狼狽え迷えどもミルク工房の目的を果たした私達は、意気軒昂に次の目的地の彼の文豪・有島武郎(ありしまたけお)の有島記念館へ急ぎました。今度はしっかり行き先を入力し、比較的細いくねくねした農道紛いの道を走りました。北海道の直線道路ではなく曲がりくねった道、私は反ってこのような道に好感触を得ました。
道の両側に白樺を植えたアプローチ、中々お洒落な記念館でした。北海道らしい雰囲気が横溢していました。何か好い気分になりますね。殆どこの作家に興味が無くとも…。一つの文化的行楽地として楽しめますね。
或る女、カインの末裔、生まれ出づる悩みなどの作品がある明治・大正期の小説家、白樺派の文豪として名を成しましたが、生来の気質からか、妻の死後、幼い子を残して、人妻(波多野秋子・雑誌編集者)と心中、子細は解りませんが、秋子から誘われて死んだのだそうです。
ニセコの大地主(父親から受け継いだ)でしたが、それを小作人に分け与えたとか、この時期は共産主義に染まっていたからとの見解もあります。
羊蹄山が観えています。素晴らしい背景をもった有島記念館。この日は音楽イベントが行われていまして、無料でしたので、暫くの間、聴かせて頂きました。面白かったですよ。楽器は何と鉄の筒、波紋音(はもん)と言う楽器を使ったコンサートでした。この楽器の奏者としては有名な永田砂知子さんが演奏者でした。初めて観る打楽器でした。神社仏閣にある鐘の延長線上にあるものと思えば想像が付くかもしれません。正に余韻の長く深い音響、清らかな音の氾濫と言ったら言い当てられるかもしれません。好い気持ちになり、癒されました。お恥ずかしいですが音楽を聴いていて、久し振りで居眠りをしてしまいました。されど旅路が待っていました。妻に促されて、心残りながらそこを立ち去りました。
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