2018年07月28日

ブラームスの名曲10 ジプシーの歌「幾度も思い起こすか」 op103-7 2018.07.28

ハンガリー舞曲を書いたように、ハンガリージプシーの音楽に惚れていたブラームスが書いたハンガリー風の歌曲「ジプシーの歌」。活発な元気印の歌が大半ですが、中に一曲、愛らしい抒情歌があります。それがこの「幾度も思い起こすか」です。詩(詞)を観れば男歌と思われますが、普通は女性ソプラノが歌うようです。フーゴ・コンラートのテキストが使われています。優しい心根の美しいメロディーの歌です。

ジプシーの歌第7曲「幾度も思い起こすか」(ハンガリー民謡から)フーゴー・コンラート独語訳詩

幾度も思い起こすか,いとしいひとよ.

きみ(あなた)がかつて聖なる誓いによって約束したことを!

ぼく(わたし)を裏切ったり,捨てたりしないでほしい.

ぼく(わたし)がきみ(あなた)をどんなに愛しているのか,わからないかね(わからないのかしら).

ぼく(わたし)がきみ(あなた)を愛しているように,きみ(あなた)もぼく(わたし)を愛してほしい.

そうしたら,神の恩寵(おんちょう)がきみ(あなた)に注がれるよ(注がれるわよ)!  

                               訳詩:志田麓さん

                        カッコ内は私が女歌に変えました。

ジプシーは音楽民族でありまた舞踏民族、その音楽は独特のリズムやメロディーがあり、愛や情熱が籠められたものが多いのです。それを愛したブラームス、他のハンガリー生まれの作曲家を尻目にドイツ人がジプシーの香り高い名曲を書いてしまう、F・リスト当たりのハンガリー作曲家は忸怩たる思いが込み上げたでしょう。まあ、誰が作ったって好いじゃありませんか、素敵な名曲ならばね。
posted by 三上和伸 at 08:32| ブラームスの名曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする