2020年05月16日

ブラームスの名曲41 歌曲「いまいましい、おまえはぼくをまた」 Op.32-5

ヘ短調(第1曲)・二短調(第2曲)・二短調(第3曲)・嬰ハ短調(第4曲)と胸が潰れそうな曲が続く中、漸く肯定的な詩が現れます。未だ短調ですが、明らかに前の4曲とは雰囲気が違って来ました。こう言う手法は、シンフォニーに良く観られますが、この重要な歌曲にもその手法が使われました。

「いまいましい、おまえはぼくをまた」・ロ短調 詩・アウグスト・プラーテン
いまいましい、おまえはぼくをまた包もうと
するのか、邪魔な束縛よ!
空中へ昇って消え失せろ!
心に望みを注ぎ入れよ、
鳴り響く歌の中へ望みを注げ、
かぐわしい花の香を吸いながら!

さあ、風に向って進んでゆけ、
風がきみの頬を冷やすように。
楽しげに空に向かって挨拶せよ!
涯しのない空の中で果して
不安の気持が動くだろうか。
厭なものを胸から吐きだすがいい!

激しい3連符の伴奏の上に、朗々と歌われる鼓舞の歌、「元気を出せ!元気を出せ!若者よ!、不安を吐きだして前へ進め‼」。
posted by 三上和伸 at 19:39| ブラームスの名曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする