左手に弓を持ち、素早く右手で鏑矢(かぶらや)を取り、弦(つる)に噛ませ、弓を引く、そして的を射る。これを250mの馬走りの中の三個所の的を射る、これが流鏑馬の試技です。約50m間隔で的が置かれています。50mを走る内に以上の動作をしなければなりません。現代の馬は中世の馬より速いそうで、区間3秒だそうです。瞬時に動作をしなければならないので、高い集中力を要します。そしていざ射的の際に、大きな掛け声を上げるのが習いです。それは「インヨーイ!」、詰まり「陰陽射」だそうで、陰と陽に分けられる森羅万象の物事の全部を射るそうです。
激しい馬の走り、馬走りにはボコボコと穴が開いていきます。正に「兵どもが夢の跡」です。
座っている武士が審判役、左手が書記係。
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