2020年09月30日

ブラームスの名曲59 歌曲「恋する女の手紙」 Op.47-5 2020.09.30

「恋する女の手紙」 詩:ヨハン・ウォルフガンク・フォン・ゲーテ
あなたの眼からわたしの眼に注がれる眼差、
あなたの口からわたしの口に与えられる口づけ、
わたしのように、そのことを少し知っている者には、
何かほかのことが楽しいと思われるでしょうか。

あなたから離れ、わたしの家族からも遠ざかって、
わたしは常にあれこれと思いを馳せていると、
いつもあの時、ただ一度の時に思い当り、
わたしは泣きだしてしまったのです。

すると不意にまた涙がかわいて、
あなたは愛をこめて、この静けさに思いを秘め、
あなたの思いが遠いこの地にきっと届くと思うのです。

この愛の息吹のささやきをお聴きください。
この世で唯一つのわたしの幸せはあなたのお心です。
あなたのやさしいお気持ちの証をお示しになって!

女歌ですね。少し晩稲(おくて)のまだ生娘の恋歌です。何とも心震える女心を歌っています。こんな初心な女、それでもやはり女は女、哀れな自分の境遇を伝えつつも、シッカリ恋の証をお強請りしています。恋の駆け引き、女に勝たせてやるのが男の務めです?

自在に変化するピアノ伴奏、乙女の心理に沿って一体感を強めて行きます。その心理描写、並の作曲家が書ける代物ではありません。
posted by 三上和伸 at 20:11| ブラームスの名曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする