2019年10月15日

東京漫歩 カード遊びをする人々 ポール・セザンヌ 2019.10.11

カード遊びをする人々 ポール・セザンヌ
ムンクもそうでしたが、セザンヌも同じテーマで連作をするタイプの画家でした。このカード遊びをする人々(男)もそうで、全部で5作あるようです。人物は最初の2作が4人~5人で多く、3作目からは二人の男に限られます。このコートールド美術館の物は4作目であって、最も対象がデフォルメされた作で、テーブルの傾き、人物の身体と頭部の大きさのアンバランスが強調された作品です。それでも、写実からは、かけ離れた作品なのに、何故か不思議な落ち着きが感じられます。見た目をありのまま描くのではなく、形や色のバランスを再構築して、一つの整った構図を表現しています。始めは判らないのですが、静かに眺めていると、『好いな〜』と惚れ込んでしまいます。有機的な摂理が感じられます。写真の発明で、絵に於ける写実を捨てたのだそうです。キュビスムの始まりです。
posted by 三上和伸 at 16:27| 東京漫歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする