2020年05月22日

間奏曲 麒麟がくる18話 「越前へ」 2020.05.22

道三に味方したがために、高政から攻撃を受け、火の矢で明智城が炎上し、明智光安は自刃、光秀一行は命からがら逃げ延びます。薬師・駒と忍び・菊丸も参上し、見張りが多い尾張は危険ゆえ北方を目指しました。この途上で、帰蝶の命で動いている伊呂波大夫と遭遇し、明智一族救命を託された伊呂波大夫から、越前への密路を案内されました。一行は光秀、妻の煕子、母の牧、光安の嫡男・明智左馬之助、下男と下女と駒に菊丸、そして数人のボディーガードに囲まれた伊呂波大夫でした。

途中、山中の小屋で宿泊、熙子の怪我を治療した駒、微妙な縁の二人の女、それでも優しい空気が流れ、美しい女の笑顔が溢れました。そこに牧に依る駒の火傷の痕に纏わる昔話で、何と駒が行方を捜していた麒麟がくるの桔梗紋の武士は、光秀の父の光綱(みつつな)である事が判明しました。一夜限りの仮初めの山小屋は深い感動に包まれました。

越前に到着、一乗谷は活気に包まれていました。牧と熙子に駒の顔は、笑みで溢れます。追手から解放され、一同皆助かったのでした。光秀は伊呂波大夫に付き添われ、越前国主・朝倉義景の館へ、義景に謁見しました。飄々とした得体の知れない義景、義景から「金をやろう…」と申し出がありますが、光秀は断りました。儀に沿って動く光秀、光秀は義景には、どのように映ったのでしょうか。呆れる伊呂波大夫でしたが、光秀の人柄が伊呂波大夫には宜しく察せられたようでした。

案内されあてがわれた屋敷は、今にも崩れそうなぼろ屋敷でした。駒の発案で質屋へ向かう熙子、熙子は帯を質入れし、当座の食い扶持としました。良妻賢母の誉れ高い、明智の妻の内助の功の最初が、この越前の地の質入れでした。光秀が拭き掃除をする牧と交わした言葉は、亡き父の言葉「誇り」でした。城を始めとし失ったものが多く、失意の光秀でしたが、父の言葉の「誇り」を思い出し、それを胸に、亡き光安の「城の再興」を目指し、一から出直す覚悟を見出す光秀でした。「麒麟がくる」と「誇り」、これが光秀の旗印(キーワード)となり、平和を希求し、本能寺へとつながるのです。伊呂波大夫と帰る駒との別れ、感謝の言葉、万感の思い迫る別れでした。

清州城、柴田勝家の注進による弟・信勝による謀反、それを知り、帰蝶が信長に入れ知恵をします。「お会いになったら、そこで何をするか、お決めになったら」、そこで信長は病気を装い、信勝をおびき寄せます。井の中の蛙・信勝は白山の銘水と称す毒水を持参し、信長に献上します。しかし狡猾な信長に見破られ、「お前が飲め〜!」と落涙の鬼の形相で迫られ、毒水を飲まされてしまいます。信勝落命…、ここに信長の狂気の弟殺しが成立したのでした。
posted by 三上和伸 at 14:17| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする