幸運に恵まれたもので、私は心を寄せて、パイプオルガンの響きに耳を凝らしました。



築地本願寺 築地本願寺堂内 築地本願寺のパイプオルガン
築地本願寺        本堂堂内         堂内のパイプオルガン

コンサートはホルンとのデュオで、堂内の空洞の中で、ホルンとパイプオルガンがどんな響きを創り出すのか興味津々で、第一音を待ちました。オルガンのアルペジオに乗ってホルンが歌い始めました。オルガンとホルンには長い距離があり、アンサンブルは難しそうでしたが、流石にプロの技、見事に両者は渾然一体となって柔らかく、堂内の空気を震わしました。

プログラム
1、インテルメッツォ   R・Ⅿ・グリエール
ウクライナ生まれのソ連の作曲家グリエール、甘美で柔らかいホルンが魅力的でした。

2、ホルン協奏曲第2番より第1楽章  W・A・モーツァルト
このホルン奏者の月島智明さん、浄土真宗の僧侶だそうで、中々のお喋り上手でした。何と法衣でホルンを持たれ、程よい曲目解説をされていました。但し、本領はロマンティックな音楽のようで、モーツァルトは少々頂けないと思いました。もう少しモーツァルトのホルンは軽味が欲しいですね。

3、仏教賛歌の調べ
  生きる              森正隆
  囁きたもう            平井康三郎

4、ドラマ「坂の上の雲」より<Stanⅾ Alone> 久石譲

5、〈Time To Say Goodbye〉 F・サルトーリ

4と5はポピュラー音楽、何方でも知っている有名なメロディー、どちらも楽しめました。

仏閣の本堂でパイプオルガン、中野ひかりさんの演奏による素晴らしい音でしたが、これはキリスト教の響き、目を瞑って聴けば、もう私は西洋の彼方に旅しています。但し鼻は東洋の抹香の匂いが擽っています。不思議な体験でした。
posted by 三上和伸 at 21:18| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする