2019年11月01日

音楽夜話 音楽の聴き方・ソナタ形式 2019.11.01

ただ漫然と聴くのも音楽の聴き方ですが、例えばソナタ形式を意識して聴くと面白いです。第1主題、第2主題があり、それが提示部で、連続的に出てきます。その二つの性格の違った楽想を対比したり、溶け合わせながら、音楽は進み、コデッタ(小休止)まで繋げていきます。そして妙味が爆発するのが展開部です。ブラームスのクラリネット五重奏の場合は、初めは第1主題を変容して展開し、次に第2主題を使い展開します。繋ぎが終わると再現部に入ります。提示部と一部異なりますが、ほぼ同じ楽想でコーダの手前まで流れます。コーダ(終結)は主に第1主題が使われて、第1楽章が終わります。

大抵の交響曲や室内楽、ピアノソナタなどは、第1楽章にはソナタ形式が使われます。第1主題と第2主題の性格の対比や、変幻自在に変化する味わい深い展開部が聴きものです。上手い作曲家ですと、有機的に手堅く纏め、雄弁に思想・感情を表現します。

提示部→展開部→再現部→コーダとソナタ形式は3部乃至4部の部分で構成されています。展開部は繋ぎの部分ですが、時代とともに進化し、重要な内容が求められるようになりました。第1・2主題(テーマ)を展開部で使い切る、上手い作曲家のソナタは展開部で判ります。

追伸:お詫び
ブラームスのクラリネット五重奏の展開部の説明に誤りがありました。ブラームスのクラリネット五重奏曲の第1楽章・ソナタ形式の展開部は、最初に第1主題が扱われて、次に第2主題の展開に至ります。訂正を致しました。


posted by 三上和伸 at 22:47| 音楽夜話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする