2020年12月31日

音楽夜話 2020最後の日、ドイツレクイエムを聴く 2020.12.31

私が何と言っても大好きな曲、世界の音楽の中で一番愛している音楽がこのブラームスのドイツレクイエムです。レクイエムとは死者のためのミサ曲、どんな作曲家でも死者のために書く曲です。それでも裏を返せば、その場で聴く者は生者です。ブラームスはそれを芯から熟知していた作曲家でした。このドイツレクイエムは、どのレクイエムに比べても生者のため書いたミサ曲でした。

私は健康的なベートーヴェンよりも不健康なモーツアルトとブラームスが好みなのです。ですから暮と雖も第9を聴かずにドイツレクイエムを聴くのです。この曲は第9に比べ健康的な熱狂は無いかも知れませんが、この曲には湿った温情があります。人の凝り固まった苦悩を解く、温かい魂の温熱があるのです。それが私の魂に届いて愛が生まれるのです。
posted by 三上和伸 at 23:31| 音楽夜話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする