ショパンの音楽の素晴らしさは、エンターテインメントに徹している事です。透明なハーモニー、舞曲仕込みのリズム、そして哀愁を帯びた美しいメロディー、トリルが効いて、小節が効いて、まるで玉を転がしたようなピアノ音の煌びやかさ…、安心して、ゆったりと寛いで聴ける音楽です。
第11番は、ト短調で、アンダンテ・ソステヌート(音を保持して)、4/4拍子、三部形式です。
ショパンらしく連綿と、哀愁に満ちたメロディーが続きます。アリアの歌唱のように、トリル風の装飾音が切れ味良く転がります。まあ、そのコロコロ・キレキレが聴き手の耳に弾み、胴体に弾み、ウットリと心身を癒してくれます。中間部は静かな祈りのようです。ショパンのギリギリのセンチメンタリズムです。
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