2020年10月09日

間奏曲 麒麟がくる 浪人光秀、世に出る 2020.10.09

弱体化した足利幕府を盛り返そうと、十三代将軍の足利義輝も頑張ったのですが多勢に無勢、諸国の有力大名が力を貸さず、畿内を牛耳る三好一族に討ち取られてしまいました。鎌倉幕府の頼家・実朝と同様に、将軍を殺してしまう、これは天皇には無かったことで、将軍も下手をすれば徒の武士となり、亡き者にされてしまうのですね。将軍を立て、麒麟が連れてくる平和な世を創る絶対の思想を胸に、暗躍する明智光秀、ここに来て、漸く光秀の出番が訪れました。越前の朝倉義景を見限り、相伴衆・藤英・藤孝兄弟に信長の存在を示し、自ら信長と対面し、信長を誑し込み(たらしこみ)、鼓舞し、義輝の弟の義昭を将軍にすべく、織田家だけで上洛する事を勧めます。信長は光秀の進言に興奮し、狂喜して、義昭との上洛を心に決めます。この時から本能寺までの約十余年、光秀は信長のプロデューサー格となり、出世して行くのです。

越前一乗谷での伊呂波大夫との一時、光秀の胸の内を察した伊呂波大夫は、足利義昭を担いで上洛させるには、織田信長が適切と指摘しました。既に心は決まっていた光秀でしたが、ここで伊呂波大夫から勇気を貰いました。このやり取りと経緯、伊呂波大夫の尾野真千子の美しい演技、見惚れました。そしてもう一人の女、越前を後にし美濃へ向かわざるを得ない覚悟を述べた明智熙子の満ち足りた可愛い笑顔、光秀より手を握られ、「そなたは好い嫁御寮だ」。熙子・木村文乃は最上の愛の言葉で褒められました。 嫁御寮=嫁の尊敬語、美称。
posted by 三上和伸 at 20:49| 間奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする