遊歩道をゆっくり進むと、次第に旭岳の姿が迫ってきます。前面にある幾つかの噴気孔からは、白い噴煙が立ち上っています。まあ、毒ガスでは無いようで、案内図を見る限り、姿見の池から先に噴気孔への道筋がありました。周囲に高い木は無く、緑の全ては這松です。所々には急坂の岩の階段があり、慎重に歩かないと転げ落ちて大怪我をしてしまいます。一心不乱に前を見て歩きました。
大雪山最高峰の旭岳です。観えているあの山頂が北海道の天辺です。なだらかに裾を引く優雅な姿ですが、この山も5〜6百年前に噴火しているそうです。北海道の中心部の大雪山、ここから西には恵庭岳や樽前山と有珠山、羊蹄山に北海道駒ケ岳があります。そして東には雌阿寒岳、雄阿寒岳、摩周火山(摩周湖はカルデラ)、羅臼岳、知床硫黄山などの活火山があります。更に北方四島のクナシリ・エトロフにも活火山が犇めいています。
盛大に噴煙を噴き上げていました。旭岳は毒ガスの山では無さそうですが、巨大な大雪山の一角には毒ガス噴出地域があるそうです。勿論そこは立ち入り禁止になっています。
この辺りは這松帯ですね。その這松の中に点在する紅葉が疎らながら観えています。全て低木であり、ツツジの仲間もありそうです。
鏡池 満月沼
小さな池ですから、細波も立たず、空や周囲の景色を映すようです。鏡池は旭岳を映し、満月沼は空を映していました。真っ暗闇でしたなら、恐らく月・星が映り、美しいでしょう。天の川も水面に映る事でしょう。でもここまでどうやって辿り着くのでしょうか? そして帰れますかね? 確か、ロープウェイ最終便は、夕方でしたよね。
ロープウェイ姿見駅の駅前にある池と池畔。よく観ると自然の石庭が出来上がっています。石に水に紅葉と緑、中々の景色でした。
【関連する記事】
- 北海道漫歩終章 笑顔で「お疲れさま」 2018.09.25
- 北海道漫歩39 さらば北海道、また会う日まで! 2018.09.25
- 北海道漫歩38 大雪山・旭岳C 旭岳の植生 2018.09.25
- 北海道漫歩36 大雪山・旭岳A 姿見駅で 2018.09.25
- 北海道漫歩35 大雪山・旭岳@ 麓の紅葉 2018.09.25
- 北海道漫歩34 三浦綾子記念文学館 2018.09.25
- 北海道漫歩33 大雪地ビール園のジンギスカン鍋 2018.09.24
- 北海道漫歩32 旭川の中秋の名月、くれたけイン旭川 2018.09.24
- 北海道漫歩31 美瑛の丘D 北西の丘展望台 2018.09.24
- 北海道漫歩30 美瑛の丘C セブンスターの木 2018.09.24