2020年04月14日

ピアノ曲を聴きましょう18 ショパンのノクターン第11番ト短調Op.37-1 2020.04.14

ショパンの音楽の素晴らしさは、エンターテインメントに徹している事です。透明なハーモニー、舞曲仕込みのリズム、そして哀愁を帯びた美しいメロディー、トリルが効いて、小節が効いて、まるで玉を転がしたようなピアノ音の煌びやかさ…、安心して、ゆったりと寛いで聴ける音楽です。

第11番は、ト短調で、アンダンテ・ソステヌート(音を保持して)、4/4拍子、三部形式です。

ショパンらしく連綿と、哀愁に満ちたメロディーが続きます。アリアの歌唱のように、トリル風の装飾音が切れ味良く転がります。まあ、そのコロコロ・キレキレが聴き手の耳に弾み、胴体に弾み、ウットリと心身を癒してくれます。中間部は静かな祈りのようです。ショパンのギリギリのセンチメンタリズムです。
posted by 三上和伸 at 21:17| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする