2017年07月07日

音楽夜話30 将棋加藤一二三さん愛好のメンデルスゾーンの「スコットランド」 2017.07.07

中学生最強棋士藤井四段に敗れて話題となった長老加藤一二三さんは、大のクラシック音楽ファンだそうてす。あるテレビでそれを話題にした加藤さんは、スコットランドに旅したいと述懐されていました。理由はこのメンデルスゾーンのシンフォニー「スコットランド」を愛聴しているからだそうで、是非この曲の表したスコットランドを観てみたいと仰りました。

メンデルスゾーンは20歳の時、イギリスフィルハーモニック協会の招きでイギリスを訪れ、演奏会(ベートーヴェンの「皇帝」のイギリス初演)のついでにスコットランドまで足を延ばし、観光までしました。その時エディンバラのホリルードの遺跡を観て、十六世紀にあった殺傷事件を思い出し、即その場(宮廷の礼拝堂)でその悲劇性に添うメロディーを発案し、交響曲を書き始めました。されどメンデルスゾーンは巨匠であり名士でもあったので多忙を極め、このシンフォニーは12年後(33歳)に本格的に書き始められ、ベルリンで完成したのでした。

美しいメロディーが次から次に現れるシンフォニーで、極めて上品で、そつの無い堂に入った書き振りを示しています。哀感漂うメランコリーと雄大な写実的音詩が如何にもスコットランドを表現していると思われます。加藤さんはこのセンチメンタルに心を奪われているのでしょうか?
posted by 三上和伸 at 20:46| 音楽夜話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする