2019年06月01日

東京漫歩 グスタフ・クリムトの「ユディトT」 2019.05.24

この日は、上野の東京都美術館で開催されていた「クリムト展」に行って来ました。グスタフ・クリムトは初め彫刻師や彫金師としてウィーン固有の工芸で名を馳せ、劇場や美術館の装飾の仕事を手掛けました。やがて彫金の技巧を取り入れた絵画を書き始め、ウィーン分離派の会長を務め、傑作絵画を次々と発表しました。女性の甘美な官能性を追求した爛熟したウィーン世紀末を代表する画家でした。クリムトは女好きでした。モデルとなった女性と次々と関係を持ち、私生児の数が15人を上回るとされています。されど単なる女好きではなかったようで、女性を核とした性・誕生・老い・死を見詰めている芸術家の目線が感じられます。

ユディトT グスタフ・クリムト
ユディトT
旧約聖書「ユディト伝」に登場するヘブライ人の寡婦(未亡人・後家)ユディトを描いた作品。ユディトの左手にはアッシリアの将軍・ホロフェルネスの首が携えられています。ユディトが住むユダヤの町ベトリアに進攻してきたホロフェルネス将軍をユディトが色で落とし、寝首を掻いて恍惚と酔い痴れている図の絵画です。西洋絵画(文化)では、ユディトかサロメだそうで、妖婦の2大象徴だそうです。

このモデルもクリムトの愛人だそうです。
posted by 三上和伸 at 20:44| 東京漫歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする