三浦綾子記念文学館での出来事、朝一で入館し、暫し展示物を鑑賞し始めた矢先、何を勘違いしているのか、数人の女性の館員がお喋りに花を咲かせていました。余りにも耳障りなので、私はその館員たちを一喝しました。「何を勘違いしているの!、私達は静かに鑑賞したいのです。非常識なお喋りはいい加減にしなさい!」。彼女たちは「申し訳ありませんでした」と言い、さっと各々の仕事場に散らばっていきました。
再び静かに鑑賞に勤しみ、三浦綾子の波乱の生涯に胸を打たれていました。私らはいい加減にフラフラと生きていますが、「人間の原罪」を見詰め考察し、その在処を探し求める、求道使的な生き方をした綾子に光世、宗教とは斯くも壮絶なものとは知りませんでした。でも私はもっとふしだらに生きて行きたい、小さな幸せを糧にして…。
もうそろそろ飽きて来た頃、妻があるパンフレットを持ってやってきました。この館に置いてあったもので、大雪山の紅葉の見頃を伝えたパンフレットでした。「ねえ、大雪山旭岳に行かない?紅葉が綺麗らしいよ」、そう言えば旭岳は大雪の山の中ではこの旭川に一番近い山、「紅葉か?好いね、行こう!」と私達は三浦綾子記念文学館を出て、大雪山旭岳へ向かいました。
ロープウェイに乗り、旭岳を目指しました。この辺りは白樺林が多いのですが、もう既に散っており、白い樹皮が剥き出しになっていました。まあ、縁起は悪いですが、死化粧をしたような独特の美しさを魅せる白樺、新緑・黄葉とも素晴らしいですが、丸裸になった白樺ほど美しいものは無いと思っています。今回は好いものが沢山見られました。
寒地の山の中腹はやはり黄色が多いですね。本州のナナカマドは北海道では少ないようです。全山殆どが黄色、黄葉を堪能しました。
針葉樹と白樺の間に黄色の黄葉、今まで観たことがない、異次元の紅葉でした。
【関連する記事】
- 北海道漫歩終章 笑顔で「お疲れさま」 2018.09.25
- 北海道漫歩39 さらば北海道、また会う日まで! 2018.09.25
- 北海道漫歩38 大雪山・旭岳C 旭岳の植生 2018.09.25
- 北海道漫歩37 大雪山・旭岳B 旭岳遊歩道散策 2018.09.25
- 北海道漫歩36 大雪山・旭岳A 姿見駅で 2018.09.25
- 北海道漫歩34 三浦綾子記念文学館 2018.09.25
- 北海道漫歩33 大雪地ビール園のジンギスカン鍋 2018.09.24
- 北海道漫歩32 旭川の中秋の名月、くれたけイン旭川 2018.09.24
- 北海道漫歩31 美瑛の丘D 北西の丘展望台 2018.09.24
- 北海道漫歩30 美瑛の丘C セブンスターの木 2018.09.24