2020年05月11日

ピアノ曲を聴きましょう24 サティのジムノペディ第1番「ゆっくりと苦しみをもって」 2020.05.11

先日のブラームスのインテルメッツォで、脱力感と申しましたが、このサティのジムノペディほど脱力感を感じさせてくれるピアノ曲は見当たらないので、一寸触れてみます。

「ジムノペディ」と言う名は特異な名で、その語源を解る人は少ないと想われます。私も知らなかったので、少し調べてみました。その語源は、「ギュムノパイディア」で、古代ギリシャの祭典の名称だそうです。それは青少年を集めて、裸にして踊らせ、アポロンやバッカスの神々をたたえる祭だったそうです。サティはこの祭を描いた壺を観る機会があったそうで、それにインスピレーションを得て、このピアノ曲を書いたそうです。

サティは、音楽界の異端児と言われた男で、このジムノペディも従来の旋法では無く、グレゴリオ聖歌などの教会旋法を用いたピアノ曲です。故に独特で斬新な雰囲気を醸し出しています。引き算の音楽とも言われており、装飾音は皆無で、如何に音を少なくして、音楽を語るかに重点が置かれています。退廃的で気怠い、脱力感の音楽ですが、癒しに満ちています。私は好きです。
posted by 三上和伸 at 21:26| ピアノ曲を聴きましょう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする